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5話 「荒夢ーいえ、正香ちゃんは可愛いのでそう呼ばせてもらいます!」 「なんでだよ。本人の許可なしに呼ぶなよおい」

「俺達に勝とうとしているのか?いいだろう!勝ったら貴様も貰う」


「お前は警察に行ってくれ」


「なんでだよ!?広真!この裏切り者め!友達を見捨てるのか!」


「いや、裏切り者も何も残念だが俺は男は趣味じゃないんだよ……」


なんか仲間割れしてんだが?


「あら?荒夢ちゃんも狙おうとしているわね。前言撤回するわ。そこの変態をあたくしの権限を持って徹底的に潰すわ」


お前はなんでそれでやる気出してんだよ


「ほう?向かってくるのか。この矢島淳介に!」


「お前そんなキャラだったか?」


もう1人の男、状況に追いつけてないんだが……あと、榛名も


「一対一の戦闘でいいだろう?否定はなしだ!」


「……乗るしかないのかこれ……」


「……やるか」


俺が相手するのは広真って男。身長は俺と変わらないくらい


「俺は弱いのでね。ほどほどで頼むよ」


「何が弱いで加減をするんだ」


加減する必要はない


「恐ろしい新入生だ……ならば、こちらも加減している暇がないと判断し、やらせてもらおうか」


男は俺を睨むで気配を変える。戦闘態勢に入ったか。


「来いよ」


「甘えて…そうさせてもらうよ」


男は走って俺の腹に蹴りを入れる


「……」


「悪いが見え見えだわ」


蹴りを入れようとしていたが俺の手で止める


「喰らっとけ」


ナイフを出して足に刺す


「!痛いな……!」


足にナイフ刺して痛いだけで済んでいるのは強いなおい


「だが、これは俺には通じない」


男は足に刺さったナイフを取って傷を治していた。


なるほどね、回復系の権能を持っている能力者か。ナイフで刺しても痛いだけで済んでいるならナイフ程度では倒せんかもしれないが……


「回復系能力者だな」


「……流石にバレるか。そうだ、俺の能力は回復特化、サポート系能力だが、サポート系能力だとしても舐めるなよ」


俺が持っていたナイフで構える男。ナイフを使えるのか


「なら、こちらも能力を使用させてもらおうか」


俺の能力を使用して戦闘勝利としよう


「そっちも能力者か。攻撃系能力者なら厄介だが持久戦は負けん」


回復特化の能力だから持久戦に自信があるみたいだな。だが、俺の能力に持久戦なんてできない


「持久戦するほどお前は不利になるがな」


「ふん、問題ー!」


転ぶ男。足が石に躓くなんてことではない。男の足元には石なんてない。なのに転んだ。


「……俺に何をした……?」


俺を睨んでいる。男が言っていることは間違ってはいない


「あんたの体の動作を不安定にした。いつものように体を動かす動作を不安定にして赤ちゃんの立ち上がりレベルに下げた程度だ」


「……何!?」


驚いている驚いている。まあ、初見じゃどうにもならないはな。


俺の能力は混沌

主な権能は

・能力の制御を不安定にする

・対象の能力値の制御を不安定にする


対象を不安定にさせる制御干渉。大体の的な動作が不安定にさせられると動揺していつものような動作をすることができない。


「俺の勝ちだ。俺が能力を使用しようとした時点でお前は敗北を決定する。不安定の対象を自身の体の動作なんてさせられたら何もできないだろ?」


初見殺しの権能である俺の能力を前には勝てない。別に対象に攻撃を与えることはしないが体の操作を干渉させられるに特化している。


「お前の負けだ」


ナイフを男の首に近づける。これでどうだ?


「……俺の負けだ」


諦めてくれたか。これで俺の勝利だな


______


「あら、流石ね」


男を連れて戻るとすでにそっちも戦闘が終わっていたようだった


「九条……倒したのか?」


「ええ、あたくしの力でね」


「…そうか……」


なんか泡吹いているけど大丈夫かこいつ?


「淳介負けたのか。まあ、変態の末路はいつも同じ道だからな仕方ないか」


「末路がこれでいいのかよ」


友達なのにその言い方はいけないと思うが?


「ちょっとやり過ぎません?」


榛名が口を開いて話した。まさか、話すとは思わなかったが戦闘前と比べてだいぶ顔色が……むしろ、悪化してね?


何をしたんだよ九条。


「私の名前は榛名優樹菜です。よろしくお願いします。先程は助かりました。荒夢ちゃん、九条さん。本当にありがとうございます。」


「誰がちゃん付けしろと言った……荒夢正香だ」


「九条美姫よよろしくね」


「……!?九条だと!?」


男は驚いて九条を見る。


「……まさか九条とは……」


「無視しましょう。この男には」


「……酷過ぎないか」


判断が早い!


「とりあえず、俺をちゃん付けで呼ぶな。男がちゃん付けして喜ばないからな。それは覚えておけ」


「いえ、断ります」


「なんでだよ」


なんでそれは譲らないみたいな顔をしてんだよ。俺からしたら嫌なの分かってんのか?


「荒夢ーいえ、正香ちゃんは可愛いのでそう呼ばせてもらいます!」


「なんでだよ。本人の許可なしに呼ぶなよおい」


俺のクラスの女子は変な奴らしかいないのか?九条……いや、こいつは元からの疑惑があるから論外として榛名まで……


「まあ、榛名さん。貴方も能力者ならそこの男2人を倒せるくらいのことはできたんじゃない?」


「それは……私の能力は精神攻撃なので……それに下手に使用すると相手に精神崩壊をしてしまうので……」


「それで良かったのに」


「俺らに死ねと!?」


「ナンパして力づくでやろうとしているゴミに慈悲なんて必要ないでしょう?それに正当防衛としてやれば問題ないわ」


「問題しかねえよ」


精神崩壊なんてやべえだろどう考えても。九条の中の常識はどうなってんだよ


「じゃあ、これから私も仲間ってことでいいかしら?」


「勝手に仲間入りしないでくれ」


「正香ちゃんと九条さんのためなら、頑張れそうです!」


「俺のクラス、ほんと面倒くせぇ……」


……そんなことを思いながら、入学式当日、俺の学園生活は、騒がしく幕を開けた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!


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