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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
混沌に集いし、強者共
170/204

魅了せし色欲と溢れいでる嫉妬

待たせたな!

すいません...お待たせしました...!!

やっとこさ更新です!

それではどうぞ!


地形の崩壊が進んでいるここは時龍と相沢絢斗の二人が最強と呼ばれし男と戦っていた。


「どうした...そんなもんか?」

「くそっ! やっぱり強い!」

「どうする〜...?」


立ちはだかる最強 博麗霊斗はルシファーの色欲によって完全に惑わされており、その瞳は色欲の光が灯っていた。


「どうにか霊斗を正気に戻さないと他のみんなにも被害が出るぞ」

「けど俺らだけじゃ、ちょっときついね〜」


霊斗を正気に戻すために方法を模索する二人に背後から近づく者がいた。


「お困りですか?」

「誰だ!?」


時龍は背後に立っていた者に刃を向けると目を見開いた。そこに立っていたのはこの世界の地霊殿の主 古明地さとりであった。


「な、なんでさとりちゃんがここに!?」

「アルマの世界のさとりちゃん...でいいんだよな?」

「ええ、私も参加しようかと...我が地霊殿の住人が苦しんでいるのに何もしない主がいますか?」


絢斗と時龍はさとりの只ならぬ怒りに気圧された。それだけで自分達の世界のさとりとは全くと言っていいほど違う別次元の存在と悟る。

目の前にいる最強の男に近づいていくとさとりはニコリと微笑みかけた。


「初めましてこの世界の古明地さとりです」

「...誰であろうと霊夢を傷付けるつもりならーーーー」

「《許さない》ですか?」


霊斗が言おうとしていた言葉を先に口にし、右手をかざした。

微笑んでいた顔はゴミでも見るかのように蔑み、怒りに満ちた表情となった。


「それは私のセリフですが......?」


かざしていた右手が赤く輝き...放たれたのはアルマのスペルであった。


「想起 アルマーニイレイザー」


怒りに満ちたレーザーは憤怒の輝きを持ち霊斗に零距離から直撃、思いっきり吹き飛ばした。これには二人もポカーンと口を開き、ただ目の前で起きたことを見ていた。

そんな二人にさとりは心へ直接、声を飛ばした。


《時龍さん、絢斗さん。お願いがあります》

《俺たちの心に直接!?》

《悪いのですが私はある準備をします。なので援護...もとい時間稼ぎをお願いします》


さとりは手を広げ、力を溜め始めた。

それをのうのうと見守る霊斗ではない。地面を一回蹴るとさとりとの距離を一気に詰めた。

力を溜めることに集中しているさとりに向けて拳を振り抜く、だがそれを時龍が龍神剣で防いだ。


「なぁんだかよくわからんが...とりあえずさとりちゃんには指一本触れさせないぜ!」

「なんだよ時龍! 俺もカッコつけたかったのに〜!」

「邪魔だ...退け!!」


怒号を飛ばし、霊斗は霊神剣を取り出すと二人に振るった。振った先から弾幕が現れ、三人に襲いかかった。

時龍は龍神剣を絢斗は自身が持つ刀で迫る弾幕を消滅させてゆく。だが、休みなく襲う弾幕の雨に二人は少しずつ押され始めた。


「拉致があかないな〜。なら...斬符 遣らずの雨」


絢斗は自身の刀を霊斗に向けて蹴った。さらには刀の周りに霊力によって作られた刀をを出現させた。弾幕を蹴散らしながら進む刀は確実に霊斗に向かって行ったが、そう簡単には行かず刀は弾かれ霊斗の近くの地面に突き刺さった。

それを見た絢斗はニヤリと笑い、その場から消えた。


「あれ? 絢斗が消えた」

「どこだ...?」

「横だよ〜! 斬符 閃光斬!!」


先ほど弾かれた刀へと瞬間移動し、超高速の居合斬りを放った。難なく防いだ霊斗であったが高速で放たれた居合の衝撃は流しきれず軽く後退。その隙を狙い時龍はヘルムをいつの間にか着用。

右腕を掲げると時龍の背後に数え切れない程の夢龍剣が扇型に出現した。その姿、まるで仏教の千手観音の様だった。


「奥義 観音刀」


指を鳴らすと剣先が全て霊斗に向く。そして、一斉に霊斗目掛けて飛ばされた。剣の雨が霊斗に降り注ぐ。しかし、それを容易く弾いている彼はやはり最強と呼ばれるにふさわしい。


「おいおい...! 全部防ぎそうだぞ!!」

「さっすが霊斗だね〜」

「さとりちゃん! まだ準備とやらは終わらないのか!?」


何も答えないさとり。まだ時間がかかりそうだ。刀の雨を捌きながら進撃する霊斗に時龍は保険をかける。


「終義 ラストドラゴン!」


左手からは純白のレーザー、右手からは漆黒のレーザーが霊斗に向けて撃たれた。全てを焼き尽くすこのレーザーを霊斗は左手だけで刀の雨を捌き、右手を前方から迫るレーザーに向けた。


