E・E
地震、天候、噴火。それらはいつ発生するのか、というのが推測できるようになった人類の科学力。しかし、人類という種の進化までは予測できなかった。19年前に突如、人類が手にしてしまった”能力”。その能力の名称は、国際首脳会議で、とある国の首相が呟いた一言で決まった。
「こんな能力、今の人類にとって”害”にしかならん」
”害”《Evil Effect(以下E・E)》と名付けられたその能力。
E・E発現から19年たった現在、E・E保持者は各国独自のシステムで管理されている。だが、日本の、それも高校生”だった”蘇芳猛《すおうたける》は、その管理システムから逃れていた―。
「こんな能力、今の人類にとって”害”にしかならん」
”害”《Evil Effect(以下E・E)》と名付けられたその能力。
E・E発現から19年たった現在、E・E保持者は各国独自のシステムで管理されている。だが、日本の、それも高校生”だった”蘇芳猛《すおうたける》は、その管理システムから逃れていた―。