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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
また会えた。会いたくなかった。
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【封印の札】

ちっちゃくなってしまったルーミアを連れて地底にいるパルスィのもとへと戻ると俺におかえりと言いかけた彼女はルーミアを見て絶句していた。


「まあ、そうなるよな」

「わはー!」


絶句した彼女が面白いのかルーミアが嬉しそうに彼女の手を掴んで引っ張ったりしていた。


「.........ルーミアなのよね?」

「あ〜......たぶんルーミアだ、それでどう思う」


小さくなった彼女を見て何かわかることが無いか聞いてみるとパルスィはジッと観察した。すると、何かを見つけたのかルーミアの頭部付近を指差した。


「この娘.........髪にこんなの付けてたかしら?」

「ん?これか?あった気が......いや待て」


髪留めに使われているのは札の様な物だった。よく見ると封印の印が組まれている、どうやらこの札がルーミアを小さくした原因だろう。


「とってみる?」

「え?もうとった」

「聞くまでも無かったか.........」


札を取ると周りからルーミアの体から黒い煙が沸き出した、黒煙は彼女の体を隠すほどに噴き出し包み込んでしまった。

目の前の異変に戸惑っている俺へダメ出しをするようにパルスィから一言。


「貴方って本当に運無い」

「気にしてること言うんじゃねえ!!」


気にしてることをはっきりと言わないでいただきたい。

そんなこんなでルーミアを包んだ煙が徐々に薄れてゆき、完全に煙が晴れるとそこに立っていたのは元の大きな姿になっているルーミアが立っていた。

彼女が閉じていた目をゆっくりと開くと寝ぼけた様子で俺を見つめ辺りを見渡した。


「あれ?アルマ.........?ここどこ?」

「ここは地底の地霊殿というところよ」

「パルスィもいる!.........あたしなんでここにいるの?」


ルーミアに簡単に今の現状を説明した。

彼女は半信半疑のようだが、なんとか納得してくれた。今度は俺が質問する番だ。


「どうしてお前は小さくなってたんだ?」

「確か............人を探しながら道を歩いてたんだ」

「まだ人を喰ってたのかよ」

「人食い妖怪にそれいう?」


まあ、人食いって言っても人を食わなきゃいけないってわけではなく人に巣食う闇を食べなきゃいけないってのが正解なんだけどな。


「それで変な僧侶にあったの、お腹が減ってたから襲いかかったら気づけばこうなってた」

「僧侶......?」


僧侶って......もしかして聖白蓮か?あいつならありえるな。殺すことはせず弱らせて害のない妖怪にしそうな優しいやつだし?


「でも、またアルマに会えてよかった〜!」

「あっそ」

「冷たい !パルスィ〜......」

「どんまい」

「うわああぁぁん!!」



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