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登場人物一覧

○オリジナルの某美術部小説より

・陶野《とうの》早音《はやね》

……笠平高校２年Ｃ組。美術部敏腕マネージャー。勉強は問題にならない程度にやる性質。言いたいことをはっきり言うが、人への気配りも忘れない。

「器用で冷静な人間」を装いながら、実は感情に左右されやすい不器用な人。相嶋瞭とは小学生時代からの腐れ縁。瞭への想いを断ち切れない自分を認めたくない。

・平坂《ひらさか》翔吾《しょうご》

……笠平高校１年F組。一見、生意気で小賢しい。しかし根は素直で健気。

ふとしたきっかけから早音に惚れ込み、特に美術が好きというわけでもないのに美術部に入部した一年生部員。早音に冷たくあしらわれてもめげないが、淋しさと空しさに胸を痛める今日この頃。

・灘《なだ》栄介《えいすけ》

……笠平高校２年Ａ組（美術科）。笠平高校美術科にいながら、わざわざ美術部にも入部した変り種。天真爛漫な性格かつその容姿により、女子からの人気も高い。早音とは気が合い、何でも言い合える仲。恋愛感情ではなく、悪友。

・陶野《とうの》隼人《はやと》

……笠平高校３年。早音の実兄。表には出さないが早音のことをとても大切にしている。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能、やわらかな笑顔で多くの女子を魅了する。しかし絶えることのない告白やラブレターやプレゼントの類の扱いは、ぞんざいで冷たい。大切なもの以外は結構何がどうなってもいいと思っている。事故に遭い、バスケットボール部キャプテンの座を退くことになる。もとより一筋縄ではいかない気性だったが、事故の怪我がもとで、随分と複雑で扱いにくい性質になってしまった。

・陶野《とうの》出《いづる》

……西岳学院中学校３年。早音と隼人のいとこ。中部圏在住。他人に厳しく、自分にはもっと厳しく、とても仲間思い。幼い時分から頭がよく、中学受験をして有名進学校に入学したが、そこで勉強が人生のすべてではないと気づく。ひょんなことから中一にしてテニスを始め、頭の良さと要領の良さを如何なく発揮してコーチも舌を磨く技術を身につけた。基本的にはほがらかでよく笑い、よくしゃべる性格。

○「Blue Gradation Generation」（某美術部小説のスピンオフ）

中部圏にある難関私立校・西岳学院。偏差値が高くお勉強はできるが運動系部活はないがしろにされている中学で、弱小から始まり三年目にして全国大会への切符をつかんだ男子テニス部の話。

・陶野《とうの》出《いづる》

……西岳学院中学校３年。早音と隼人のいとこ。もともと運動神経がいいほうではなかったが、人の三倍以上の努力をし、男子テニス部を全国大会まで導いた。通常シングルスだが、場合によっては聖田東馬とダブルスを組む。

・聖田《せいた》東馬《とうま》

……西岳３年。小学生のころからテニススクールに通っていた。全国大会に出たいと思うほどの野望はなく、ただテニスが楽しかったので続けていたのだが、いづるに発破をかけられて上を目指すようになる。いづるのためなら何だってやってあげたいと思いつつ、いつも自分がいづるに助けられていると思い知らされ続けている。

・三根《みつね》優紀《ゆうき》

……西岳３年。通称みっちゃん（そう呼ぶのは出のみ）。小柄で華奢、とても整った顔立ちをしているのでよく女子に間違われてしまうことがコンプレックス。見た目美少女だが、性格はかなり男前。さばさばしている。シングルスプレイヤー。

・乙羽《おとわ》広夢《ひろむ》

……西岳２年。通称ひいちゃん（そう呼ぶのは出のみ）。冷静で先輩にも物怖じしない大層しっかり者の２年生。東馬とは小学生時代からの知り合いで、同じテニススクールに通っていた。出にあこがれている。本人は認めないが、本気を出せば能力は出よりも上だと思われる。