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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
自称人間の神社生活
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《花畑の逃走劇》


ここは幻想郷.........などと言っている場合ではない。俺は逃げている。こいつに捕まるなんてのはごめんだ!てか、なんでこいつがここにいるんだよ!

何故このような逃走劇が始まっているのかと言うと話は朝にまで遡る............




今日も神社を掃除しているが、本当にここら一帯は目立つようなゴミや汚れが無いよな。別に仕事が増えるだけだからいいけどさ。

そういえば、いっつも気になっていたが人里の奥にあるあの山は何だ?


「霊夢あの山ってなんだ?」

「山?ああ、妖怪の山のこと」

「なにその面白そうな山」

「妖怪がいっぱい生息している山よ」


妖怪がたくさんいる山とか、めちゃくちゃ面白そうじゃないか!俺は急いで掃除を終わらせ、道具を片付けて山に行く準備を整えた。


「ちょっと行ってくる」

「いいけど、花畑には近づかないことを勧めるわ。命が惜しければね」

「花畑?まあいいやわかった」


長ったらしい階段を駆け下り、途中でであった人たちに挨拶をしながら人里を駆け抜けること数分、妖怪の山の目の前へたどり着いた。

俺は登山と言う名のロッククライミングをして登ることにした。理由?普通じゃつまんないじゃないか。まあ、途中で崖なくなったので歩くことにしました。

山中を結構歩いた俺は霊夢の言ってた花畑を探すことにした。

近づくな、と言うということは、ハチャメチャなことが起こる可能性があるというわけだ。俺が行かないわけないだろう?

そして、さらに歩くこと一時間、木々を抜けた先は大きく景色が開き、そこには色鮮やかにたくさんの種類の花が一つも枯れることなく咲いていた。

あれ?奥の方に小屋?いや、家のようにも見えるが.........霊夢の近づくなって言ってた理由は大方あれだろう。たぶんあの中に凶暴な妖怪かおかしな能力持った何かがいるんだろう。


「よし行ってみよう」


後ろから殺気のようなものを感じるが撃退できるだろ。構わず進む、花はちゃんとよけてますよ。ある理由で花は傷つけないようにしてます。

通れるように道が舗装されていて歩きやすいな。それにしても綺麗な花だな。触ってもいいかな?ちょっとぐらいいいよな。

だが、触ろうとした瞬間、来た時から殺気を出していた人物が俺の後頭部に傘を突きつけてきた。


「その傘よかしてくれないか?」

「.......」


誰だかしらないが戦闘だけは勘弁だ。理由今はめんどくさい。


「あんたが、この花畑の管理者か?」

「ええ、そうよ。あなたはここに何をしに来たの?」

「家があったから住人を見てみたくなった」


気のせいか?こいつの声聞いたことあるような?


「それはいいわ。でも今その花に何しようとしたの?」

「ちょっと触ってみたくなったが許可なく触るのはやっぱり失礼だな」


俺の発言がおかしかったのか、傘を持つ人物はくすくすと笑っていた。


「変な人ね?」

「そうか?それよりも傘を下ろしてくれ、人と話す時は顔を見て話すもんだろう?」

「ほんと面白い人。どっかの誰かみたいだわ」


すっと傘が下ろされ殺気も消えた。なんとか戦闘にならずに済んだぜ。さあ、この花畑の主人はどんな人なのかなぁ.........


「.......」

「.......」


俺は凍りつきました。その場から全力で走りだし逃走を測った。だが、彼女はそれを許さない。弾幕を投げつけながら追いかけてきたのだ。もちろん花を傷つけないように俺に全弾命中させながらな。


「なんで逃げるのかしら?」

「お前だからだ!てか、不気味な笑み浮かべながら傘かまえんな!!」

「あなたが逃げるからよ?桐月アルマ!」


俺に向け傘から弾幕を放たれた。ホイールロールで華麗にかわす。


「あぶな!!」

「いまなら逃げるのやめれば、許してあげる」


まじで?だったら止まります!すぐ止まります!はい静止!


「え?ちょっといきなり止まったら、ぶつかーーーー!!」


ぶつかりましたよ。思いっきりね。彼女の頭が土手っ腹にぶつかる感じです。お腹痛いし倒れた拍子に背中強打するし本当に運が無いぜ。


「......よけてくれないか?風見幽香」

「ーーーーーーーーーやだ」

「は?」

「無理、足挫いた」

「マジかよ.........」


しかも襲ってきた少女、幽香に押し倒されている形になっていて、本当に恥ずかしい態勢だからよけてくださいお願いします。


「いいじゃない、女の子に押し倒されるなんて滅多にないわよ?」

「相手がお前だけどな」

「何か言ったかしら?」

「相手がお前だけどな」

「やっぱりあなたは、おもしろいわ」


バカにされたのか今、それとも褒められーーーーるわけねえか風見幽香だもの。


「で?なんでいなくなったのかしら?勝手に」


少し悲しそうな顔になったので、俺はついにやにやしながらいじってしまった。


「あれぇ?勝手にいなくなられて寂しかったのかなあ?ごめんなさい!!ごめんなさい!!もう言わないからその右手に持ってる傘を下ろして!!」

「勝手にいなくなったら心配にはなるわよ。例えあなたでも」


相変わらず、こいつには勝てないのかな俺。


「そ、そろそろ恥ずかしいんだけど、この態勢」

「不思議ね?あなたでも顔赤くするんだ?」


くすくすと笑った彼女に顔をさらに赤くしながら言った。


「笑ったな!?今笑ったな!?」


幽香は難なく立ち上がった。立てるんじゃねえか。足挫いたのも嘘かよ!

そのあと、幽香に文句をすごく言った気がする。あとなんか、カメラで撮られた音がしたが......気のせいか?




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