奪われた魔人の体
魔理沙と天照に料理を大量にふるってお礼をしました。二人とも満足してくれたようでよかった。お礼も済んだし帰りますか地底に。
魔理沙達に別れを告げ俺が掘り当てた間欠泉と言うなの地底の入り口に入り地底に向かった。しかし、俺を待っていたのは予想外の光景だった。
地底にたどり着きパルスィがいるであろう橋に行くと何故か勇儀が倒れていた。
「勇儀?!」
急いで駆け寄ってみるとどうやら気を失っているだけであったが体は傷だらけだ。あの勇儀が誰かに負けたと言うのであろうか。
地霊殿に連れて行こうと勇儀を背負うと同時に目を覚ました。
「アル・・・マ・・?」
「起きたか?無理して喋るな」
「ああ・・・すまない・・・・それよりも地霊殿に急いでくれ・・・!」
「わかった」
地霊殿に向かう道中は所々壊れ荒れていた。まるで誰かが暴れた後のように。地霊殿が見えて来るとそこにはお燐とお空が倒れ伏していた。
「なんでお空達まで!」
「くそ・・・アルマ急いでくれ!」
「わかってる!」
お空達を壁によりかけさせアルマは地霊殿の中に急いで向かった。
地霊殿のさとりの部屋に着くとそこにはさとりを守るパルスィとフードを被った人物がいた。
「パルスィ!さとり!」
「アルマなんでここに!」
「おい!フード野郎!てめぇが勇儀達を傷つけた本人か!!」
フードの人物がアルマの方を向いた。
「来たかアルマ・・・・待っていた」
「何?」
「俺はグース!お前の身体いただく!!」
「なっ?!」
グースと名乗る男の手がアルマの体に触れた瞬間、グースの体がアルマの体の中に入り込んだ。アルマは少しよろめいたかと思うと不気味に笑い出した。
「ははっはっは!!手に入れた!魔王の体!最強の魔王の体!」
「アルマ?いや、アルマに何をしたの!」
「この体は俺の【体を乗っ取る程度の能力】で奪わせて貰った。アルマという奴の意識はもうこの世にはないぜ?」
「な?!」
「目的達成だ。さらばだ!」
そういいグースは一瞬にしてパルスィ達の視界から消えた。
パルスィ達は今起きた現状を受け入れることができなかった。突然現れた男に襲撃を受け他と思ったら次はアルマの体を乗っ取られたのだ次々に起こる状況を飲み込めなかった。
しかし、沈黙はさとりによって破られた。
「黙っていても拉致が飽きません。取り敢えずやるべきことは一つ、アルマさんを救いましょう」
「ですがさとり様あいつの言うことが本当ならアルマはもう・・・・」
「パルスィあの男はアルマさんの意識はと言っておりました。すなわち死んではいないはずです」
「でもどうするんですか?手がかりがない以上動きようが・・・」
お燐がそう言うとまた皆黙ってしまったがパルスィは思いついたように言った。
「いや、手掛かりがなくてもいる場所は見つけれるわ」
「本当か?!でもどうやって?」
「閻魔様よ」