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幽霊屋   作者: ダストン
第十七章  妖怪東王
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結成  ケッセイ

その写真には雪江さんを含めて6人写っている。中立者を作った創設メンバーの写真だそうだが・・・


「真ん中にいるのは西王(せいおう)の娘、山本(やまもと) 彦夏(ひこな)。中立者の初代総司令官(リーダー)だ。そんでぇここにいるのは今の総司令官(リーダー)六尾(むび)。それと雪江と、ぬらりの旦那と、蜘蛛(くも)絡新帝(じょろうてい)、そして人間代表の(みなみ) 金左衛門(きんざえもん)!ニャハハ!最強のメンツよ!」


「は、はぁ・・・」


確かに何人か武器を持ってるし、強そうなメンツではあるけど、雪江さん以外知らないんだよなぁ・・・しかしこの人間代表さん、かなり顔がいかつい・・・


「そもそも中立者が始まったのはなぁ、西王(せいおう)東王(とうおう)、そして人間・・・この三つの勢力が和平協定を結んだのがきっかけなんだぜぇ」


「協定?」


時は江戸時代(えどじだい)にまで(さかのぼ)る。この時代の裏では、二つの勢力が密かに争っていた。東に(くだん)の王、西に山本(やまもと)五郎左衛門(ごろうざえもん)天下(てんか)を取るべく、お互い熾烈(しれつ)を極め、血で血を争う戦いが続いていた。


そんな中、妖怪退治に精通する人間達が第三勢力(だいさんせいりょく)として乱入(らんにゅう)。時が流れても()(どもえ)の戦いが続き、徐々にその勢いは弱まっていった。


これ以上はもう戦えず、ただ疲弊(ひへい)していく最中、左衛門の娘である彦夏が『和平を結びましょう』と父に願い出た。必死の説得にようやく左衛門はこれを承諾(しょうだく)。二つの勢力もそれに賛成した・・・・これが三勢(さんせい)和平協定(わへいきょうてい)と言われている。


もう二度と争わないと誓う協定・・・・それをより強く結ぶ為に結成されたのが、山本 彦夏を筆頭(ひっとう)とする「中立者(ちゅうりつしゃ)」。人間と妖怪のパワーバランスを保つ番人たる組織。この組織がある限り、絶対に戦争は起きないそうだ。


これが中立者という組織の全て・・・・そんな歴史があるとは・・・まるでドラマみたいだ・・・


「彦夏の(あね)さんは武勇(ぶゆう)に優れて、正義感が人一倍強く義理堅い性格でよぉ!たまに天然なとこもあるが、皆にゃ()かれるほどカリスマがあった。まぁ酒は弱かったけどなぁ!一口飲んだらすぐ酔っちまうんだ!ニャハハ・・・だけどよぉ・・・」


「だけど?」


「仕事でヤバいミスしちまってぇ、その責任を取る為に()めやがったんだ。その後で総司令官(リーダー)の座を(きつね)六尾(むび)に譲ったんだが、それっきり音沙汰なくてなぁ・・・・どこ行ったんやら・・・」


行方知れずか・・・父の西王の元へ行ったんじゃないか?と聞いてみたが、それも分からないらしい。王は『()()()()()()』だと・・・怪しさ満々だな・・・






賭けに負け、オムライスを食べ終えてお腹いっぱいに満足した時、雪江さんと慧子さんが帰って来た!でも(なん)か・・・がっかりしてる顔だ。どうしてだ?まさか王に会えなかったとか?


「慧子さん・・・王は?王に会えました?」


「会えたわ・・・・でも・・・・ハァ~~~~~~・・・・」


「?・・・雪江さん、あの・・・」


「私に聞くな・・・」


マジで何があったんだ?無事でよかったけど、どうにも()に落ちない。一体・・・向こうで何が?


「さっさと帰るわよ・・・もう疲れたし・・・・ほら行こ」


「えぇ・・・・・・・あぁはい・・・」


「おい待ちな兄ちゃん!これやるぜぇ!!」


猫又さんから「松現(まつげん)」の名前が書かれた白いカードを貰った。これってまさか・・・この店の会員カード?


「ニャハハハッ!特別にやるよ!いつでも来な!大歓迎するぜぇ!」


「・・・・はい!また来ます!」


僕は雪江さんと猫又さんにお礼を言った後、松現を出て外の世界へ戻って来た。もう夜だ・・・・辺りは暗く、路地に並ぶ店はどこもかしこも閉店している。そりゃそうか・・・


慧子さんは大仁さんに会員カードを返した後、一緒に事務所へ帰った。気まずい空気が続き、何を話しても「うん」とか「ふ~~ん」とかしか言わない。そうなるともう黙っているしかない・・・そうするしか・・・






事務所に帰り、慧子さんは何も言わずすぐソファーに横になって、毛布に(くる)まった。これ以上僕が出来る事ないし、もう家に帰るしかないか・・・


「・・・じゃあ僕帰りますね・・・お疲れ様でした・・・」


「一つ・・・・聞いていい?あの時・・・目が覚めた後、どうして孤集があるって分かったの?しかもあんな正確に・・・」


「それは・・・(なん)ていうかその・・・夢を見たっていうか・・・その夢に出て来た奴に教えてくれたんです。誰かは知らないけど・・・」



ここ掘れワンワンって言ってもふざけてんのか?って言われそうだし、ここは素直に言おう・・・・っといってもあれがただの夢か(なん)なのか、自分でも分からないしなぁ・・・


「夢か・・・・・・・・・・・・お疲れ様!また明日ね」


「・・・は、はい!お疲れ様でした!」


ようやく笑顔を見せてくれた。ここへ帰って来るまでずっと暗い顔だったからな・・・その顔を見て安心した!明日も頑張ろう!!明日も・・・!

読んでいただきありがとうございました!


うどんが最近美味く感じる・・・


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