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幽霊屋   作者: ダストン
第十八章  過去の真実
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酔歌  ヨイウタ

泉 幸多視点

もうすぐ本殿がある山頂だ!ここの坂道を超えれば・・・!


「ハァ・・・ハァ・・・た、貴子さん早く!後もうちょっとぉ!」


「ハァ・・・・ハァ・・・・ちょっ、ちょっこし待ってよ泉君・・・・ハァ・・・ハァ・・・し、死のぉ・・・ハァ・・・待ってぇ・・・」


1000段以上もの石段を上がって疲労困憊になりながらも、僕達は森に囲まれた山道を抜けてようやく明るい場所に出た。山の上から見る景色は真っ暗で最悪だけど、空を見ると流星がゆっくりと流れている・・・・奇跡と呼べる光景だが、今は慧子さんの元へ急がないと・・・




「ハァ・・・ハァ・・・・着いたぁ!着いたぁ!ハァ・・・着いたぁ・・・」


足腰が重くなる中、貴子さんより先に坂道を登って・・・ようやく山頂に着いた!け、慧子さんは・・・慧子さんはどこに・・・あれ?明るくない?真っ暗だ・・・ってか慧子さんどこ!?


「ハァ・・・け、慧子さん!?ハァ・・・慧子さん!慧子さぁん!?」







「うるさいわね・・・・(ひと)()の前でピーピー騒ぐんじゃないわよ」







「え?・・・あっ!いたぁ!慧子さん!!!」


廃墟から声が聞こえたと思って振り返ったら・・・間違いない!慧子さんだ!!!よかったぁ無事で・・・でもどうして廃墟の中に?


「私の実家よ。ほら!表札に【今村】って書いてある・・・荒神のおかげで、探す手間が省けたわ」


「え!?ここが慧子さんの・・・じゃあ・・・荒神は?」


()ったわ。良い笑顔でね・・・その後で実家(ここ)調べて、これを見つけたの」



それは家族の写真だった。小さい頃の慧子さんと、そのお母さん(弥子)お父さん(新一)が笑顔で写ってる。とても幸せそうな写真だ・・・あれ?このお父さんの顔・・・誰かに似てるような・・・



「もうこの村に用はないわ・・・出ましょ」


「えぇ!?もう!?で、でも・・・」


「荒神と(なん)の話をしたか・・・でしょ?でもそれは明日にして。今は酒を飲みたい気分なの・・・ほら行くわよ!」


やっとの思いで登ったのに、もう降りるなんて・・・僕より貴子さんが可哀想でならない・・・坂道を(くだ)る中、休憩していた貴子さんを見つけ、必死に説得した後、僕達は山を降りて村を出た。








タクシーに連絡して来てもらったが、俊和(としかず)さんではなく別の運転手さんだった。俊和さんは?と聞いてみたら「どこかへ行った」らしい・・・まぁ何はともあれ疲れた。宿でぐっすり寝たいけど、慧子さんは酒を飲みたいって言うし・・・居酒屋にでも行くのかなぁ?



町に着いた後、貴子さんは疲れてそのまま宿へ行っちゃったけど、慧子さんは町中を歩いて「スナック(ビー)」という店に入って行った。まさかのスナック・・・・でも一人じゃ心配だし・・・入るか・・・


「あぁいらっしゃい・・・旅行さんね」


入ってみると、これまた古風(レトロ)なスナックバー・・・お酒がいっぱい並び、奥にカラオケセットがある。カウンター席に慧子さんがいたけど・・・・あれ?顔が赤い?まさか酔ってる?


「でさぁそこ行ったらねぇ、草がボーボーに生えてるわ泥が汚いわでさぁ!酷いのよ全く・・・そっちの方に呪い受けたわ・・・ヒック・・・」


「そ、そうなの?・・・ってかあなた、まだ一杯だけよね?もう酔っちゃった?」


「はぁ?まだぁ酔ってないわよ・・・ヒック・・・これからよこれから!」



いやもう酔ってるやん・・・その後、飲んで飲んでさらにヒートアップした慧子さんは、カラオケで「隠岐の風」っていう知らない歌を何度も歌った。演歌じゃないなんて・・・珍しいな・・・




「 

 かすんで見えるぅ~遠い想い出ぇ~♪

 風にぃぃ吹かれて届けぇ~隠岐ぃの島の風ぇ~♪

 風にぃぃ吹かれて届けぇ~隠岐ぃの島の風ぇ~♪

 風にぃぃ吹かれて届けぇ~・・・・・・・・隠岐ぃの島の風ぇ~~♪


 はいどうも!ありがとうございましたぁぁ~!!ハッハッハッ!                                          」




「あ、あのぉ慧子さん?そろそろお開きにしませんか?」


「はぁ!?(なん)でよぉ!?もっと聴きたいでしょ!?私が生まれた島よここはぁ!!分かってんのぉ~~・・・・・・・・う~~~ん・・・・zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz・・・・・」


あ~あぁ・・・ぶっ倒れて寝ちゃったよ・・・こりゃもうダメだな・・・宿に連れて帰ろう。僕はママさんに酒代やらカラオケ代やら払い、慧子さんを背負って店を出た。


「zzzzzzzzzzzzzzzz・・・もう食えなぃ・・・zzzzz」


「ハァ~・・・よいしょ!・・・さてと・・・・」


さて宿だが・・・「勝浜(かつはま)」って名前だったな。ここから少し距離がある・・・仕方ない!頑張って歩くか!!


・・・っとその時・・・









「・・・・・・・・送りましょうか?」








「ん?・・・・あっ!あなたは・・・!!」


目の前に現れたのは白髪の中年男性・・・・俊和さんだ!!!

読んでいただきありがとうございました!


もうすぐ・・・もうすぐ100・・・ぐへへ・・・


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