表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Countdown  作者: g
8/40

運命のカウントダウン

4月4日


ついにこの日が来た。

初めてここを見つけた時から半年。アイテムボックスなんて前代未聞の現象を引き起こしたサイトは、今日 終わりを迎えようとしていた。


一応念のため、カウントが0になった瞬間にアイテムボックスが使えなくなる事も考えて、貴重品や現金、必要になりそうな物資を可能な限り外に出してある。お陰で家の中がすごい事になってしまった、まさに足の踏み場も無いほどだ。それでも大量の物が中に入ったままになっているんだけどね。


「あと1時間か」


時計の進みが遅く感じる。PCの前やリビングを行ったり来たりして気を紛らわす。


「うわっと」


うっかり山積みされてるトイレットペーパーを崩してしまった....なにやってんだか。


「あと30分」


緊張して腹が痛くなってきた....あわててトイレに駆け込む


「あと10分」


到来者を示すカウンターは目まぐるしく表示が変わってゆく。結構な人数が訪れているようだ。

5

4

3

2

1



「..........................」


4時44分44秒を過ぎた。

当たりをキョロキョロと見回す...。手近にあったティッシュペーパーの箱を「保存」してみると、問題なく使えるようだ、インベントリも無事表示された。

黒画サイトはカウント0のまま動かない...ただし、黒画サイトではなく白画サイトになってしまった。白の背景に黒の数字に反転したのだ。そして到来者を示すカウンターも無くなってしまった。


「何も起こらない......のか?」


俺はVRドローンを起動させると部屋の外へ飛び出す。

ある程度高度を上げると、周りをぐるっと一周してみた。いまの所街並みに変化があるようには見えない。海外フォーラムサイトを見てみると今だカウントが0になると何が起こるのかという議論がされていた。俺は頭に?を浮かべるが直ぐにわかる。時差があるのだということに。


「そうか....あの時感じた違和感はこれだったのか」


SNSやニュースサイト、事件速報などを検索してみるが特に何もヒットしない。

掲示板を探した時に、カウントダウンサイトという名のスレが立っていた事にビックリしたが終始、”なんだ 何も起こらねえぞ”とのログが流れるだけだった。

世界は結局、何もなかったジョークサイトだったと結論づけたが、俺だけは知っている。こんな常識外れなサイトが何もない訳が無い。


”必ず何かしらの変化が訪れているはずだ”......と。






4月5日

朝起きてPCを立ち上げた俺は、眠い目を擦ると画面を2度見した。


「増えてる?」


昨日は寝るまで終始 0 だったカウントが1になっていた。


「どういう事だ?」


すぐネットで情報を調べてみると、掲示板のログに ”12時過ぎたら1増えた”との書き込みを見つけた。

これだけの情報だと正確性は無いが、恐らく1日1カウント増える...という事なのかもしれない。


「カウントダウンじゃなく、今度はカウントアップになるかな」


ふむ、今までは一ヶ月ごとにアイコンが1時間出ていた。カウント0時にはなにもアイコンは出なかったが、これからカウントが増えていくというのなら、またどこかのタイミングで出る可能性がある。一番高い可能性はカウントが増える瞬間、つまり深夜0時だろう。一ヶ月事の深夜0時、カウント30とか31とかでアイコンが出るかもしれない。ただ、これは予想であって答えではない、なにがあってもいいようにしとかないといけないだろう。まずは画面録画だ。これからは24時間キャプチャを走らせるようにしよう。そうするとPCも1台じゃ足りない。俺は、すぐ大手パソコンショップで即納対応のPCを3台ほど注文した。後はネット環境も改善しよう。今の回線は残しつつ、新規で光回線を引くことにする。そんな感じで俺は、これから必要になってくるであろう、準備を進めて行くのだった。


4月6日

==========カウントダウンサイト4===========

120 結局何も無いんかい

123 ナイナイ 分かってただろそんなこと┐(´д`)┌ヤレヤレ

125 いやどっかの国で事件があったみたいよ?>123

124 いや、それあのサイトと関係あんの?

