表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
欲は罪?いいえ大罪です。
96/204

昔話なんてなかった

昔々、あるところにかっこいい魔王がいました。


ー出だしから酷いわねー

ー俺に言うなよー


魔王は魔界で家臣や魔界の住人達と仲良く暮らしていました。ある時、魔王は魔界を出て人間のいる外の世界に行きました。


ー幻想郷から出れたのねあなたの父親ー

ーそう考えると親父ってすごいって実感するー


外の世界にはいろいろな人間がいました。その中でも一番面白かったのは聖徳太子という女の子でした。


ー面白かったって・・・ー

ーまあ気に入ってたと解釈してー

ーそうしとく。さて、そろそろ我も話を手伝うかー


「いやぁ外の世界ってのはいいねぇ。魔界ってひまなんだよなぁ」


魔王は体を伸ばしながら言った。すると後ろから声を掛けるものがいた。振り向くとそこにいたのは耳みたいな髪型をしている少女だった。


「あなた何者?見ない顔だけど」

「俺か?俺は魔王だ」


魔王はにっこりと笑顔で言ったが少女は絶句していた。


「魔王が・・・何故ここに・・・?」

「暇だった」

「・・・・はぁ?」


ー親父ってアホなのねー

ーあなたにそっくりよアルマー

ー幽香ってズバって言うから嫌いー

ーじゃあ言わないー

ーイチャイチャしないで続き話しなよ君らー


少女はまたもや絶句した今度は呆れという名の絶句だが。魔王はそれでもニコニコしている。その顔を見て可笑しかったのか少女は笑った。


「俺の顔変?」

「ううんなんでそんなにニコニコしてるのかなって思ったらなんか魔王らしくないなって思って笑っちゃう」


その言葉に魔王はムッとした。


「そうゆうの偏見って言うんだぞ」

「ふふふあなたってバカそうな顔して意外にも博識?」

「天才だからな。それよりもお前の名前は?」

「豊聡耳神子。聖徳太子とも呼ばれてるあなたは?」

「だぁかぁらぁ!魔王だって!」

「名前無いの?」


その言葉に魔王は黙ってしまった。


ーそういえば親父の名前ってなんだ?ー

ー息子でも知らないなら誰も知らないわよー

ー我は知ってるぞ?ー

ーえ?ー

ー後で教えてあげるから続きー


「言えない」

「え?」

「名前とは悪魔にとって弱点になるからな。そうやすやすと教えれないんだ」

「そうなんだ」


豊聡耳は不思議そうに言った。魔王は思い出したように言った。


「俺帰る」

「はぁぁ!?」

「眠いから」

「マイペースなのね・・・・」

「また来るよ面白いからお前」

「そうかしら?まあたまにここら辺を歩いてるから期待して待ってるわ」


そういい豊聡耳は大きな屋敷の方へと歩いて行った。


ー終わりー

ーはぁぁ!?ー

ーいや昔話はこれでおわりなんだよー

ーじゃあなんで蘇我や布都達を知っていた?!ー

ー親父がキャラ紹介したー

ーま〜お〜う〜!!ー


昔話は本当に終わり事実聖徳太子との出会いの昔話以外を話そうとしてくれなかった。なんか恥ずかしいと言ってた気がする。

まあこれで昔話は終わりだけど。聖徳太子は腑に落ちないようでめちゃくちゃ話し始めたんだけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