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東方魔人黙示録  作者: 怠惰のあるま
魔王降臨!!!
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グース降臨



聖は驚愕していた。

確かに自分で殺めた記憶と感覚はあった。だが、それも全てはグースという男の仕業だった。

聖は自分の不甲斐なさに悔しさと怒りが込み上がった。


「聖...」

「しかし、私が犯した罪であることには変わりありません...」

「そう思うならアルマを助けるのを手伝ってくれないかしら? 罪滅ぼしだと思ってね」


幽香の言葉に聖は縁側に続く襖を思いっきり開くと物凄い勢いで外に飛び出して行った。その姿に豊聡耳はまったくと呟いた。


「何か一言言えばいいのにな」

「相当気にしてたようね。それで聖徳太子あなたにも力を借りたいわ」

「お安い御用さ。魔王の息子は我が助ける」


そういい豊聡耳も聖を追いかけるように外に飛び出して行った。

その姿を見送ると幽香は映姫達と合流をしようと命蓮寺を出ようとしたその時。

聖達が飛び出して行った方向から爆発音が聞こえた。

その音は幽香の耳に染み付くように何度も聞いた感情爆破の音だった。


「アルマ...?」


幽香は急いで爆破音のした方向に走って行くとそこにいたのは戦闘態勢の聖と余裕そうに浮いているアルマの姿であった。


「アルマ!!」

「グースだっての覚えろよいい加減な。まったく、アルマは恵まれてるネェ」


グースは笑いながら言った。幽香はその言葉に怒りを覚えた。豊聡耳はグースに向け言い放った。


「早く魔王の息子の体から出ていけ!陰険男!」

「おーおーひどい言われようだな俺ぇ。かなしぃねぇ?」

「素直に出ていくのがあんたのためよ?」

「嫌だね。この体が成長するまでずぅっと待ってたんだ。そう簡単に出てくかよ!」


グースは手を振りかざし聖に向け弾幕を放った。聖は弾幕をぶつけ相殺しようとしたが掻き消され寸前でかわした。当たらなかった弾幕は地面に触れるとかなりの範囲を抉り、周りに爆風が吹いた。


「相変わらずバカみたいに強い力ね・・・!」

「くそ!こうゆう時に魔王がいれば・・・すぐに魔王の息子を救出できたろうに!」

「そうならないために殺したんだよ!!」


グースはさらに弾幕を聖達に向け飛来する。

弾幕は先ほどの威力はないが雨のように降り注ぐ。しかし、全ての弾幕は豊聡耳の弾幕により全て相殺された。


「強いねぇ・・・」

「魔王に比べれば楽なものよ」

「じゃあ・・・これならどうだ?感符《感情解放【死欲】》!!」



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