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3話 九条学園とランク制度の真実

なんやかんやあって自己紹介を終わり、次は学園の説明に映る。


自己紹介の話を飛ばしたが正直語るのが面倒なのでスキップさせてもらう。


「九条学園は能力五家の一つ、九条家によって創立された80年の歴史のある学園。お前らは能力五家については知っているだろう?この常識を知っていない奴らなんていないはずだ。幼稚園児が知らなくても仕方ないがお前らは高校生。社会に必要な常識をある程度持っていることをこの学園では求められる」


能力五家


日本に存在する能力者の功績によって生まれた名家

正確には初代当主が能力者であったことは不明だが、日本の能力者の歴史に大きく貢献した5つの一族。


油川家

友禅院家

加茂家

九条家

榊原家


・油川家

強力な能力を持つ能力者を輩出している名家


・友禅院家

能力者の数を多く輩出している名家


・加茂家

輩出している能力者は少ないが無能力者の強さが通常より桁違いに強く、かなりの強さを持っている者達を輩出している名家


・九条家

学園創立など国家に貢献している名家

能力者輩出はしているが強力な能力者は少ないため国家に貢献する形でどんどん勢力を伸ばしている

しかし、その勢力は油川家より低い


・榊原家

古代の能力や儀式に通じ、伝承の力を現代に伝える系譜。巫女・呪術師的な系統名家。

霊的・神話的な能力に優れ、「災厄封印」などに特化。


となっている。能力者以前の時代から存在している一族も存在するがこの五家が能力者の世界で大きく影響力を持ち、数多くの能力者達を輩出した強力な家々


「能力五家の一つ、九条家によって創立された九条学園に入学された能力者は計120名、無能力者計120名の合計240名の君達がこれから3年間やっていくのは上へ目指すことだ」


『……』


「ランク制度も常識の一つ、無能力者ならまだしも能力者は知っておかないといけない最重要の常識だ」


ランク制度

能力者の強さを表したランクの制度であり、この指標によって能力者の強さの区別をつけている


ランク1 初心能力者クラス

無能力者より強い程度の強さ


ランク2 下位能力者クラス

一般人より強さが5倍以上あり、ランク1数人を簡単に片付ける程度の強さ


ランク3 中級能力者クラス

軍人クラスの戦闘力。小隊を一人で潰せる程度。


ランク4 高位能力者クラス

建物破壊・広範囲能力など戦術級の強さ。


ランク5 Aランク能力者

国家級。軍事兵器に匹敵する戦闘能力。


ランク6 Sランク能力者

単独で軍事基地壊滅が可能な存在。


ランク7 超越者

「理を曲げる」能力を持つ。物理法則や常識が通用しない能力。

この時点で国にいる能力者の上位0.001%に相当する


ランク8 伝説級

能力ではなく、個人の力までも評価される現実を超える力。

日本には100人程度いる


ランク9 災厄認定者 

国単位で対応不可。都市全滅級の戦力。

日本には40人程度いる


ランク10 神話能力者

単独で国家転覆できる

ランク9能力者数人でも単独で倒すほどの力を持つ

日本には20人いる


ちなみに高校生になる前の中学生以下はランク1で固定


「まずは昇格についてだな。昇格は九条学園にいる間は学園や政府が判断し、昇格を決める。九条学園後に昇格という存在は存在しており、ランク昇格は政府が決めている。ランク制度のランク昇格条件はランクの一定の実力の基準を満たしていること。簡単ではないが評価基準は能力の強さではなく、個人としての強さを評価する。これは覚えておくように」


面倒な制度だなとは思う。今日、入学する計120名の能力者全員はランク1。中学生以下はランク1へと固定され、高校生の時に実力を証明するとランクが上がるようになっている。


言えば、小さい頃から強くなろうと努力したら高校生で一気に昇格するようなシステム


「それでこの学園にあるのは順位制度。ランク1は基本的に順位はない。ランク2に上がると順位が表示されるこの生徒証明カードにはそういう術式が埋め込められている」


1人ずつ配り、もらったのは自分のことを書いてあるカード。


俺の順位はなし、ランクは1と表示されている


「このカードを紛失したらお前らの個人情報は漏れて漏れて社会終了になってしまうからな。大切に保管するように。」


念を押されてそれぞれ自分のどこかに隠す


「次話すのは順位の説明だ。順位の説明は基本的にそのランクに早く上がった人が高く、遅かった人が低いようになっている。言えば、昇格スピードが速い遅いで順位が違うということだ。それと、実力=ランクの順位とは限らないことも忘れないように」


順位=実力の方が分かりやすいんじゃないか?


「次は昇格方法だ。これは相手との戦闘で勝利したり、決闘を申し込まれて戦闘し、勝利したりと様々あるが昇格を決めるのは学園か政府のどちらか。勝利してランクの順位変動は特にないので忘れないようにしてくれ」


順位変動はしないのか。あんまり利益がないな、ランク上昇以外に得るモノが少ない


「次の話をしようか。この学園。九条学園は強さ至上主義…実力主義を掲げている。弱い奴は弱い。強い奴は強くなる。我が学園で快適に過ごすには常に強さを磨かないといけない。能力者だろうと無能力者だろうと関係ない。強さこそが信用であり、弱さこそが信用のない証。要するに強くなれってことだ」


『……』


「ようこそ、地獄へ。歓迎しよう、若人共よ」


そう言って、黒瀬先生はいつものように掴みどころのない笑みを浮かべた。


「強さこそが信用、弱さは排除……か。

はあ……どんな地獄が待ってるんだよ、この学校」


なんとなく、胸騒ぎがした。

俺の知らない“この学園の本当の姿”が、背後に潜んでいるような気がして。


この学園生活が、ただの学校生活じゃないってことを。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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感想も大歓迎です! いただいた声が今後の創作の力になります。


次回も楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!


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