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睡眠時の脳内クロックアップによる加速に関する考察

作者:

皆さんは寝ている時に5分とか10分とか寝ていただけなのにその時見た夢が何時間分もあったような気がする経験はないだろうか?

私はこの件に関して一つの仮説を得た。可能ならこれで小説でも書くところだが、自信がないのでこの記事が誰かの目に止まりそのきっかけになればと思い、記しておこうと思う。


その仮説とは、睡眠時には脳内の動作クロック、思考クロックがアップしているのではないか、というものである。これにより一分が一時間になったり、一日になったりもする。一晩が数年になったりも。

これまでは、起きた直後に夢を覚えていた際の経験から、夢特有の前後に関連性のないシーンが接続されることにより実際に体験している時間よりも長い時間を感じているのではないか、と考えていた。例えば最初のシーンで朝食を食べていたのに次の瞬間には学校にいる、といったような夢があったとすると、本来この間にあるべき「登校」の場面が「あるはずなのに無い」ことで体験時間が圧縮されているということである。だが、今回の仮設によれば、実際はこの間の「登校」も脳内で体験しているということである。超高速で。ではなぜ夢の中では描写が抜けているのか?それは、「忘れている」のではないかと考えることができる。これは寝ていない時に昔の出来事を思い出そうとするときにも起こっていることである。

もう一つ。夢の中で何かから必死で逃げようとした時に「走れない」ようなことを体験したことは無いだろうか?これも本仮説で説明できる。本来肉体は脳からの信号で制御される。逆に肉体からのフィードバックを脳は得て、制御を補正したりもする。さて、本来同期して動いているこれらのうち、指令側だけが高速になったらどうなるだろうか。脳内から制御信号が出るが、その速度に肉体がついてこれなかったら?脳は肉体から「動いていない」フィードバック信号を得て、やろうとしていることができない(この場合「走れない」)ということになると考える。これまでこういった事象は、頭は起きているが体は寝ているのだ、という説明がなされてきた。その側面もあると考えられるが、本仮説も一考の余地があるのではないだろうか?

本項について、疑問に思う読者がいるかもしれない。夢の中でも通常の歩行などはできるのになぜ走ることができないのか、である。ここで自分の上記シチュエーションを思い出しながら書いて見るに、「走ることができない」のではなく、「必死になると」「走ることができない」のではないか、ということである。すなわち通常の動き、平常時に歩く、といった事象は多分に不随意のものと考えられ、体を動かすことはフィードバックを期待するでもなく、いわば一方通行のマクロを実行しているだけのようなものである。つまり体を動かせることは当然であり、結果を考えるべくもない。一方、例えば何かから必死で逃げるようなシチュエーション、この場合は「意識して」体を動かそうとしている。つまり脳はフィードバックの「待ち」をしているのではないか、と考えられる。この「待ち」に対応してのフィードバックが帰ってこない理由として、従来よりある「体が寝ているから」というものも考えられるが、睡眠時に脳に接続される(もしくはバイパスされる)肉体エミュレータが、クロックアップした脳についてこれないためではないか、と本仮説では考えるものである。

とりあえず以上



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