125 事件なんて毎日のように起こってるだろJK

130 あー まあ そうだよな

132 事件は会議室で起こってるんじゃない!ネットで起こってるんだ!

135 青島ぁぁあああ!

138 古いよ>132

146 なにそれ?知らないんだけど>132

150 ggrks>146

155 それにしてもカウントダウンのつぎはカウントアップなわけ?

156 それな

157 何の意味があるんだろうな

160 意味なんか無いんだろ タダのタイマーでFA

162 4444444とは?w

165 ( ゜д゜)

166 ( ゜д゜)

167 ( ゜д゜)

168 ( ゜д゜)

169 ( ゜д゜ )

170 こっち見んなwww

177 じゃあ これから カウントアップにについて投稿する訳?

178 タイトルがカウントダウンな件

180 続きなんだから別におかしくないだろ? 言わせんな恥ずかしい>178

================================



4月8日

今の所カウントアップサイトは何の変化もない。深夜0時にカウントが進むのは確実だったが、それ以外は何もない。そして、カウントダウン時は文字化け状態だったソースコードもカウントアップになってからは正常になったように見えた。


「うーん ホントに何もない只の一般サイトになっちゃったのかなー」


正直分からない...。しかし、俺のアイテムボックスは今だにその能力を有している。これがあのサイトの恩恵なのだから、今は何もなくとも油断は出来ないだろう。

そして、あいも変わらず最後に取得した丸形アイコンの使い道がわからない。


「まぁ アイテムボックスだけでも御の字としますかね」


これだけでも破格の性能なのは間違いないのだ。それこそ公になれば世界を狂わせられるほどに.....。


4月9日

ピンポーン


「はい」


俺はインターホンを操作する。


「...桂木です」


「どうぞ」


「失礼します」


1週間ぶりに玄関から入ってきた彼女はどこか緊張したような硬い表情をしていた。

この前と同じ様にリビングのテーブルに対面に座る。


「どうするか決めましたか?」


俺は、問いかける


「はい...過去に別れを告げてきました...」


意を決した様に言う


「ほんとにいいんですね?」


俯く彼女の表情は見えない。


「私は、父を憎みました。母が死んでから2人でなんとか頑張ってきたはずなのに、闇金から借金をしていたなんて...仕事も行ってるフリをして大分前から辞めていたみたいです。お酒を飲んで帰る事も多くなってなんかおかしいなとは思っていたんです。ある日父が居なくなり数日後に借金取りが家に押しかけるようになって。毎日毎日大声を上げて...その内私の職場まで押しかけるようになって、体を売るように強要されて、友人に相談したらブロックされるようになって、仕事も辞めさせられて、社会に絶望して.........たしかにあなたの言う通り私は、あの時死んだんです。だから..もう過去の私と決別したいんです」

そう言うと彼女はバッグから携帯を取り出して画面を俺に向けた。


「あの、番号...教えて貰ってもいいですか?...」


「ああ、いいよ..」


真新しい彼女のスマホの1件目の連絡先に俺の番号が登録された。


「ありがとうございます」


そういって、笑った彼女の目から.....涙がこぼれ落ちたのだった....。


翌日

俺は彼女と一緒に、用事を済ませた。

今いるマンションは住みにくいという事だったので不動産屋に聞いてみたら俺のマンションの上の階に空きがあるというのでそこに引っ越すことにした。俺の紹介もあったせいか確認したら直ぐに入れるとの事なので、彼女のマンションに行き私物や家具を俺のアイテムボックスに入れていった。その後不動産屋で賃貸契約をおわらせると、ついでとばかりに、買い物をしていく。


「はー それにしても なるさんのアイテムボックスってすごいですよねー」


車の助手席に乗る彼女は体の前で腕を組むとそう言ってきた。


「まあな 秘密だぞ?」


「もう わかってますよー。でもその謎のサイトって一体なんなんですかね?」


彼女は一瞬頬を膨らませるが、すぐに首をかしげる。


「さあなー 俺にもよくわからないし...」


ほんとに訳がわからない事が多すぎて困るんだよ黒画..いや今は白画君か..


「なるさんみたいな人って他にいないんですか?」


「んー絶対にいないとは断言出来ないけど、確率はかなり低いんじゃないかな」


少なくとも2月位までの段階ではあのサイトに訪れたのは俺だけだったはずだ。


「へー じゃあなるさんはスーパーマンなんですね」


「よせよ、俺は正義の味方なんてまっぴらごめんなんだ」


「え?だって私を助けてくれたじゃないですか...」


「ほんとに助けるつもりならもっとマシなやり方をしているよ。俺は自分の事しか考えていない自己中心的な人間なんだ」


「それでも...それでも私を救ってくれた事に変わりはありません...」


そういって、窓の外を見た彼女はそれ以降口を開く事はなかった。

一通り買い物を終えた俺は、駅前のホテル駐車場に車を入れた。


「え?ここは?」


彼女が不安そうにあたりを見回す。


「マンションは今週中には入れるみたいだから暫くホテルに滞在してくれ」


「別になるさんのお家でも...」


「いや、それはやめよう..お互いの為にも」


あぶねーだろーが、どんな罠だよそれ。おっさんの精神力はそんな強くねーんだよ


「そうですよね、なるさんの彼女さんに誤解されちゃいますもんね」


「うぐ」


かわいい顔して俺の脇腹を的確に撃ち抜いてくるじゃねえか、この娘は...。


「は..はは..じ..じゃあ明日また家に来てくれ..タクシー使ってもいいから」


そういって、彼女に必要な着替えやら何やらをアイテムボックスからだす。


「わかりました おやすみなさい」


「ああ おやすみ」


そう言って俺は自宅へと車を走らせた。


4月11日

彼女は家にやって来ると開口一番言った


「えっと、私は何をお手伝いできるでしょうか...」


俺は顎に手をやると


「そうだな、君にお願いしたい事は主に3つある」


「はい、なんでも言って下さい」


まあ、そんなに気合をいれられてもね。


「1つは、買い物かな」


「買い物ですか?」


「そう、知っての通り俺はアイテムボックスがあるから物がたくさん保存できる。だから、朝、晩の2回近所のスーパーでセール品を買い漁ってもらいたい」


「なるほど、わかりました」


彼女はうんうんと頷いている。


「2つ目は食材をつかって料理をお願いしたい」


「料理...」


「作れない?肉じゃがは美味しかったから」


「いえ、父と2人暮らしでしたから炊事は私がやってましたし問題ないです」


「そうか..なるべく大量に作ってタッパーに入れておいてくれ」


「わかりました。最後は?」


「最後は、週2回程度でいいからコンビニとかスーパーとか...まぁ、なんでもいいけど何処かでアルバイトしてほしい」


「もちろん、再就職先は探そうと思ってますけど...週2回のアルバイト?」


俺は、彼女の前で片手を左右に振った後、腕組みをして答えた。


「いや、手伝ってもらうからには、君には俺から給料を支払う...もちろん今の生活に十分なだけのお金は出すが、ただ俺が正式に給料を払うわけにはいかない...うちは会社じゃないし、税金の問題があるからな。それに、無職の君が生活をしていると税務署の調査対象になりかねない。余計な詮索をされない為にも最低限の収入は確保して貰いたいんだ」


「そういう事ですか.....わかりました 他には?」


「いや 今の所他にはないかな」


あまり俺の方の領域に来られても困る。そこそこの距離感を保つのが大事だ。彼女は俺の説明を聞いた後、早速バイト探しと買い物に出かけた。




4月20日

毎日のルーティンに、日々の検証。そして桂木夢乃との生活も段々と慣れてきた。そんな折、ある情報が俺に飛び込んできた。


「中国国内で内戦勃発?」



===========戦争1666==============

700 これどうなってんの?

702 なんだか軍がどっかの州の鎮圧に動いてるんだろ?

703 なに?一揆でも起こった訳?

705 一揆ってw大体農民相手に軍が動いたらオーバーキルだろw

707 大規模一揆なんじゃね?あいつら数だけは多いし>705

708 ゴキブリじゃねーんだから>707

709 草

715 だけど、かなりの軍が動いてるのは間違いないみたいだぜ

718 なんかさっきリークがあったけど戦ってる相手は人間じゃ無いみたいだよ?

720 なにそれ?サイボーグとでも戦ってるんか?

710 審判の日キター

711 シュワちゃんクルー?>720

722 悲報 中国軍壊滅のお知らせ

723 え マジで?>722

724 シュワちゃんつええ

727 ターミネーターだしな

729 人類全滅待ったなし

735 おいおいホントかよ>729

740 これ冗談抜きでマズイんじゃね?

================================


==========カウントダウンサイト6============

004 中国軍壊滅のお知らせ

005 戦争板いけ>004

008 なんか人外生物と戦ってるんだってよ

010 エイリアンって事?>008

012 それ、この板と関係がある?

015 なんかその人外生物 例のカウントダウンと関係があるみたいな事を海外サイトで報じているらしい。

017 なにそれkwsk>015

018 URL※※............>017

020 トン>018

030 なに、カウント0で未確認生物が現れたの?

033 なんかそういう情報があるだけで確証は無いみたいだよ

=============================


「未確認生物...か」


「え?なにがですか?」


俺のつぶやきが聞こえたのか、キッチンで調理中だった夢乃が言葉を返した。


「いや..なんでもない」


これがあのサイトの意味だったのか...


4月26日

中国軍壊滅..このニュースは世界を震撼させた。

各国は中国に対して軍の派遣や調査を申し出たが、中国はこれを拒否。民衆強制徴兵制度を導入し、対応しようとしたが付け焼き刃の軍に対応できる事なく国力を急速に落としてゆく事になる。


5月5日

カウントダウンが0になった日から一ヶ月が過ぎた。

あの日から24時間体制で画面を録画し続けているが、これまでにアイコンが出てきている様子は無かった。


「ふむ...出ないな」


PCの前で腕組みをすると、そうつぶやいた。

カウントダウン時は1ヶ月毎に何らかのアイコンが出ていたのだが、カウントアップになってからはアイコンの出現は無い。

これからも無いのか、これから出るのかは分からないが...記録は続ける様にしようと思う。


5月10日

中国の国力低下が招いた事は政府の求心力低下を意味していた。その結果今まで秘匿されていた情報が少しづつ露れ出し始めていく。

始まりは中国国内、苗族自治州にある、とある民家の納屋に突如謎の空間が出現した事に端を発する。この空間、見た目は透明であり通常はまったく認識できないらしい。納屋の持ち主も当初全然気づかなかったらしいが、納屋の一部が欠けているというか切り取られている感じになっているのは気づいていたとの事で特に影響がなかったと放置をしていたそうだ。それから数日後納屋の外で仕事をしていたら、なにやら納屋の様子がおかしい。近づいて見ると納屋の奥が崩れて穴が空いていた。驚いた家主は慌てて外側から納屋の奥側に回り込むが、穴どころか、なんらおかしな所は無い。入り口から見ると奥に穴が開いている様に見えるが、外側から見ると異常はない。なにかおかしいと思った家主が、入り口から納屋に入り奥の崩れた穴から外に出ると、遠くに見たことも無いような生物がウロウロしていたらしく慌てて警察に通報をした様だ。中国警察は納屋の調査を開始、見かけた異型の生物を射殺するが、その瞬間地面に吸収されるように消えたという。

この情報を受けた政府は軍の出動を決定。周辺の住民を避難させ自治州を封鎖したとの事だ。さらに民間徴兵された人物が逃亡を画策。情報が外に漏れたらしい。

軍は大規模大隊を派遣、装甲車を中心に展開。ただし航空部隊やヘリ部隊は空間内に入ることは出来ないらしい。どうやらこの空間には入れる大きさに制限があるようでそれ以上の大きさは素通りしてしまうとの事だ。空間そのものには触れることが出来ないらしく破壊は不可能。空間内は入る前となんら地形的に変わった所は無いが、人や動物の代わりに謎生物がいて、言ってみればもう一つの地球に繋がっている様な感じとの事。


