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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
恐怖の嫉妬爆散事件!?
110/204

ジェラシーハザード



目が覚めると、なぜか目の前に作者が現れた。あと、ポッキーを片手に俺に話しかけて来た。


「今回は偉大な話数かもしれない」

「何言ってんの?」

「今回何話か言ってみ?」

「え?・・・・111話?」

「うむ」


ああ、なるほど。1が三つならんでて、ポッキーの日みたいな感じだと言いたいのね。相変わらずこの馬鹿はいい年してなにしてるんだか。


「じゃあ、俺は筋トレに励むよ」

「何故だ」

「大会近いから」

「ああ、うん頑張れ」


そう言うと、目の前が真っ白になり、俺は今度こそ目が覚めた。

最初に目に入ったのは、強盗でも入ったかのような荒れた部屋である。喧嘩でもしたか?横を見ると、魘されているパルスィが隣のベッドで気絶中。幽香達の姿も見当たらない。本当に何があった?

ベッドから出ようとしたら、手に違和感を覚えた。気づかなかったが、俺の手が、ベッドに拘束されていた。かなり頑丈にね。


「どうゆうこと?」

「あら?起きたの?」


声の主は幽香さんだった。とっても怖い笑みを浮かべています。何と言うかね。パルスィがスゴイ妬んでる時の雰囲気に似てた。言い方を変えれば、嫉妬の感情がほとばしってる。まさか・・・・・


「な、なぁ?幽香さん」

「何かしら?」

「今なに考えてる?」

「そんなの決まってるじゃない。貴方のことしか考えられないわ」


あ、まじか。これやばいパターンだ。パルスィを連れて早く逃げないと、主にパルスィが危ない。


「拘束してる理由は?」

「貴方は私だけのものだもの・・・他の女になんか渡さないわ」


そう言って、幽香はパルスィに近づき、首元をさすっていた。もちろん、くすぐるとかそんな甘っちょろいもんじゃない。さすっている時の顔はもう、殺す気満々だ。まさか、またこんなことになるとはな。


「けど、貴方はパルスィがいる限り、私を見てくれないのよね?だから、今から消さないとね」

「まてぇい!前より症状が酷すぎるぞ!?」

「ふふふふふふ!!」

「強行手段だ。許せよ?」


拘束されていた縄を簡単に引きちぎり、ベッドから飛び起きる。その行動に驚き気味の幽香に向け、指を鳴らす。感情消滅。

危なかった・・・・シャレになんねえぞ。今回は度が過ぎてる。前回にもこのようなことがあった。幽香だけに起こることじゃ無く、たぶん、いや、起きてて欲しくないが、幻想郷全体に、この症状が起きている。何がどうなっているかと言うと、パルスィがダークマターを食べてしまったからだ。

ダークマターは、三回食べたことがあると前回教えたが、そのうちの一回。幽香の作ったダークマターで、同じことが起こった。

たぶん材料のせいなんだろうが、ダークマター:幽香さんverを、パルスィが食べると、能力が暴走し、周りの人間の嫉妬の感情を強くしてしまう。結果、ヤンデレが誕生。

前は、幽香と映姫だけだったからよかったが、あと子供だったし、まだ。だが、今回はやばい。パルスィが成長しているから、能力が強くなり、症状が悪化している。由々しき自体だ。


「パルスィ起きろぉ」

「・・・・ん?」

「あ、起きた」

「あれぇ?なんで寝てるんだろ・・・」

「ダークマター」

「ああ・・・・それで、幽香が倒れてるのなんで?」


事情を説明。パルスィ状況把握と、罪悪感で反省中。


「パルスィは悪くないだろ?」

「でも、私の能力でこうなったんだし・・・・」

「いや、ダークマターだろ。それよりも今回はどう解決するかだ。前は時間とともに終わったが、今回はそうはいかなそうだ」

「うぅ・・・・」


落ち込んでるパルスィまじ可愛い。しょうがないから慰めるために頭を撫でてあげた。慰めるためだけだから、しょうがない。

俺がパルスィの頭に触れると同時に、窓からどす黒い殺気を感じた。窓には、なんかリグルがジトっとした目でこちらを見つめていた。


「もしかして、リグルも?」

「それだけなら良かった。たぶん幻想郷全体だ」

「それって逃げ場無い?」

「安心しろ。俺の能力で今回は凌いでやる」


さて、幻想郷を巻き込んだ。パンデミックの始まりだ。

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