完走
私の地元豊橋では、毎年3月にハーフマラソンが開催されます。年々規模は拡大され、受付開始日には枠が埋まってしまう程の人気を博していました。そんな大会に初めてエントリーしたのが2019年の事。翌20年3月スタートの同大会に参加すべく、私は一般エントリーよりも先に募集が始まるチャリティー枠に登録する事により出場権を獲得。年末年始の長期休みを使い20キロ前後の距離を。それも後半ペースを上げる事が出来るよう調整をしていた所。世の中に変化が……。そうです。例のあれであります。
私が常日頃身体作りのため通っていたスポーツ施設がまず槍玉に挙げられ休館。人が集まるイベントは軒並み中止。その中の1つが私がエントリーしたハーフマラソンでありました。
「中止になっても返金はしません。」
の文言を承知してのエントリーでありましたのでお金が戻って来ない事は覚悟の上でありますし、自分の健康。自分の周りの方々の健康を考えた場合、仕方の無い事態でありました。
年度が替わり、人と人とが集まらない生活。身体作りも自宅で。が当たり前になっていたある日。大会事務局から封書が……中には大会のパンフレットにエントリーした際に選んだ参加賞。そして「完走証」でありました。
これを境にいつの日か。本当に走った「完走証」を手にする事を目標に身体作りに励んだのでありました。先を見通す事が出来ない状況ではありましたが……。
2年後。翌2023年大会がいつものコースで開催される事が決まり、前回同様チャリティー枠で登録。ただ当時、身体の状態が不安定であった事。人が集まる場所に入る事への不安もあり、当日の状況を見てのエントリーでありました。それでも休みの日を使いハーフマラソンに耐える事の出来るよう調整し、迎えた当日。
外は土砂降り。