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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
恐怖の嫉妬爆散事件!?
112/204

ジェラシーハザード・現状報告





ただいま、人里の真ん中を直進中。

人里も酷い有り様で、みんな嫉妬しあってしっちゃかめっちゃか。このままじゃ、いずれ死人が出てしまう勢いだ。急がないと。


「と言うことで、文頼む」

「さっきの仕打ちは一体なんですか・・・?」

「お前が悪い」


一応生存者の射命丸文を連れ、博麗神社に走って向かう。文にまた飛んでもらうことにしたんだけど、身近に強烈なジェラシーを感じたんで、やっぱりやめた。

仕方ないから、全速力で駆け抜ける。あと、文に頼んだのは、博麗神社の近くに、人を集めてもらうことだ。こうすれば、確実に解決するだろう。

そして、走ること数分、人里を抜け博麗神社への階段が見えてきた。これで助かると階段に足をかけた次の瞬間、足元に穴が空いた。


「はぁぁ!?」

「アルマ!」


そのまま、穴の中へと落ちてしまった。穴の中は、どこか見たことある光景が広がっていた。

先ほど通った穴を見ると、もうすでに遅く閉じてしまっていた。そんなことよりも、パルスィとはぐれてしまった。これはやばいパルスィの命がやばい。急いで探さないと!


「待ちなさい」


こんな時に呼び止めるのはどこのどいつだ。ちょっと、黙ってもらおうかな。


「あ?・・・・なんだ紫か。俺急いでんだけど」

「今回の異変あなたたちの仕業なんでしょ?」

「わざとじゃないけどな」

「それで、一つ問題が発生したのよ」

「問題?」

「霊夢も感染したわ」

「・・・・は?」


待て。ちょっと待て。これは想定外だぞ。俺は絶対、霊夢は感染しないと思っていたが、まさか、感染してしまったなんて、かなりやばいぞ。霊夢がジェラシーで暴れたら、幻想郷なんかひとたまりもねえぞ。


「どうすんだよ!」

「あなたの能力で止めるしかないわ」

「けど、その前に霊夢の感情を、嫉妬で埋めないと効かないぞ?」

「そう。それが一番の問題よ」


何と無く言いたいことは理解できた。霊夢って、なんかそうゆう感情持ち合わせていなそうだもん。


「あれだろ?霊夢の嫉妬の感情を、どうやって出すかってことだろ?」

「そこのところは任せるわ。それじゃあ、私は鴉さんの手伝いをするわ」

「ああ、任せる。それよりも、急いでパルスィのところに戻してくれ」

「忘れてた。はい」


紫が俺の手を握ると、空間にスキマを作り、俺の手を引っ張り、中に入って行った。

その頃、パルスィはと言うと。

急にいなくなったアルマを探していた。大方検討は着いているが、一応の安否を確認するために、周りを捜索していた。


「どこに行ったのよ全く・・・」

「みぃぃつぅけたぁぁ」

「はぁぁ・・・面倒なのが来たわね」


不気味な声を出し、闇からゆっくりと出現した感染者ルーミア。その目からは、どす黒い殺気が放たれていた。


「ねぇ?パルスィ・・・・アルマどこ・・・?」

「何処かに行った。今探しているとこよ」

「嘘つかないでよ。本当は隠してるんでしょ?パルスィいっつもアルマを独り占めにして、自分だけのものにしてるんでしょ?そんなことさせないよ。アルマは私だけのものなんだから!!!」


いつ見ても、ジェラシーハザードは恐ろしいものね。自分の能力のせいとは言え、末恐ろしく感じる。さて、私が相手してもたぶん逆効果、アルマの力がないと解決できない。ここは逃げるのが得策かしら?


「一つ言っておくけど、アルマは誰にだって平等に接するの。だから、独り占めにしたくても、できないの。今のあなたには、わからないでしょうけど」

「惑わされない!あなたをここで消せば、アルマは私を見てくれる!私だけを見てくれる!!だから、消えて!!」


ルーミアの周りから、闇が吹き出し、地面を埋め尽くして行く。気が付けば、パルスィの周りは、すでに闇で囲まれていた。どうやら、逃がす気は毛頭無いらしい。

このままじゃ、闇に飲み込まれてしまう。かと言って、攻撃すればもっと、酷いことになる。どうすればいいの?


「さぁ!闇に溶けて消えて!」

「おいおい?子供の姿だからっておいたが過ぎるぞ?」


パルスィを飲み込もうと、取り囲んでいた闇が一瞬で消滅し、ルーミアは前のめりに倒れた。空中に空いたスキマから、現れたのはアルマだった。

なんで、そんな嬉しそうなのよ。まったく、妬ましい・・・・・。弾幕ぶつけてやる。


「このバカ魔人」

「な、なんで?ちゃんと、助けたのに・・・」

「まあ、それは・・・・ありがとう・・・」

「んー?なにー?」

「死ね!!」

「ちょま!?」


やっぱり、こいつの態度が狂いそうになるぐらい妬ましい。昔から、こいつのこんなところが嫌いだ。いつもみたいに私に甘えるアルマでいればいいのに







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