「霊符 夢想霊砲」


右手から放たれたレーザーは先ほど放たれた時とは桁違いの威力。時龍が放ったラストドラゴンを容易に飲み込み、相殺されることなく三人に迫った。


「防げる気がしないぞ!?」

「絶体絶命かな〜?」

「お待たせしました。時間稼ぎありがとうございます」

「そんなこと言ってる場合じゃないよ!?」


時龍は今も迫っている霊斗の攻撃を指差した。


「確かに。あれが当たればタダでは済まないでしょうね。当たる気は毛頭ありませんが、想起 夢想霊砲」


そう言ってさとりも同じように右手から霊斗のスペル 霊符 夢想霊砲を放った。威力は全く同じ。二つの夢想霊砲が激突するとバチバチとスパークを放ち、相殺した。


「なんだと...?」

「今のを相殺したのか! というか丸っきり霊斗の夢想霊砲だったぞ!?」

「はい。私は見た相手の技は全て使えます。こっちはノーリスクですけど」

「こ、こっちの世界の幻想郷...強い人いすぎ〜...」


若干さとりの強さに引いている絢斗と時龍。そして、自分の技を防がれたことにギリギリと歯軋りを立てる霊斗。その目には何も映っていないようだった。


「邪魔だ...! 俺は霊夢を...マモ...るん...だ...!!」


霊斗の肩に灯った桃色の炎がゆっくりと体を侵食し始める。炎が広がっていくとともに霊斗は自分の中にいる何かと戦うように頭を抱え、暴れ始める。まるで、感情の炎の侵食に抵抗をしているようだった。


「な、なんか様子が変じゃないか?」

「どうやら炎に侵食されないよう残った理性で抵抗してるようですね。けれど、あのままでは理性はおろか彼の意識も燃やし尽くすでしょう」

「じゃあ、さっさと霊斗を助けないとね〜...で? どうするの〜?」


絢斗の問いかけにさとりは少し考える。そして、思いついた策はとてつもなく安直なものであった。


「気絶させましょうか」

「そ、そんな簡単に言うけど...」

「大丈夫ですよ。今の彼は理性を失いかけています。本来の強さは出せないでしょう」

「その隙に徹底的に叩くっていうことだね〜」

「そういうことです。ですが、余りにも感情に飲み込まれすぎては彼を救うことができません。短期決戦でいきますよ」


さとりの言葉に二人は気持ちを引き締めた。目の前にいる霊斗の体は桃色の炎に包まれ、言葉にできないような姿へと変貌しつつあった。

下腹部には蠍を模したトライバルタトゥーが浮かんでおり、その姿はまさに色欲の悪魔(アスモデウス)

それでも霊斗は抗っていた。感情の炎に完全に包まれていないのは彼が最強と言われる所以。流石は世界最強の男と言えよう。しかし、それも時間の問題でしかない。最強の男であっても感情には逆らえない。少しずつ本当に少しずつ霊斗は飲み込まれつつあった。


「急ごうか〜超解放 ブレイクソウルモード2!」

「そうだな!」


絢斗はブレイクソウルモードを解放し、彼の周りには桜吹雪が舞った。その一つ、一つはとても鋭利な桜の花。近づくものを一気に削るであろう。

方や時龍は純黒 白斗黒似別士剣(しろとくろにべつしつるぎを取り出した。白竜と黒龍によって造られたその剣は一本しか握れない制約を持つが剣に纏し二匹の龍の力で敵を切り裂くだろう。

そんな二人の後ろでクスクスと笑うさとりの第三の目から黒い炎が溢れていた。それはアルマの感情解放によって現れる感情の炎であった。

《感情解放 憤怒》

それは想起によって呼び起こされたものではない。長年共に過ごしたことによって得たものであった。

完璧な戦闘態勢の彼らに霊斗は本能のままに襲いかかる。だが、それは本来の霊斗からは程遠い動き。一つも精錬されていない獣のような動きであった。勝負はもう既についたと言えよう。

絢斗から飛ばされた桜吹雪によってズタズタに切られ、時龍の振るう剣から飛び出した二つの陰が地面に叩き落とし、最後には黒き稲妻を纏ったレールガンが霊斗の体を撃ち抜いた。

