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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
また会えた。会いたくなかった。
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【探し物なら香霖堂へ!】


ナズーリンの後ろをついてゆき探し物を見つけるのを手伝っているが、一つ分からないことがあった。


アルマ「お前なに探してんの?」

ナズーリン「言ってなかったね、宝塔っていうものさ。ある封印を解くために必要なんだ」

アルマ「ふ〜ん..........じゃあ、あそこに行ってみればあるかも」


首を傾げた彼女を連れて、ある場所へと向かった。魔法の森の入り口付近にちょこんと建ち、人里からもそんなに離れていない場所にあるここは香霖堂。

店主が蒐集家であるため多種多様なものがある。ただ、そのほとんどが非売品。売っているものも多少はそこらへんで買える家庭用品ばかりだ。そんな店主がいるお店だ宝塔の一個や二個あるだろう。


アルマ「おーい!森近いるか?」

「いらっしゃぁい!あれ、アルマだ」

「ん?なんだアルマか」


元気良く挨拶をしてきたのはみんなから本読み妖怪と呼ばれている朱鷺子、本当の種族は知らないがだいぶ珍しい種族らしい。

そして、もう一人の男がこの香霖堂の店主、森近霖之助。俺と同じ半人だ。森近は半妖だけどな。


アルマ「ここに宝塔って名前の道具ないか?」

霖之助「宝塔?..........ああ、あれか。ちょっと待ってくれ朱鷺子。僕の部屋にあるあれを持ってきてくれないか?」

朱鷺子「はぁい!」


元気に返事をした彼女は、奥へと走っていった。霖之助もお茶を淹れてくれるらしく、奥へと入っていった。


ナズーリン「ここっていったい..........」

アルマ「何でも屋....かな?」

ナズーリン「何でも屋?」

アルマ「何でもあるから何でも屋」

ナズーリン「ふーん..........」


お茶と一緒に茶菓子を持ってきてくれたので、少し休憩させてもらった。

俺が地底に行っている間のことを聞いていると丸い宝石のようなものを持った朱鷺子が戻ってきた。


朱鷺子「持ってきたよー!」

霖之助「これか?」


朱鷺子が持っている物を見たナズーリンは驚いた表情になった。


ナズーリン「宝塔!?」

アルマ「それみたいだ。いくらだ?」

霖之助「お金はいいよ。君にはいろいろと手伝ってもらっているからね。それに元々彼女の物のようだし」


森近は優しいです。幻想卿にはいるのが珍しい常識人だと思っています。俺?人間じゃないし半人ですから。


アルマ「悪いな。行くぞ〜ナズーリン」

ナズーリン「え?う、うんって!宝塔を返しなよ!」

アルマ「は?やだ」


予想外の返事だったのか彼女は驚いていた。理由を聞きたそうな顔をしていたので言った。


アルマ「お前に渡すとまた無くしそうだから」

ナズーリン「それは私が失くしたんじゃ..........はぁぁ勝手にしなよ」


本当の理由はこれを見た時に胸騒ぎがしたからだ。こいつが解こうとしている封印を見るまでは返す気はない。




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