雑談~プロローグ~
「『あいつ』って独り言多くない?」
「え?『あいつ』って誰よ?」
「ほら!隣りのクラスの……えぇーと、名前わかんないけど黒髪の子だよ!」
「黒髪って…だいたいの人は黒髪でしょうよ、茶髪の子なら5、6人ぐらい隣りのクラスで見かけたけどさ」
「いや、多分『あいつ』は黒髪だった…と思う」
「曖昧だなぁ」
「だってさー最近学校で髪を茶色に染めんの流行ってるじゃん?黒髪だと思ってた子が休み明け茶髪になってるなんてザラじゃん?」
「それは、まぁそうかもね」
「うん、だから茶髪も黒髪もよく目にするもんだから記憶があやふやなんだよね」
「それで?その『あいつ』くんはどんな感じの独り言を言ってるの?」
「『あいつ』くんってなんだよ、まあ普通のことだよ、いやでも独り言って普通のことかな?」
「独り言くらい普通のことでしょう?」
「一瞬しか聞かなかったというか、聞けなかったから微妙なところなんだけれど」
「うん?」
「なんか『おはよー』とか『またねー』とか言うの」
「独り言で?」
「そう」
「ふうん」
この度は本作品をご覧頂き誠にありがとうございます。うん、なんだかお堅いですな。今回は初の投稿で、しかもプロローグ程度のものしかお見せ出来ませんでしたが今後もどんどん投稿し完結できたら満足な次第です。あれ、堅いな。