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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
恐怖の嫉妬爆散事件!?
109/204

マイナスの惨状

憂鬱な時間を過ごしながら、一時間後。

なぜ一時間もかかってしまったのかは、謎であるがダークマターができた可能性ができてしまった。

さぁ、どう乗り切ろうか。パルスィは、この世の終わりみたいな顔してる。気持ちはわかる。これまで、あいつらのダークマターは、計三回作成されている。

一回目は、俺達がであって間もない頃、幽香が作ってみたいと言ったので、作らせて見ると、見た目は普通。食べてみると、舌が痺れ、目から何故か涙が止まらなかった。何の毒だと思いつつ、材料を見ると、うん毒キノコ。舌が痺れていたから、まずいとも言えなかったが、涙のおかげで難は逃れた。幽香は食品選びがダメ。

二回目は、幽香がリグルを見つけた時らへん。料理の話になり、映姫に冗談で「作れなさそう」と言ったのがまずかった。作れます!と豪語して作ったのは、見た目が、この世のものとは思えない煮え滾った何か。味は何故か普通。まずくも無くうまくもない。映姫は、見た目が悪かった。

三回目は、リグルがある程度成長し、俺が失踪する前。パルスィが料理をしていると、僕も作りたいと言い出して、リグルに全部任せたらしいんだ。すると、どうだ?見た目もいい、食材もいい。なら何がダメか?味だよ。味が滅却されてたんだよ。口に入れてみれば、味がしない。例えるなら、麩を生でかじった感じ。まだ、子供だったから仕方ないと思ったが、だとしてもどうやって作ったんだ。リグルは味を消滅させる達人。

これが俺とパルスィが、食べてきたダークマターだ。これで想像できるかもしれないが、この三人が協力して作るイコール最強のダークマターの観戦を意味する。だって、想像してみなよ。食材が毒キノコ、見た目が地獄、味滅却。これで美味しいものができると思うか?俺は思わないね!


「もうだめだ・・・・」

「能力でなんとかできないの・・・?」

「出来たなら、昔から使ってた・・・」

「もういっそ・・・・調理の邪魔する?」

「頑張ってる奴の邪魔するのもなぁ・・・」

『はぁぁ・・・・』


ため息をするのと、同じタイミングでリグルが、俺たちを呼びに来た。最後の晩餐に。

今回のメニューは、カレーだってさ。ベタやなぁ、ダークマターができる展開時のベタな料理だなぁ。


「なんでパルスィの顔が死んでいるのですか?」

「気にしないで・・・・」

「こ、今回は大丈夫っすよ!自信あります!」

「その自信が怖い・・・」

「いいから、食べてみればいいじゃない」


差し出されたカレーは意外にも見た目は普通。と言うか美味しそうだった。見た目に惑わされるな。味はまだわからない。

パルスィが目配せで早く食べろと促す。映姫達も、じっとこちらを見る。わかったよ。食べますよ。


「・・・・あ、おいしい」

「ほんとに?・・・あ、ほんとだ」

「やったぁ!」


なんか、逆にマイナスかけるマイナスの方式で、いい方向になったのかな。今回はどうやら、助かったようだ。


「いやぁ、よかっーーーーー」


と言いかけた瞬間、俺の意識は闇に包まれた。あ、マイナスもうひとつかけるの忘れてた・・・・


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