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7話 俺の家に到着

ナンパから助けて3人で帰ることになった。


本来ならば、九条と2人で家に帰る予定だったが想定外なことに榛名まで一緒に行くと決まってしまった。


「ふふっ……女子3人で歩くなんて楽しいわね」


「俺男」


「そうだね。楽しいわ」


「俺男」


なんで女子3人になったんだよ


「あら、あたくし達と一緒に歩くの嫌なのかしら?」


「俺を女扱いされていることに嫌だと言っているだけだわ」


「ふん〜優樹菜ちゃんどうする?」


「嫌だと言っても可愛いから変えなくてもいいと思うわ。美姫ちゃん」


「よくねえわ」


いつの間に下の名前呼びする仲になったんだよこいつら。女子同士の距離が縮むスピードは速いのか?


「拒否権行使する」


「断るわ」


「嫌ですわ」


「なんでだよ」


今日だけで何回も言わないといけないんだよ。


「可愛いからよ」


「可愛いからと判断するのかよ……」


これ以上話しても無駄か。今は家に行くだけだ


「榛名は「優樹菜でお願いね」いや無理「お願いね」……」


圧すごいなおい


「なら、あたくしのことを九条ではなく、美姫と呼んでほしいわね」


「お前もかよ」


要求多いなおい、なんで俺の要求には応じないんだこいつら。辺に嫌と答えたら言うまで追い詰めてくるから従うとしよう。ほんとめんどい


「分かった分かった。優樹菜と美姫と呼べばいいんだな」


「!お願いします」


「ふっ……これで普通の距離ができたわね」


「できてねえよ」


何が普通の距離だよ


_____


なんやかんやあって俺の家に着いた。一般の家より大きめな家だ。


「あら、ここが貴方の家なのね。意外に普通じゃない」


「お前が言うと普通の基準がなっていないから言うな」


九条家なら巨大屋敷みたいな家とは比べ物にならないほど大きいだろうが


「酷いわね」


「そっそれは……否定できない」


「優樹菜ちゃんも言うのね」


ふふって笑うな。目が笑っていないぞ。


「ここで立っているのも時間の無駄だ。早く入るぞ」


俺は家の扉を開けて入る


「ただいま」


『お邪魔します』


家の中に入ると玄関に人がいた。いたと言うより家族だからいてもおかしくないが


「ふわぁ〜遅く帰ってきたーは?」


「なんだ。いたのか兄貴」


驚愕して固まっている男、俺の兄で荒夢滝。この時間帯なら仕事をしていると思っていたがどうやら、居たようだ。今の時期、忙しいと聞いていたが有休でもとったのか?


「……いつの間に女の子をーいや、お前ならなんも不思議じゃないか」


何自己完結しているんだこの馬鹿は


「不思議もクソもないんだが……」


「へえ、貴方が荒夢滝ね。○○会社の次期社長候補の」


「!九条美姫だと……!?我が妹よ。いつの間に大物の娘と仲良くしていたんだ……」


「誰が妹だ。馬鹿かお前」


美姫のこと知っているんだな兄貴。流石次期社長


「なんか……すごい人」


「お前が言うか?優樹菜」


「え?」


お前も大概だからな。俺に対してちゃん呼びしていた時点で大物だよ


「次期社長候補……ではないんですがね……それにしても正香。お前よく、九条家の娘と仲良くなったな……同じクラスだったのか?」


「ああ、そうだが……その以前に会ってしまって今に至る」


「何があったのか分からないが入学初日で女子を2人も連れてくるのは中々やるな。流石俺の妹と言ったところか」


「俺男」


何百何千何万も言わせるな馬鹿野郎


「まあ、そこで話しているのもアレだな。とりあえず入ってくれ」


俺達は靴を脱いで中に入った。

______


「っでなんで俺の部屋にいるんだよ……」


2人をリビングに送ろうとしたのに……


『あっ悪いがここで仕事するからお前の部屋に行ってくれないか?』


『はあ?なんでだよ』


『お客さん来るんだよ。悪いと思っているが……』


『……仕方ない』


まさかお客さんが来るとは知らなかったから仕方ないと許可したのは後悔したな。現時点……


「エロ本ないわね……思春期の男は持っているはずなのに……」


「いや、美姫ちゃん。流石にエロ本はないんじゃない?正香ちゃんはエロ本興味ないかもしれないし……」


エロ本は持っていないな。エロ本なんて買っていないし


「そうね、残念だけど認めるしかないわ。あたくしの写真集をあげるしかないわね」


「なんでだよ」


なんでお前の写真集を貰わないといけないんだよ。


「なっなら……私も……」


「張り合うなよ」


顔を赤くしてまでやることじゃねえ。なんでクラスメイトの写真集を貰わないといけないんだよ。しかも本人から貰うなんてハードル高いどころのレベルじゃねえわ


「お前らな……いくらなんでも男の欲を舐め過ぎた。それに写真集は要らん。あと、エロ本なんて持っていないから探しても無駄だからな」


「残念ね」


「何が残念だよ……男の部屋で警戒心がないとか大丈夫か?優樹菜ならともなく……美姫はお嬢様だろ」


「私に対する扱い酷い。私も歴とした女性です。私にも心配くらいしてください。」


「お前の場合は大物だから変に心配しなくてもいいんだよ」


「???」


理解していない、何を言っているの?みたいな顔をしているがお前も大概だからな。別の意味で変人なの理解していないようだな。


全く、どうしてこうなったのか……まだ数時間前はこんなことになっていないのに美姫に出会ったせいで変なことになってしまった。


「まあ、いいか」


ただ一つだけ、言わせてくれ。


……やっぱり、俺は男だってばよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!


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