迷子 メイキュウドウジ
泉 幸多視点
新年になって学校が始まってからというものの、受験で皆ピリピリしていた。休み時間でも放課後でも家に帰っても勉強・・・勉強・・・勉強・・・勉強・・・僕もその一人だ。
「泉君もうすぐ客来るわよ?さっさと本片付けてお茶の用意しなさい」
「あぁもうちょっと待って・・・ここだけ!ここだけやらせて・・・!」
「早くしなさいよバカ!!」
・・・っとまぁ気合の入り方間違えてる気がするけど、こんな感じで仕事と勉強を両立しながら毎日忙しく過ごしていた。
依頼人である米沢さんの話を聞くと、何やら家に異変が起きているそうな・・・
「家がおかしい?」
「はいそうなんです。信じてはもらえないでしょうけど・・・階段がエスカレーターみたいに動いたり、部屋が回転したり、家具が勝手に動いたり、玄関を開けたらトイレだったり・・・もうどうしようもなくて・・・た、助けてください!」
階段がエスカレーターになる?部屋が回転する?玄関を開けたらトイレ?変わった異変だな・・・・さらに話を聞いてみると、この現象は米沢さんの家だけでなく、他の家にも起こっていたらしい・・・3日前には近所の家がおかしくなり、2日前に隣の家で異変。そして今日、米沢さんの家に異変が起きた・・・
一体何者の仕業なのか・・・・悪霊の仕業か?そうなるとどんな奴だろうか?何も分からない中、慧子さんが依頼人にある質問をした。
「家に人形を見ませんでしたか?」
「人形?あぁそういえば見たような・・・確か廊下に雛人形みたいなのが・・・」
雛人形?まさかその人形の仕業なのか?つまり今回の相手は・・・・呪いの人形が相手?
「ハァ~~・・・・・なるほど分かりました。あのクソババア・・・悪戯好きの孫を持ったばっかりに・・・じゃあ早速行きましょうか!泉君行くわよ!」
「?・・・は、はい!」
相手が誰なのか知っているようだ。とにかく行こう・・・僕達は依頼人と一緒に車に乗って、目的地である米沢さんの家に向かった。
事務所を出てから20分後、僕達は米沢さんの家に到着した。住宅街のど真ん中にある2階建ての家・・・外側に異変は無いが、どこか嫌な予感がするなぁ・・・
「ここです・・・ど、どうかお願いします!!」
「あい分かりましたと・・・さて泉君、入ろっか」
「はい・・・あの慧子さん、この異変の正体って・・・知ってるんですか?」
「ええ、異変の正体は・・・・ん?」
「おや?まさかこんな所で会えるとは・・・これは偶然か・・・祖母からの縁か・・・幽霊屋ぁ!」
それは偶然の再会だった。赤いメガネにくるくるパーマ、癖で髪の毛を指でクルクルと回す女性・・・保宜 愛華さんだ!!
「久しぶりね幽霊屋!あの時はいい取材させてくれてありが・・・・痛い痛い痛い痛い痛いぃ!!!!」
どうしてここに・・・・そう思った瞬間、慧子さんは怒りが爆発したかのように、彼女に近づいて頭を鷲掴みにした。
「お久しぶりですね先生・・・約束の20万持って来てくれたのかしら?」
「ちょっと痛い痛い痛い!!わ、悪かったわよあの時は・・・ギャアアアアア!!痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
「ちょっと慧子さん!もう放してください!めっちゃ痛がってますって!!」
ガチで頭を破壊しにいくほどの握力だ。止めてなかったらヤバかったかも・・・・でもどうして愛華さんがここにいるんだ?そう思って聞いてみると・・・
「ハァ・・・ハァ・・・しゅ、取材よ取材!この住宅街がおかしいって聞いたから来たのよ!ハァ・・・部屋が動くとか階段が動くとかねぇ!」
なるほど、この異変を探ってるってわけか。じゃあ改めて慧子さんに聞かないと・・・この異変の正体を・・・
「奴の名は迷宮童子。空間を移動したり動かしたりする悪戯好きの妖怪・・・座敷童子の孫の一体よ」
座敷童子の・・・孫!?ってかそもそも座敷童子ってホラー界隈じゃ有名な妖怪だ。まさかその妖怪に孫がいたなんて・・・そっちの方が驚きかも・・・
読んでいただきありがとうございました!
夜は強いけど、朝は弱いです・・・
面白い!つまんない!と思ったら下の☆評価応援をお願いします。
☆1でも正直な感想でも大丈夫です。
ブックマークもいただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします




