大都会
15キロを過ぎ。走っていきますと県道69号線に合流します。ここからしばらくの間、歩道を走る事になります。歩道でありますので道幅は必ずしも広いものではありません。ありませんが、この辺りになりますと近くを走っている人のスピードに大差がないため、渋滞が発生する事はありません。
この地点。歩道を走っているため交通規制はありません。当たり前のように自動車道を自動車が走行しています。
この地点には店があります。コンビニエンスストアにドラッグストア。ここに周辺にお住いの方々。更には1キロ公園で声援を送っていたであろう方々
(アーティストグループを応援されている方々もお見掛けました。)
も合流している事も手伝いまして。相対評価でありますが、
(大都会)
の様相を呈していました。ただこの大都会も一瞬で終わりを告げる事になります。何故ならレースはここから人家を離れ、豊川の堤防道を進む事になるからであります。
この堤防道に差し掛かった時思った事があります。それは……。
(晴れて無くて良かった。)
何故か?今から走る豊川の堤防道は練習で何度も走っています。特に多いのが冬の時期であります。豊橋市は特に冬の晴れた日、北西の季節風が吹き荒ぶ事になります。
(この風で暴風警報が出ないのは何故?)
と思わせる風の中、日々の暮らしを営んでいます。この北西の風に向かって豊川の堤防道を走るのが豊橋のハーフマラソンであります。堤防道でありますので、風を遮るものはありません。風に身体をぶつけながら走る。と言う練習を余儀なくされるのがこの堤防道でありまして、これが残り4キロ地点から1キロ以上続く事になります。今回
(季節風を回避する事が出来て良かった。)
と心底思う出来事に見舞われる事になります。