「うーん にわかには信じ難い情報だけど、俺にとっては超常現象は今更だしなぁ」


5月19日


「ねぇ ねぇ なるさん!」


突然、夢乃に呼ばれた俺はpcの画面から視線を後ろに向け彼女を見る。


「ん? どうした?」


彼女はリビングでテレビを見ていた様だ。そのテレビを指差し。


「なんか、不思議な現象や不可思議な物を見たらすぐ警察に連絡して下さいってニュース速報が流れてるんだけど...」


「ああ...日本も対応に乗り出したって事なんだろうな」


先日、トルコのある地方の山で、猟をしていた男性が行方不明になる事件があった。数日経っても戻らず、警察や有志による捜索隊を結成。山間部を捜索に当たったが、その際、捜索隊の1人が突然消えたとの報告が入った。どうやら2人、並んで歩いていた時に突然隣の人物が消えたようだ。慌てて呼び止めると何もない所から突然姿を現したらしい。

時を同じくして、アメリカ西部で子供が何かおかしな物を見たと911に通報。警察が対応した際に緑色の異型の子供の様な生物が発見された事件があった。

これを受けた国連は各国に異常事態を宣言。対応を迫った。


「これって、なるさんのやってる事と関係があるんですか?」


「関係は....」


あるだろうなぁ.......寧ろ無い方がおかしい。


「?」


彼女が首を捻っている。


「ま..まあ..あるような..ないような?」


「ふーん...」


はは はは ははは.... 俺は顔を引きつらせながら乾いた笑いを浮かべるしかなかった。



5月20日

===========ファンタジー5578============

100 なあ おまいら聞いたか?

101 ああ 聞いた聞いた

104 なになに?>100

105 なろう系現代ファンタジーだよ>104

106 ゴブリンキター

109 まじで?>105

121 だけどゲートは封鎖されてるんだろ?ムリポ

123 そうなの?こっそり入れないの?

125 今の所 見つかっているのは4箇所、中国、アメリカ、トルコ、インドの4つだけど何処も24時間監視されてるっぽい、一番可能性があるのがインドらしいけど

127 海外の時点ですでにハードルがあがりんぐ

129 日本には無いの?

150 今のところ見つかってない>129

151 見つかってないだけで可能性はある

152 俺明日からゲート探す旅にでるんだ

155 微妙にフラグを立てるのをやめいw>152

157 でも、仮に見つかってもすぐ封鎖されるだろ?JK

158 見つかってすぐ入っちゃえばコッチのもん>157

162 軍隊でも歯が立たないんだぞ?パンピーが入った所で瞬殺けてい

163 そうかー日本じゃ火器の類は手に入らないもんなー

165 俺の黄金バットがあれば....

164 その汚いものをしまえ>165

168 レベルを上げて物理で殴れば...>162

170 それな>168

171 (-_-)/~~~ピシー!ピシー!

172 魔法使えばおk

174 魔法つかえるん?>172

175 いや?>174

176 顔を洗って出直して来い>175

=============================


「ニュースをお伝え致します。アメリカ政府は本日未明、謎の空間を並行異世界と認定し、異世界探索部隊を新たに設立。異空間調査に本格的に予算を計上する事を決定しました」


「なるさん 見て下さい!!」


俺がテレビを見ていると、玄関を勢いよく開けて夢乃が飛び込んできた。


「お寿司ですよお寿司! しかも半額物が5パックも!」


彼女がテーブルの上にファミリーサイズの特大握り寿司セットをどっかと置いた。


「おー すごいじゃん」


そういえば寿司はあまり保存してなかったな。無い事はないがそんなに数は無かった。


「でしょー 私お寿司大好きなんですよねー....そうだ!なるさん、アイテムボックスがあるなら回転寿司いきましょうよ。回転寿司食べ放題!」

彼女がいい事思いついたといった顔ではしゃいでいる。


「いや、それ不正だし微妙に犯罪くさいからw....」


まぁ 一考の余地はあるが、監視カメラに寿司が消えてるのが映ったらどうすんだよ。


「不正の塊の様な、なるさんがそれいいますー?」


彼女がジト目でこっちをみている。

まぁ そう言われると反論出来ないんだけどね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