謝金 シャザイキン
部屋が回りに回り、回る度に壁や家具に激突する。痛みに耐えながらも、出来るだけ激突が少ない場所へ移動するが、上下左右にランダムに回転し、結局は家具にぶつかってしまう・・・
「ハァ・・・ハァ・・・ク、クソッ!」
キャハハハハハ!!どうした?ギブかぁ~?もっと回って楽しめよぉ~~!キャッハッハッハッハッハッハ!!!
敵は僕達を見下し高笑いしてる。どうすれば・・・奴の元へ行こうにも、体がズキズキと痛みが走ってまともに動けない。窮地に陥ったその時、愛華さんが・・・
「ハァ・・・ハァ・・・・ん?あぁ!!メガネ割れてる!?これ特注なのよ!何万すると思ってんのよこの化物ぉ!」
メガネのレンズにヒビが・・・・すると愛華さんが突如逆ギレし、持ってたバッグの中からノートやペンを取り出し迷宮童子に向けてポイポイ投げまくった。しかし投げたのはいいけど、スイスイッと軽く避けられてしまう・・・
「この!この!このぉ!!!当たれ糞人形!それか素手で勝負しろ!」
何だてめぇ?あたちをバカにしてんのかぁ?ムカつく人間め!だったらこれで・・・・・くたばれぇ!!
迷宮童子が血相を変えて体を回転させた。すると床にある畳の一つ一つがガラスのように割れていく!その下には先が見えない真っ暗闇・・・マ、マズイ!このままでは落ちてしまう!あれに落ちたら間違いなく死だ!
「ハァ・・・ハァ・・・愛華さん早く!タンスの上に!」
畳が割れていく中、僕達はタンスの上に避難した。狭いが落ちるよりマシだ!幸い畳が割れてるだけで家具は落ちてない。とはいえ時間の問題!どうすれば・・・!
キャハハハハハッ!粘るかぁ~~?ならば回れ回れ!キャハハハハハッ!!
今度はゆっくりと部屋が回り始めた。このまま傾けば落ちる!どうすれば・・・・どうすれば・・・・もうダメなのか・・・慧子さん・・・
キャハハハハハッ!遊びはもう終わりだ!このまま奈落の底へ死ねぇ!!キャハハハハハッ!!!
「見ぃつっけた・・・!」
「あっ・・・・・・・・け、慧子さん!!!」
もう無理だと思ったその時、引き戸の方を見ると慧子さんがタバコを咥えて立っていた!!無事だったんだ・・・よかった・・・!
!!!???・・・バ、バカな!?てめぇ下の部屋にぶち込んだのにぃ!ど、どうしてぇ!?
「私は幽霊屋の霊師よ。バカにすんじゃないわよバ~~カッ・・・フンッ!」
慧子さんは片手で消しゴムを持ち、もう片方をデコピンに構えた。中指を解いた瞬間、消しゴムが弾丸のように発射され、迷宮童子の体が砕け散った!!あの弾丸、前に見た事がある・・・・初めて慧子さんと仕事した時だ。あれで悪霊を倒したんだっけか・・・
グッ・・・グギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!
迷宮童子は悲鳴を上げ、奈落の底へと落ちて行った・・・辺りがシ~ンッと静まり返った瞬間、割れた畳が復元していき、部屋が元に戻って行く・・・やったのか?これで終わったのか?
「ふ~~・・・二人共、もう降りていいわよ?」
「た、倒したの?」
「奴は不死身よ。だけど人形という肉体が無ければ何も出来ない・・・・力の無いただの魂だけになるわ」
覚えてろぉ!いずれてめぇ等に仕返ししてやっからなぁ!この糞共がぁ!!!!
奴の声が聞こえた・・・どうやら本当のようだ。これで迷宮童子はこの家を去ったな・・・ハァ・・・終わった・・・体が痛い・・・まだズキズキする・・・
「さて終わったけど・・・・先生?分かってるわよね?50万よ50万?ちゃんと払ってね?」
「えぇ分かっ・・・ちょっと!?何で増えてんのよ!?」
二人はいがみ合いしつつも依頼人に終わったと報告し、報酬を手にして愛華さんと別れた後、僕達は事務所に帰った。今日は疲れた・・・腰が痛い・・・・後で病院行こ・・・
翌日・・・事務所へ行くと、慧子さんが金の札束を一枚一枚数えていた。
「あぁ泉君いらっしゃい・・・見てコレ、座敷童子から100万貰ったわ」
「ひゃ、100万!?ってか座敷童子って・・・まさかここに来たんですか?」
「ええ、「誠に申し訳ない」って謝りに来たの。これはその謝罪金・・・迷宮童子も捕まえたそうよ。千年捕縛の刑に処すだってさ・・・」
「あぁそれはよかった!これで一安心ですね・・・」
「そうね。依頼人から5万、先生からも50万貰ったし、今日は100万・・・・新年幸先いいわ!さぁピザよピザ!お腹空いたわもう!
安心より金かよ・・・・まぁ確かに幸先はいいな。よし!!ピザ食べて勉強しよ!こっからガッツで行かないと・・・
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