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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
また会えた。会いたくなかった。
82/204

【vs嫉妬】


ちょっといじりすぎたかな?いい年してメソメソと泣いちゃって......だが、罪悪感はない。ルーミアにはこのぐらいの対応がちょうどいいんだ。


「んで?お前今、腹は減ってるのか?」

「ぐすっ.........ううん不思議と減ってない」

「腹が満たされるような闇にでも当てられたのかな?


パルスィの考えも聞こうと思い問うと、とてもめんどくさそうな顔をし、ぶっきらぼうに言った。


「そうゆうのはあなたの方が得意でしょ?私に聞かないで」


その反応にちょっと引っかかり、軽く反論をした。


「感情はな、けど闇関連だったらパルスィの方が得意だろ?嫉妬の塊なんだし」


その言葉が気に食わないのか、彼女から憤怒の感情を感じた。そして、俺に対し反感を買うようなことを言い放った。


「へぇ?言うようになったわね、貴方だって怠惰の塊じゃない」


何故かアルマとパルスィの間に火花が起こっていた、それに挟まれるように立っていたルーミアは恐怖で震え、その場から逃げるように少しずつ離れていった。


「言ってくれるな、弾幕ぶつけてやらなきゃその口塞がらないのかな?」

「あら?勝負する?」

「上等だよ」


二人がスペルカードを取り出し弾幕勝負が始まった。


「暴食【ヤミモリノカゲロウ】!」

「妬符【グリーンアイドモンスター】!」


アルマからは黒い弾幕がパルスィからは緑の弾幕が撃たれ、ぶつかり合って相殺した。


「相変わらず強いな、妬ましい?」

「貴方ほどじゃないわよ?妬ましい」

「そうかよ!嫉妬【勘違いのすれ違いの過ち】」

「嫉妬【緑色の目をした見えない怪物】」


緑の弾幕がレーザーのように放たれパルスィを襲う。

彼女もスペルカードで対応し先ほどよりも威力の高い弾幕が放たれアルマの攻撃をかき消す。

弾幕の勢いは止まらず彼に直撃し爆煙が広がった。

煙が晴れゴホッと吸い込んだ煙を吐き出した。


「わたしの勝ちね。嫉妬の感情で勝てると思った?」

「少し」

「まあ、それ以外の感情だったら負けてたかもね」


どれやっても勝てる気がしないんですけど、しかしそれでも俺は諦めない。


「まだ終わってないけどな!怠惰【赤色の目をした堕羅けきった怪物】!」


スペルカードが消滅するとアルマの背に巨大な怪物が出現。

ダルそうに動くその目は赤く光り獲物を見据えている。

その怪物を見てパルスィもスペルカードを取り出した。


「同じよ。嫉妬【緑色の目をした見えない怪物】!」


パルスィもスペルカードを使用すると後ろに緑色の目のような物が空中に浮いていた。

見えないがそこには確かに巨大な何かがいた。

二匹の怪物は確実に主人の敵を倒すために攻撃を仕掛けるがそれを狙われた本人達が簡単に受けるわけがない。

二人の手にはスペルカードが握られていた。


「感符【感情爆破ー怠惰ー】」

「恨符【丑の刻参り七日目】」


スペルカードが消滅すると二匹の怪物を貫くように弾幕が放たれた。

ズズゥゥンと大きな音をたて二匹の怪物は倒れだんだんと薄れて消えた。

二人は連続して強力な技を使ったせいか疲労し、呼吸を荒くしている。

両者は数秒睨み合うが、先にアルマが背中から寝っ転がるように倒れた。


「あぁぁ!もう、やめだ!!疲れた!!」

「はぁぁ.........最初からやらなければいいじゃない」

「しらなぁい!」


拗ねた俺の頭を撫でた彼女は、帰るよと一言いい地霊殿に向かって歩く。

置いて行かれないように俺はパルスィの後を追った。




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