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幽霊屋   作者: ダストン
第十八章  過去の真実
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父再  チチトノサイカイ

泉 幸多視点

俊和さんが宿まで送りましょうか?と言うので、僕はその言葉に甘えてしまった。


「本当にありがとうございます・・・いろいろと・・・」


「構いませんよ。それよりあの村から無事に帰って来れたんですね・・・()()()()()()()()()()


「い、いや特にそんなのは・・・肝試しでもしようかなと思って行ったんですけど・・・」


とりあえず誤魔化した。本当の事を言っても理解されないだろうし・・・・そんな中、ふと俊和さんを見てある事が脳裏によぎった。もしそれが本当だとしたらこの人は・・・・いや、思い過ごしだろうか?でも気になって仕方ない・・・



「あの・・・こんな事聞くのもアレなんですけど・・・俊和さんは・・・雲影村の出身なんですか?」



思い切って聞いてみた。僕の考えが正しければこの人は・・・質問して俊和さんは少し沈黙したが、その後で冷静に答えた。


「・・・いいえ。そもそも私はこの島の出身ではありません。元々私は島根の出雲出身でして、島にはちょっと・・・・ご(えん)がありましてね。それで移住してこっちに・・・」


「ご縁って事は・・・結婚を?」


「ええ、結婚して娘も出来て幸せの絶頂でしたが・・・20年以上経って妻は病気で死に、娘は()()()()()()()()()()()()()・・・・フッ・・・連絡すらしてくれませんよ・・・」



慧子さんが村で手に入れた家族写真。あの写真に写っている父親(新一)の顔を見てから、どうも気になっていた・・・誰かに似てないかと・・・いや、()()()()()()()()()と・・・だがその謎がようやく分かった。


もしかしたらと思ったがやっぱりそうか・・・少し嘘が混じってるけど、話を聞いて確信したよ・・・間違いない・・・この人は・・・


「着きましたよ・・・・お代は結構ですから・・・」







「俊和さん、その娘さんって・・・・・・この人じゃないですか?慧子さん・・・いえ、今村 郁子さんの・・・」







「・・・・・・・・・・・・・・・・・そういえば明日、()()()()()()()()()()()そうですよ?ローソク島に行かれてみては?」



「え・・・・・・?」


福浦(ふくうら)遊覧船(ゆうらんせん)乗り場がありますので、よろしければどうぞ・・・さぁ行ってください。そろそろ帰りたいんでね・・・()()()()()()()()・・・」



まさか・・・慧子さんをローソク島に!?そう気付いた僕は、何も言わず慧子さんを(かつ)いで、去って行くタクシーを見送った。明日行かなければ・・・・慧子さんを連れて・・・絶対に・・・











            ーー月夜 慧子視点ーー


目が覚めたらベッドの上にいた。時間はもう昼過ぎ・・・飲み過ぎたか・・・うぅヤバ・・・気持ち悪い・・・吐きそう!トイレトイレ!!


「おはようございます慧子さん・・・あぁ・・・大丈夫ですか?」


「うえぇぇぇ・・・・ゲホッゴホッ・・・ハァ・・・ハァ・・・だ、大丈夫に見える?ハァ・・・ハァ・・・」


「慧子ぉ?()()()()()()()()()、あんたぁそげなんで大丈夫なの?」


「え?・・・ふ、船?」


どういう事か聞いてみると・・・今日はローソク島が綺麗に見れるらしい。せっかく島に来たんだし見に行かないか?って話だ・・・・う~~ん・・・迷う・・・


「天気予報見たら、今日しか晴れないそうですよ?そっからは曇り続きで・・・」


「しぇっかく島に来たんだし、一つぐらい観光しょうや!」


(なん)で二人共そんなに意気投合(いきとうごう)してんのよ?遊びに来たわけじゃないってのに・・・そりゃ私も行きたいけどパパが・・・う~~~~ん・・・・





『次は・・・福浦(ふくうら)・・・福浦・・・終点です・・・』


考えた結果・・・観光を選んだ。今日しか見るチャンスがないなら行くしかない。パパを探すのは明日にするか・・・


「もう着くよ慧子ぉ!早よ起きれぇ・・・あっ!あそこが乗り場か?」


火が点いたローソク島を見るには遊覧船に乗らなけらばならない。私達は福浦にある遊覧船乗り場へバスで向かい、1時間揺らり揺られて・・・ようやく着いた。


それにしても・・・二人共どうしたのよ?(なん)か妙にそわそわしてない?それとも・・・何か企んでる?


「どこだ・・・絶対にいるはず・・・・・あっ!いたっ!!」


泉君が遊覧船前にいる一人の男性に向かって走って行った・・・。・あれ?あの人って・・・俊和さん?



「慧子ぉ、ほら行きねぇ!・・・あんたのお()っつぁんよ・・・」



「え・・・・?」



父さん?え?え?父さん?え・・・・・・・・・パパ?俊和さんが・・・パパ?え?・・・ってか(なん)で知ってんの?


「昨日ぉ泉君から聞ぇてさ・・・ちょっこしサプライズしよう思て、あんたが寝ちょぉ間に準備したんよ・・・ハハッ・・・ほら行きねぇ!」


姉さんに背中を押されたけど、緊張して全く動けない・・・・まさか・・・まさか俊和さんが・・・私の・・・私の・・・あっ!





「あ・・・・・あ・・・・・あ・・・・・・・・あ・・・・パ・・・パパ?」





「・・・・・・・・・・久しいな・・・・・・・郁子・・・・」




あのスナックで会った時から、変に怪しいとは思ったけど・・・まさか・・・この人が今村 新一・・・私の・・・・パパ・・・

読んでいただきありがとうございました!


次回・・・第1部最終話!!!!


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