【鈍感?】
スキマの中に落ちて、着地した場所は古風な雰囲気の屋敷の前だった。見たこともない場所だったため、キョロキョロとしていたら、紫がクスクスと笑いながら立っていた。
アルマ「助かったよ紫・・・」
紫「あなたも懲りずに鈍感な男ね」
アルマ「気持ちに答えられないからこうなってるんです」
あんな人数の気持ちに応えられるほど、俺は器用ではないんですよ。
紫「あら?鈍感なふりなのかしら?」
アルマ「俺はそんなつもりはねえよ。俺は気持ちに応えれないの」
紫「ふぅん?意外ね。想い人でもいるのかしら?」
俺だって、好きな人の一人ぐらい、いるっつうの・・・・。いつ会えるかわからないけど・・・。
さて、紫さんに救ってもらった俺が行く先は、妖夢がいる白玉楼に避難しました。
妖夢にわけを言ったら、ジトッとした目で見られました。悲しいです。幽々子に泣きついたら腕切られかけた。
すぐに回復するとは言え、痛いんですよ。
妖夢「す、すいません・・・つい・・・」
アルマ「俺やっぱ女心わかってないのかな・・・」
妖夢「自覚あるんですか?」
アルマ「・・・・・幽々子〜!」
無言で妖夢は刀を抜いた。
アルマ「やめて?!」
妖夢の家もある意味危ない。どうしようか。・・・あ、妖怪の山。
急いで、白玉楼から逃げ出し、頂上まで進んで行くと、途中で犬耳少女に襲われた。
「何者ですか?ここは人間がきては困るんですが」
アルマ「じゃあ良くね?俺半人だし?」
「半人なんですか?」
この娘の格好なんか、何処かで見たことあるなぁ。誰だっけ・・・・パパラッチ?
アルマ「まあね。で?君はなにもんだい?可愛い犬耳少女」
「か、かわっ!?わ、私は犬走 椛・・・・です・・・・」
アルマ「俺は桐月アルマよろしく」
にしても、可愛いな。犬耳あるんだけど、普通の人間の耳ってあるのかな?