色欲に取り憑かれた霊斗は気絶し、地面に倒れ伏すと共に彼の体から感情の炎が消え去った。


「か、勝てた...?」

「みたいだね〜...ふぁ...」


二人は背中を合わせながら地面に座り込んだ。色欲に取り憑かれたとはいえ世界最強の名は伊達ではなかった。完全に疲弊しきっているようだ。


「お疲れ様です。お二人とも」

「本当だよ〜! さとりちゃん膝枕して〜!」

「それだけ言えれば元気ですね」

「そうだぞ絢斗。今はそれどころじゃない」

「《けど膝枕はされたい》ですか?」

「心を読まないでほしいなさとりちゃん!」


その後、次元の狭間から現れた終作達に回収された三人であった。









△▼△









「ああ...腹立たしい...」


パルスィは緑眼から地獄の業火の如く憤怒の炎を燃やしていた。真っ赤に燃える感情の炎がパルスィの怒りを表していた。


「こっちの世界のパルスィさんは嫉妬以外の感情を持ってるんですね...」

「悪い...?」

「い、いえそんなことは!!」


パルスィに威圧された春姫は少し焦った様子で否定する。


「ボサッとしないでさっさとやるわよ...」

「は、はい...」

「この世界の人って怖い...」


この世界の住人は敵に回してはいけないと悟ったシュラシュ。

そんな三人の前に立ちはだかるはニャルラトホテプの最後の刺客 水虎の夕霧刹那。その姿は今までの刺客達同様、感情の炎に包まれかけている。緑色に燃える炎は嫉妬を象徴していた。


「妬ましい...この世の全てが...!!」

「まるで...昔の自分を見ている気分ね...」


哀れんだ表情をパルスィは刹那に向けた。理性をほぼ失ったと言える彼女の姿は感情の炎によって変わり始めていた。下半身は蛇の尻尾のように形が出来ており、左の太ももあたりに蛇が絡んだ錨のタトゥーが浮かんでいた。その姿は嫉妬の化身(レヴィアタン)そのものであった。


「ネタマシィ...ネタ...まし......ィィ!!」

「ど、どうします? あの方、だいぶ理性が飛んでるけど...」

「気絶させるのよ。じゃないとあの子...感情に飲まれて壊れるわよ」

「なら、急ぎましょう! 浄化 リトリフュージョン!」


春姫が扇子を振るうと黄色の風の弾幕が吹く。刹那は本能的に弾幕をばら撒いた。だが、刹那の弾幕は黄色の風に触れると肉眼では確認できないほどに分解された。


「......あれって触れたらヤバイわよね」

「はい! 原子レベルで分解しちゃいます!」

「それってあの人ごと分解されるじゃない!」

「きっと大丈夫ですよ!」

「大丈夫の根拠がないのよ!!」


春姫とミュラルトが言い合いをしている中、刹那は迫り来る黄色の風に向けて氷でできたガトリングガンを撃ち放つ。


「虎符...氷砲...!!」


相当な速度で発射される弾丸は一発一発確実に春姫の黄色の風を相殺していた。そして、全ての弾幕を相殺し終えると続けてパルスィ達に銃口を向けた。


「あ、あれ? 弾丸が分解されずに相殺されちゃった!」

「嫉妬は自分を否定する全てを拒絶する。弾幕の性質を拒絶した結果、相殺できたようね」

「解説ありがとう。その銃口が今私達に向けられてるんだけど...?」


そう言うとパルスィ達にガトリングガンが撃たれた。防ごうにも嫉妬による拒絶の所為で防御すらも貫通してしまうだろう。


「どうやって防ぐんですか!?」

「はぁぁ...面倒くさい...」

「こんな時に面倒くさいってあなた何を言ってるの!?」

「面倒くさいのに面倒くさいと言って何が悪いの? いいから黙ってなさい」


パルスィの一言にミュラルトは食ってかかろうとするが、彼女の目から溢れる黒き炎にミュラルトはやる気を削がれた。


「言う気が失せた...」

「ならいいわ。さて、防ごうかしら」


今も迫る嫉妬の銃弾にパルスィは上半身をダラリとしており、やる気が一切見受けられない。そんなパルスィが右手を振り上げると地面から巨大な盾が目の前に現れた。

エメラルドのように緑の輝きを放つ煌びやかな盾。


「怠惰 無関心の神の盾(イージス)


刹那の銃弾が触れるとキィン! と弾いた。

拒絶によって全てを貫く嫉妬の銃弾も無関心によって拒絶すらも関与できない怠惰の盾には勝てなかった。


「その...防御力が...ねたま...しぃぃぃ...!!」

「へぇ...そう。けど...私の方が妬ましいわ!!」


黒き炎は緑色の炎に掻き消され、パルスィの表情が嫉妬に歪むほどより一層燃え上がる。


「私のアルマを攫ったと思えば...ゴミのように捨てた...? いい加減にしなさいよ...!? 妬まし過ぎて腹立たしいぐらいだわ!!」


嫉妬の炎に飲み込まれていた刹那ですらパルスィの嫉妬には敵わない。彼女は嫉妬と憤怒...いやもはや憎悪と化した感情によってさらに自身の力を増幅させていた。その炎は濁った緑に変色した。

