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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
恐怖の嫉妬爆散事件!?
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花畑の蛍



パルスィと二人で、地上に出る前にさとり様に許可を取らないと。一応ね?急にいなくなって心配かけさせたら、申し訳ないもの。こころの中で、さとり様に地上に行くと伝える。すると、さとり様の声が頭に響いて来た。


《気をつけてください。あと、パルスィをよろしくお願いします》


さとり様の許可も降りたことだし、地上に行くか。


地上に出ると、なんか待ってましたと言わんばかりに映姫が待っていた。


「やっと来ましたね」

「また鏡?」

「はい。呼びに来るの大変だと思って先に来ました」

「相変わらずの用意周到さね」

「では、行きましょうか」


映姫も加わり、妖怪の山にある幽香の花畑に向かった。道中、映姫に仕事はいいのかと聞いたが、今日は有休もらったそうだ。閻魔に有休って・・・・。小町もついでに有休をもらえたそうな。よかったね小町!

道草食わずに歩いていたので、そんなに時間はかからずに花畑に辿り着いた。相変わらず綺麗だな、ここは。奥の小屋に行こうとしたら、すぐ近くで幽香が花に水をあげていた。


「あら、お揃いでどうしたの?」

「パルスィの願いで、みんなで集まろうってことになった」

「じゃあ、あの子も呼んだ方がいいのよね?」

「そうゆうこと」

「わかったわ。たぶん、花畑の真ん中あたりでお昼寝してるかしら?」


幽香について行くと、花畑の真ん中あたりに窪みみたいなものが見えた。どうやらそこだけ少し空間があるようだ。

花を極力傷つけないように歩く。傷一つつければ、かけ算もびっくりの倍の攻撃が飛んでくるからさ。

空間に辿り着いてみると、あいつはそこでスヤスヤと可愛い寝息を立てて寝ていた。


「久しぶりにあったけど、ちょっと大きくなったな」

「そうね。昔はもっと小さかったのに」

「あら?今も小さいわよ?色々ね」


そう言って、幽香は映姫を小馬鹿にするかのように、小さく笑った。


「どうせ小さいですよ・・!」

「小さくても俺は好きだぞ?」

「へぇ・・・・?」

「待って!パルスィさん?!なんで、そんなにでっかい弾幕を構えてるのかな?」

「自業自得ね」


パルスィが弾幕を、今まさに撃とうと構えたのと同時に、あいつが起きた。


「うぅ・・・・ん・・・うるさぃ・・・」

「あ、起きた」

「た、助かった・・・」

「撃ったら撃ったで、私が止めたけどね。荒らされたくないし」


幽香ならパルスィの弾幕止めれただろうな。というか、撃つ前に止めてくれよ。俺死んじゃうところだったろ。


「あれ?幽香さん?あ、パルスィさん映姫さん?あと・・・・ア、アルマ!?」

「よう。久しぶりリグル!」


この子はリグル。蛍の妖怪で、頭から虫の触覚のようのものが生えている。服装は、黒を基調としているタキシードに近い格好をしている。ボーイッシュだが女の子だ。


「なんでみんないるんですか?あと、なんで僕を取り囲む形に?」

「寝てたからさ、起きるの待ってたっけこうなった」

「あ、また寝ちゃったのか・・・」

「あなた小さい頃から、ここで寝るの好きよね。今も小さいけど」

「だ、だってぇ・・・・」


リグルは俺たちの中で最年少。まだ、虫で言う幼虫の時に、幽香が見つけた。それから、みんなで育てていったんだ。そうして、今は幽香と一緒に暮らしてるらしい。


「幽香さんのお花っていい匂いして、寝やすいんですもん」

「虫だなぁ。ほんと」

「アルマうるさい」

「なんで俺だけ呼び捨てなんだよ!!」

「えへへ!それで、なんで昔の5人が揃ったの?」

「パルスィのお願い」

「むぅ・・・・」


気のせいかリグルの機嫌が悪くなったような気がする。昔からパルスィの名前口にするとこうだよな。リグルはパルスィのこと嫌いじゃないのに、なんでだ?




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