【公務記録:定期メンテナンスおよび随時監査(担当:ヴァランタンJr.)】
[SYSTEM] STATUS: IMMORTAL. SUBJECT_L: PERPETUAL_ASSET.
【公務記録:定期メンテナンスおよび随時監査(担当:ヴァランタンJr.)】
日付:XXXXX年XXX月XXX日
記録者:特務防衛騎士団・近接警護分隊長兼筆頭秘書官アーウィング・ジェット・ヴァランタン
対象資産:U-001(エルミタージュ公爵)
1. 随時監査:統括管理者(ヴァルキューラ公爵閣下)による直接介
* 事案:U-001の情動省職員への機密漏洩疑いへの監査
* 概況: 本日10時、閣下によるU-001への直接監査が実施された。資産の「所有権」の再認識および、魔力伝導率の矯正が目的。
* 周囲の状況: 護衛官10名が立会。一部の若手官に魔圧による恐慌、および生体興奮反応が見られたが、警護業務に支障なし。
* 所見: 私は至近距離にて資産の筋弛緩率、関節駆動角度、皮膚摩擦係数および損傷面積を計測。閣下の「最深部へのアクセス」に対し、U-001は激しい痙攣と音声を記録。これは「公共財」としての機能維持に不可欠な損壊と判断し、淡々と記録を継続。
2. 深層監査:A01端末ハッキングおよび思考走査
* 依頼事項: 閣下より「隠匿情報の抽出」を特命受領。グラディウス卿と合同で実施。
* 実施: 3時間の脇抱え固定(重力パージ)下で、グラディウス卿が深層意識をハック。
* 解析結果: 資産は「情動省の秘書官」に対し、過剰な配慮(良心)を見せていた。
* 事実は、秘書官の端末プログラムエラー(不備)に対し、U-001が自主的にリセットを補助したもの。
* グラディウス卿の私見: 「あはっ! アーウィング、兄様は本当に嘘を吐かないね。ただの親切心だよ。でも父上には『誘惑の初期動作』って報告しておこうか?」
* 結論: 意図的な裏切りは皆無。しかし、その親切心が閣下の情動を刺激するノイズとなっている。
3. 行政命令:広域思想管理の提案
* 発言: 閣下より「特務官全員に24時間体制の思想チェッカー(A01同等品)を装備させる検討」について諮問あり。
* 閣下の意図: 「U-001を視界に入れた者の思考をすべて透明化し、情動汚染の要因を根絶したい」という、私情混じりの行政判断と推察。
* 対応:閣下筆頭秘書官ヴァランタン侯爵が「現状の技術では、ルーカス様のような高精度な剥離(全損)は不可能であり、騎士団の反乱を招く」と、強めの口調で諫言。次いで、「お前も真面目に対応するな」と私への叱咤。ヴァランタン侯爵の心拍数が上昇していたが、私には理解不能。
4. 管理者間の見解相違
* ヴァランタン侯爵: 「閣下……、これ以上はもはや政治ではなく、ただの痴情のもつれです……」と頭を抱え、助走をつけて壁を殴りそうな気配を見せる。
* グラディウス卿: 「あはっ! いいじゃんガウェインパパ、全員兄様みたいに『全裸の脳』になればいいんだよ!」と笑い飛ばす。
* 私: 3時間の固定を終え、崩れ落ちたエルミタージュ公爵に対し、「ルーカス卿、一時間以内に今の情動パルスに関する自己分析ログを出してください」と事務的に督促。
*閣下: エルミタージュ公爵の涙を拭いもせず、「アーウィング、お前は『ルーカス』と呼ぶな。まだ何かが足りない。明日も3時間、吊るしておけ」と、私を睨みつけて憤怒の瞳で決裁。
特記:資産U-001は本日も一切の嘘を吐かず、その誠実さゆえに、閣下の猜疑心を最大化させている。管理継続。
ランスロット:「あー、笑った笑った。父上、ウケるんだけど」
アーウィング:「閣下の情動は今日も不安定だったな」
ランスロット:「....アーウィング、そういう感性、相変わらずだなぁ。あ、ピザ食べる?」
アーウィング:「頂こう」