本能的に危機を察した刹那はその場から逃亡を図る。だが、それは叶わない。


「悪いけど逃がさないわ。魔符 ピーネスベガエピス」


ミュラルトを囲うように強大な壁が地面からせり上がる。完全に壁によって包囲され、壁の中にはミュラルトと刹那だけとなった。

構わず逃げようと壁を壊すために突撃する刹那であったが、壁は触れることも叶わないほどの高熱を発していた。

すぐに飛び退く刹那。壁の破壊が叶わぬなら元を叩こうと考えたのか、ミュラルトに水鉄砲-殺戮-の銃口を向ける。

河童の技術力によって作られた-殺戮-は鉄板をも貫く高水圧の水を放つことが可能。それを何発も連射する。


「セーフルーム」


直径4メートルほどの円形の結界がミュラルトを囲う。水弾を防いだ。しかし、流石河童の技術で作られた銃。強力な結界であるミュラルトのセーフルームにヒビを入れたのだ。

それに気付いた刹那はヒビに向けて銃撃を集中させる。そして5、6発撃たれたところで結界が崩れた。


「防ゲルと思ッたノ...?」

「全然? 魔符 エレジオンレーザー!」


右手を向けると緑色のレーザーを撃ち放つと同時に刹那を逃がさないように弾幕が追撃をする。


「関係ナい...!」


指を鳴らし目の前に氷の壁を作り出すとレーザーを防ぎ水鉄砲-殺戮-を持つと、追撃をする弾幕達を全て撃ち落とす。

そして、刹那は背負っていたスナイパーライフル。水鉄砲-暗殺-を手に取ると照準を合わせミュラルトを狙い高水圧の水弾を撃った。

だが、水弾は当たらず目の前からミュラルトは消えた。辺りを見渡そうとする刹那であったがそれはある事によって中断される。

パチンッ! という音が聞こえると自信を囲んでいた高熱の壁が中心部目掛けて押し寄せてきたのだ。

一瞬のうちに刹那は高熱の壁に飲み込まれた。


「ふぅ...こんなものね」

「エグいことしますね...あれ絶対骨も残ってませんよ。しかも水虎に高熱は地獄なのに...」

「そうでもしないと勝てなかったわ。とにかくこれでーーーーーー」


勝ちを確信していたミュラルトの考えを打ち砕くように高熱の壁が固まっていた場所が爆発を起こした。しかも、かなり大規模な爆発だ。

とっさに春姫が月符 朧月夜で結界を作り出さなければ三人とも瀕死になっていただろう。


「な、なに今の!?」

「水蒸気爆発。高熱の壁が大量の水にでも触れたようね」

「で、でも水なんてどこに...?」

「ネタ......ましぃ.....い...!!」


そこに立っていたのはボロボロとなりながらも立ち上がっている刹那がいた。彼女の能力によって高熱の壁に完全に押し潰される前に大量に水を創造し、意図的に水蒸気爆発を起こしたようだ。本人もただでは済まなかったみたいではあった。氷の壁でもあれ程の規模の爆発は防ぎきれなかったようだ。


「ネタマシィぃぃ...妬まシイよ!! あなタ達がネたましいよォォぉ!!」


ボロボロの体を無理やり動かし、刹那は三人に襲いかかる。ミュラルトと春姫は迎撃しようと構えるが、パルスィにそれを止められる。


「ジャまよ!!!」

「あなたがよ。嫉妬の極 橋姫の殺気」


この技は自分の嫉妬だけでなく周りにいる生き物全てが持つ嫉妬を吸収し、一つのエネルギーとして放つ。つまり、相手が嫉妬を強く抱けば抱くほど強くなる。

周りの嫉妬エネルギーを一気に圧縮。圧縮されたエネルギーは大きな衝撃波を放ち破壊する。残酷な笑みを浮かべ、パルスィはそれを解き放った。

嫉妬の波動とも言える力が相当な範囲に広がり全てを破壊した。近くにいた刹那は防ぐことも叶わず衝撃波によって吹き飛んで行った。

衝撃が数秒続いてようやく収まるとパルスィは小さく息を吐いて地面に座り込んだ。


「あ、あんな強力な攻撃するなら先に言ってくれない!? 私たちも巻き込まれるところだったんだけど!」

「あなた達なら大丈夫と思ったから」

「大丈夫でしたけど! あんなの受けたらただじゃ済まないですよ!!」

「悪かったわよ...一先ず終わったからいいじゃない...」

『そういう問題じゃない!』


その後、パルスィが二人の説教から解放されたのは磔達が来てからさらに数分後だったらしい。









△▼△









「全てを誑かす色欲と全てを拒絶する嫉妬の封印が解けた...残るは...怠惰のみ...!!」









残る封印は怠惰のみ。


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