【咲き誇る異変の花】
それから何週間か経ち、体の傷は完璧に治癒した。けっこう全力で動いても痛くない。やっと退院(?)です。しかし、入院(?)中は本当に色々とあった。八岐大蛇を倒した後、永遠邸に大馬鹿神がやって来たり、体動かそうと抜け出したら永琳に謎の薬物飲まされるし、てゐにずっとツノ触られ続けられたし、もう散々な療養生活だったよ。
だが、それももう終わる!やっと帰れるんだぁぁ!と思ってたけど、余計なものがついて来ました。
アルマ「何でついてくんだよ!」
天照「いいじゃん!こんな美少女が一緒にいてくれるなんて、そうそうないんだよ?」
アルマ「だまれ腐女子!美少女は魔理沙だけでいいんだよ!」
魔理沙「な、な、な?!」
その言葉に顔を真っ赤にする魔理沙。
魔理沙の反応はやっぱりいいね。可愛いからもう満足です。
アルマ「にしても・・・・ここら辺の花綺麗だな」
気のせいか?この花畑ちょっと違和感がある。
天照「そいえば、そうだね」
魔理沙「あれ?こんなところに花畑なんてあったっけ・・・・」
魔理沙の反応からして、俺の違和感も気のせいではなかったようだ。それに嫌な予感するから、俺は単独で人里に向かった。
人里に着くや否や、里のみんながお祭り騒ぎだ。なんでこんな騒がしいんだ?
アルマ「なんでこんなことなってんだ?」
「あ!アルマお兄ちゃん!」
里を散策していると、里の子供がこっちに近づいて来た。なぜお兄ちゃんと呼ばれているかは、謎だ。
アルマ「よう元気だったか?」
「うん!そうだ!聞いて聞いて!なんかね?急にお花が一気に咲き乱れたんだ!」
アルマ「花が?」
どうやら、異変が起こってる可能性が大だな。そこまで害のある感じはしないんだが、こうもお祭り騒ぎになってるのもどうかと思うんだ。とりあえず、神社に行ってみるか。
博麗神社の階段を上っていると、鳥居のところに霊夢が立っていた。何やってるんだ?と思いながら鳥居に近づくと、急に霊夢が叫んだ。
霊夢「これは異変よ!!」
今までにない程の声量で叫んだ霊夢の声が境内に響き渡った。そして近くにいた俺の耳の中にも響き渡った。耳鳴りと言う形でね?
アルマ「み、耳がぁぁぁぁぁ!!」
霊夢「あら、アルマいいところに来たわね!さあ行くわよ!」
なんでこんなに積極的になってるんだ?・・・・ああ、そういえば妖怪達が階段のところとかで普通に馬鹿騒ぎしてたな。どうせこの騒ぎのせいで参拝客が減るから、さっさと解決しないと!って感じなんだろうな。
今の霊夢と一緒にいたら、何されるかわかったもんじゃない。
アルマ「丁重にお断りします・・・・」
霊夢「はあ?まったく・・・・じゃあ一人で行ってくるわ!」
そう言って霊夢は、一人で飛んで行った。
やっぱり、異変ですか。