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9話 クラス戦闘と生徒会の恐ろしさ

学園の教室に着いて話す


「そう言えば名乗っていなかったな。俺は荒夢正香。ちゃん付けは受け付けない。あと、俺は男だからベタベタと触るんじゃねえ。」


「私は榛名優樹菜。よろしくね」


俺と優樹菜は名前を教えると由崎は笑う。


「よろしくね!正香ちゃん!優樹菜ちゃん」


「お前話聞いていたか?」


ちゃん付けすんなと言ったはずだが聞いていないのか?どうなってんだよこのクラスの女子。男をちゃん付けなんて家族くらいしか呼ばないと言うのにどうして俺にちゃん付けするのやら……


「俺は言ったぞ。ちゃん付けするなって」


「聞いていたよ〜可愛いじゃん〜くん付けは違和感あるって」


「なら、呼び捨てでいいだろ……」


「ちゃん付けが似合うと言ったら似合うでしょ」


「どいつもこいつもちゃん付けしやがって……」


俺の周りのクラスメイトは全員ちゃん付けする距離の詰め方が早すぎる陽キャしかいないのか?


「俺をなんだと思ってんだ?男だぞ」


「いや、どう見てもあたし達と同じ女子でしょ!」


「私より可愛いし、美少女じゃない。私達が言っていることは間違っていないわ」


なんで団結するんだこいつら


「おいおい……まあ、由崎「薫でよろしく〜」……薫は美少女系だし」


「ファ!?」


「優樹菜は美女だから可愛いのは当たり前だとして……」


「え!?」


「俺が美少女と言われるのが外見が理由なんだろうが俺からしたら複雑なの分かーってなんだよ。顔赤いぞお前ら」


なんか2人が顔を赤くして湯気を出している。やべえだろ!?なんで頭から湯気が出るんだよ!?


「おい、大丈夫か!」


「うっ……うん、大丈夫!」


「だっ大丈夫」


すぐに湯気が消えて赤くしている顔は薄くなった。良かった良かった……そんなすぐに回復するもの?


「そうか……突然黙っていたがどうしたんだ?」


「なっなんでもないよーん!(突然、美少女って言われたらびっくりするわ!何、この子、褒め殺しであたしを殺す気!?初対面でも美少女だと口にする男子なんてなかなかいないからびっくりしたよ!)」


「聞いていたから安心して(びっ美女って……私のことそう思っていたんだ…恥ずかしい!)」


問題ないならいいか


「あら、何をしているのかしら?」


教室に入ってきたのは俺と背がそこまで差がないお嬢様系変人美少女ー九条美姫。もう来たのか


「早いな。もっと遅くくると思ったよ」


「あら、昨日もあたくし早かったのよ?それにもう、8時10分。早いも何もないわ」


もう、そんな時間か。まだ、教室に入って10分も経っていないが時間が過ぎるのが早いな


「もう、そんな時間か。早いな」


「そんなもんよ。何やら知らない人を連れているけど誰かしら?」


「知らない人!?あたしのことを知っている人少なくない!?」


ショックを受けている薫に一言


「まだ、入学して1日しか経っていないからしかたないだろ」


「ぐっはっ!」


「それに以前会ったならともかく、教室にいて1、2時間程度しか昨日いなかったから話す機会なんて少ないだろ」


「ぐはっ…!」


追い打ちをかけすぎたか?


「いい感じに仕留めているわね。流石よ」


「褒めることなの?」


優樹菜は呆れている顔をしているが無視するとしよう


_____


朝のホームルーム


「今から伝える行事について話すぞ。」


黒瀬先生は何やら行事についての説明をしようとしている。何かあるのか?


「我が九条学園は月に一回クラス戦闘というクラスVSクラスの戦闘を行う行事がある。毎月、第二週に行われるこの行事は多くの教師や政府の役人が来る。言えば、ランク昇格をしてくれる場というわけだ」


そんな行事があるのか


「クラス戦闘は学園ごとに分けており、1組から8組あるため、他クラスとの戦闘が行われる。まあ、5組からの後の無能力者クラスとは戦闘する機会はないから我がクラスを入れた4クラスでやることになる。」


能力者だけでやるのか。まあ、能力を持っていない人と持っている人じゃ力の差が大きいから仕方ない


「1組、2組、3組とお前らの敵になるってわけだ。言っておくが8月はないからな。夏休み期間はやらないようになっている」


8月はないんだ…まあ、夏休み期間はやらないわな


「今月の相手は3組だ。1組と2組は別の機会になるだろうがこのクラス戦闘の戦績次第でランク昇格はされる。一気に上がるかもしれないし、上がらないかもしれないとどうなるのかは私でも知らん。とにかく、油断して殺されないようにしろよ。自分が強いからって昂って人を殺した場合、警察行きだ。即退学になるから覚悟しろ」


警察行きは行きなくないな。まあ、俺の能力は人を殺せるようなことはできないが弱体化しすぎて問題になるようなことはできるから加減はしないといけないか


「実力次第で対応が変わるこの学園の伝統。学生として最高ランクに至った生徒は過去に何人もいる。ランク10の領域に行くのが最終目的になるだろうがそれは結果次第だな」


結果次第か。最高ランクに至っている当時学生の人が何人もいるとかやべえな


「現在、ランク10となっている者は計20名、そして、現在、学生でランク10に至っているのは計7名」


6名!?ランク10に至っている学生が7人もいるだと!


「お前らも知っているだろうがランク10は単独で国家転覆できる存在。そんなやつらの領域に至れとは言わない。卒業する学生のランク平均は3、一般的に4から2であれば普通。卒業したら順位は消失するがランクは変わらん。」


学生の間は学年の順位はあるが卒業したら消失するのか


「現在、ランク10に至っている学生7名はこの学園の生徒会の人間」


『!?』


まさか、あの人、ランク10なの!?


「現生徒会長、僅か数日でランク10に至った能力五家、油川家当主で歴代当主の中の最強

レイ・スカーレットまたは油川零


同じく、能力五家、友禅院現当主の甥で歴代当主より強いとされている

友禅院怪明


同じく、能力五家、加茂家現当主の孫

加茂蓮


趣味で武器作りしておりながら能力五家の3人に匹敵する実力者。先祖に宇宙人疑惑がある謎の一族の当主でもある

大門寺治


拳銃類を扱い、達人レベルの技量の持ち主

萩裕司


学園内の被害が最も多く、問題児である

藤原魔斗


謎に包まれている宗教の教祖の生まれ変わりとされ、神に近い存在と言われている異質な存在

妹子天獄


油川零と同じ油川の人間でありながら謎の宗教団体を作り、裏社会で名を馳せていると言われている

油川優


この7人がランク10の能力者であり、単体で国家転覆できる存在」


おいおい、全員生徒会とかとんでもないぞ……!


「お前らが最強を目指すなら7人の怪物を相手にしないといけない。7人は去年、ランク10になった。1年生の間にランク10に至った正真正銘の怪物達を超えるのがお前らの目標だ」


『……』


「せいぜい頑張れよ。クラス戦闘は今週の金曜日に行われる。後残り2日と少ないが準備して挑め」


黒瀬先生は笑って俺達を嘲笑うように見ていた。


「国家転覆するような奴らが……俺の先輩?バケモンかよ……」


それでも、負ける気はなかった。

──俺は、俺のやり方で、最強に近づいてやる。

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