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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
永遠の夜と竹林の兎
44/204

《感情解放》




前回のあらすじ。

私、おこです。

はい。あらすじ終わり。

さてさて、こやつらにはお灸を据えなくてはな。


「と、言うわけで君らはお仕置きです」

「な、なんか嫌な予感...」

「感情解放:憤怒」


自分の中で沸き立つ怒りを憤怒に変えて、魔力として解放。

これは感情解放と呼ばれる読んで字の如く沸き立つ感情を力として解放する技だ。

今は憤怒を解放している。この時は怒っていればいるほど攻撃力が上がり、さらに存在感と言うか威圧感みたいなのが高まる。使用後には途轍もない疲労が襲って来るから極力使いたくないけど、こいつらへのお仕置きにはこれぐらいじゃないとダメだな。

右手にどこかの宇宙の帝王様(笑)もビックリな巨大な赤黒い弾幕を作り出す。え? 詳しい大きさ? 直径百メートルぐらいかな。

まあ、本気で当てる気は無いよ。そんなひどいことするわけないじゃないですかヤダー。


「誰のせいでこうなったんだっけ?」

『私たちです!』


そんな綺麗に揃えて言わなくてもいいと思うんだ。ちょっと悲しくなって来ちゃうよ。


「次こんなことあったらぶつけるぞ? この弾幕」

『わかりました!』


こんなもんか。

作り出した弾幕を両手で挟んで潰すと同時に目の前がブラックアウトした。

やばいな...今回...使用時間.......長過ぎた。









△▼△









魔理沙達の目の前で弾幕を消すと同時にアルマは意識が消えてしまったかのように前のめりに地面へと横たわった。

突然、倒れた彼に急いで彼女らは側に駆け寄った。


「ア、アルマ!」

「まあ、こうなるでしょうね。自分の許容限界を超えて能力を使用すれば」

「アルマの能力って《感情を弄ぶ程度の能力》だったかしら」


紫の発言に質問をする霊夢。その質問に彼女は頷き、答えた。


「ええ、その通りよ。多分、私達への怒りを威圧感のようなものに変えて、プレッシャーを掛けたみたいね」

「だから逆らえないって思ったのか」


魔理沙は納得するように腕を組んで頷いていた。


「そういうこと。それよりも、この子を運びましょう」

「だったら、永遠亭に運ぶといいよ」


てゐの意見でアルマは永遠亭に運ばれることになった。

ちなみに運ぶことになったのは、何故かこの人。


「なんで私が運ばなきゃいけないの?」

『 何もしてないから』

「なんか酷い」


どこか理不尽極まりない理由でアルマを運ぶこととなったアリスさんである。

そそくさと前を歩いていく魔理沙達に文句を言いながら彼女は急ぎ足でついていく。

後ろからの視線をも無視し、魔理沙は紫にある質問をした。


「なぁ紫。アルマの能力ってそんなにリスキーなのか?」

「と、言うと?」

「だって、今みたいに許容限界を超えると意識を失うんだろ? 正直、効率のいい能力には見えないぜ」


彼女の意見も尤もだ。

いちいち大技を使う度に意識を失って入れば勝てる戦いも勝てなくなってしまう。

しかし、紫から返ってきたのは予想外の答えだった。


「半人君の能力が問題じゃないわ。半人君自体に問題があるのよ」

「アルマに?」

「上手くは私にも分からないけど、能力と体が一致していないとでも言うのかしら」

「能力と体が一致していない...」


紫の答えにますます分からなくなっていく、魔理沙は考えるだけ無駄だと悟り、考えるのをやめて永遠亭に向かうことにした。


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