13話 決戦衝突へ
始まっておそらく、20分は経過しているだろうと過ぎていった時間の中で俺ら4人は回ってみたが倒れている人達しか見つからなかった。
同じクラスメイトが半分くらいやられていたがそれ以上に相手の3組がほとんどやられていた。おそらく、20人以上は倒れていただろう。
残りは数人ってところまで追い詰めているようだがこちらも10人いるかどうかってレベルに少なくなっている。
10人もいないか。多分残りは俺ら4人含めて7人くらいだろうな。
「いっぱい倒れているね…」
「わたくしの考えでは相手は残り3人でしょうね。あの目立っていた3人」
リーダー格のような奴らか。確かにあり得る。
「え〜? でもさ〜、それって絶対そーだとは限んないんじゃない?」
「ここまで人がやられていたならあり得る。あの3人と思われる人は見なかったから」
そう言えばあの3人らしき人は見なかった。倒れている人の顔だけで判断するのは難しいから目立つ外見で見たが3人らしき人は見ていない。
まだ、敵は残っているというわけか。周りを見ても倒れている人以外はいない。どこにもいないから外なのか?
とりあえず、外に出てみるか
「なあ、俺の予想なんだが…もしかしたら外にいるかもしれない。中を結構回ったが倒れている奴ら除いて人はいない」
「外にいるってことね」
「賛成〜!」
「うん、行こう」
3人は頷いて4人で外に出るために歩き始めた。このショッピングモールかなり広いから外に出るのに数分かかったのは言うまでもない
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ショッピングモールの外
「はあ、つまらん。なんで俺ら以外の3組がやられるんだよ!意味分かんねえ〜」
「馬鹿みたいにテンションが高いな。呆れる」
「……」
上から赤髪の男ー我妻万鬼
金髪の男ー四ノ宮博士
黒上の男ー烏丸凶乱
この3人は外に出ていた。
「終わりの合図があるかどうか分からんがまだいるだろうな。あのやべえ女とその仲間3人含めた4人は見ていねえ。相手は少なくとも24くらいはこちらが倒したが…」
「すでに始まって10分でこちら側は半分やられている。言っても意味もない。相手の戦力がお前が言ったように楽しめる相手がいたと言うわけだ。6人もな」
「……」
「そうなるな。だが、この俺でも流石に6もいるとは思わねえよ。流石に多いだろ」
「まだ、始まって30分くらいだぞ?そんなもんだろ」
クラス戦闘はまだ開始されて30分と1時間の半分しか経っていない。残っている敵が多くても仕方ない。まだ、時間はそんなに経っていない。
「何も喋んねえなお前。口数少なすぎるだろ」
「そんな奴のことは無視しろ。今はどこに敵がいるかどうか探す必要がある。勝利条件が相手のクラスが負けを認めるか全員を倒すかのどちらか。全巻を見つけるまでやらねばならん」
「全員見つけるとか面倒なことをしているよな〜全く、嫌になる」
2人は話していると足音が聞こえる。3人が鳴らす足音ではない別の人の足音。
音は二つ。敵が来たんだろうと2人は考えて予想した。案の定2人の予想は当たり、彼らと同じ髪色を持つ2人が現れた。
「あとはお前らのようだ」
赤髪の男ー松本零士。
金髪の男ー八崎壱。
4組の男性メンバー2人が現れた。
「ふはは!実に愉快だ。俺と髪色同じじゃねえか!そこの赤髪!」
「髪色関係ない。何を買ってんだお前」
「……」
3人のそれぞれの反応を見る
(どうやら、あとはこいつらだけのようだ。倒してきた他の3組以上に風格が違う。警戒するべき相手だな)
(面倒な相手を最後に残してしまったか)
2人は口に出さずに睨んでいるとまた、4人現れる
「あれ〜あたし達間に合った感じ〜?」
「はあ…外も外で広いから見つけるのに時間が掛かってしまったな」
「少し疲れたけど問題ないでしょう」
「それは美姫ちゃんが元気なだけだよ…」
4人が到着した。
「そこ男子!あたし達と同じ4組だよね!」
「あっああ…」
「そうだよな〜まだいるわな。女の子が」
「俺男」
『え?』
男ども5人が驚いていた。
何度目だよこの反応を見るのは…全く、呆れるもんだぜ
「…マジか」
「…なんだと……」
「……これが多様性…」
「何が多様性だよ」
多様性で解決するな。
「いや、確かに男なのは間違い無いんだよな…」
「性癖破壊者の言葉だ。間違っていないな!」
「お前は何言ってんだ」
同じクラスだろう、そこの男の言葉は何を言っているのか分からん
「さすがだと感激するしかないだろうな〜荒夢は規格外だし」
「あら、正香ちゃんの何が規格外かしら?八崎壱」
何でお前が反応するんだよ美姫。
「ったく、6人となれば面倒だな。1人で2人を相手しないといけねえぞ」
赤髪の男がそう言って俺達を睨む。
どうやら、今から戦闘をする気みたいだな…
「1人で2人を相手するのは間違っていないがあの美少女男子の相手はお前に任せる」
「はあ!?何で俺!?」
「俺はそこの女2人を相手する。烏丸はそこの男2人とギャル1名の相手しろ」
「……」
あいつがリーダーなのか?金髪なのに司令塔の役割をしているのが違和感だな。
この3人は1年3組の中で強者。簡単に負けを認めるような相手ではないだろう。
「さて、始めるとしようか」
静寂が満ちる――
誰かの足音が、誰かの鼓動を重ねて、戦いの時を告げる。
この先に待つのは、勝利か敗北か。
いや、それだけじゃない。
「これが…“格上”ってやつかよ」
思わず口から漏れたその一言に、誰もが無言で頷いた。
互いに譲れぬ理由がある。
この戦い、ただの“クラス戦闘”じゃ済まされない。
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