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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
嫉妬の姫と怠惰の王
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【地底の鬼と手抜きの魔王】



パルスィに信用してもらえーー付き添い付きだがーー通してくれました。付き添いに関しては嬉しいけど、入り口を守ってるんじゃないのか?と聞いたが、パルスィ曰く「好き好んでここに来る奴はそうそういない」だそうです。


アルマ「そういえば、さっき話した間欠泉から霊が大量噴出したんだけど知らない?」

パルスィ「貴方って不幸なのね相変わらず」

アルマ「俺はパルスィに会えて幸運!」

パルスィ「単純すぎて妬ましい。けど悪いわね、その霊についてはわからないわ」


パルスィが知らないとなると、この地底の奥不覚で何かあったのかな。とりあえず、付き添いのパルスィに地底の街である旧都を案内してもらうことにした。

旧都には地上では見たこと無い種族の妖怪が馬鹿騒ぎしながら生活をしていた。霊夢や人里の人間から聞いたことがある古い妖怪たちが勢ぞろいだ。ろくろっ首や、一つ目の小鬼、のっぺらぼうなど色々といる。

そういえば、山の四天王と呼ばれた鬼も何処かに封印されたって聞いたが・・・・・。


アルマ「ここに居たりして?」

「そこのあんた」

アルマ「ん?俺?」

「そうだ。ちょっとようがあるんだけど?」


俺の前に現れたのは、額に立派な角を生やしお酒が入った大きい杯を持った。巨乳のお姉さんです。いや、俺は巨乳は好きじゃ無いです。


パルスィ「勇儀何してるの?」

勇儀「あれ?パルスィこそなんでいるんだい?仕事は?」

パルスィ「こいつの見張りを兼ねてついて来たの」

勇儀「へぇ?あんた名前は?」

アルマ「桐月アルマだ。あんたが勇儀か」


こいつが山の四天王の一人【星熊勇儀】。聞いた話の容姿と性格がぴったりあっているから本人だろう。強さは半端ないと聞いたが、戦いたくは無いなぁ。


勇儀「へぇ、あたしのこと知ってるんだ」

アルマ「まあね。地上では意外に名前聞くし?」

勇儀「嬉しいねぇ。それよりもちょっと手合わせ願いたいんだが?」

アルマ「いいよ?」


そうこなくっちゃと言い、持っていた盃を置いた勇儀は目を輝かせながら先ほどとは違う雰囲気を醸し出した。本気じゃないですかやだー。と言いながら俺も戦闘大勢に入るのだった。



まあ、勇儀との戦闘はとても楽しかったよ。勇儀の攻撃一つ一つが重くてさ、受け止めようとしても次の攻撃来るから、よけるしか無いし、かと言って攻撃に隙がないし、いやあ手強かったです。え?負けてないよ。感情を消してあげた。


アルマ「んで?俺の強さはどうよ?」

勇儀「能力なしできなよ!それでも男かい?!」


そんなことを言われましても正真正銘の男です。それに、鬼相手に肉体だけで勝てるわけがないでしょ?俺の今の体では原型をとどめていられる自信がないです。

それに俺の体はなぜか本気を出せない。出そうとすると体が拒絶反応を起こして火がついたかのように熱くなるんだ。


アルマ「悪いとは思ってるよ?けど本気を出せない体なんだ。だから本気を出せるようになったら手合わせしようぜ」

勇儀「いいだろう。その代わり、今度は酒もってこい!」


理不尽ですねわかります。あと僕お酒はみんなで飲みたい人間です。あ、半人です。



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