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幽霊屋   作者: ダストン
第ニ章  無縁小僧
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無縁  ムエン

幽霊屋の助手になってから、毎日が奇妙な事ばかりだった基本的には幽霊に憑り付いた人を(はら)ったり、家にいる霊を除霊したりと・・・数分で終わるような仕事ばかり。


週6勤務で、平日は学校から帰った後、事務所に行って仕事を始め、学校の休日であれば1日中ずっと仕事・・・・1万か2万の日給制で、水曜日は定休日だそうだが、緊急の依頼が来た場合には休日出勤扱いとしてやらなければならない。


だが依頼が来ない、または慧子さんの都合で急に休みになる事もある。いろいろとあやふやな職場だった。


そんな僕の仕事はと言うと・・・(なん)て事はないただの荷物持ち。除霊などの仕事は全て慧子さんがやる事になってる。少々不満はあるが、仕事していくうちに幽霊に少し耐性が付いた感じはする。ほんの少しだけど・・・





少し月日が流れたある日の日曜日、慧子さんは何度もかかってくる間違い電話の対応に追われていた。


『あのー、猫がいなくなったので探してほしいんですけど・・・』


幽霊屋うちは探偵屋じゃありません」


『あのー、うちの祖父が亡くなったので葬式をお願いしたいのですが・・』


幽霊屋うちは葬儀屋じゃありません」


『あのー、ちょっと占ってほしくてお電話したんですけど・・・』


幽霊屋うちは占い屋じゃありません」



そんな間違い電話を一通り終えた後、慧子さんは溜息を吐いてタバコを吸った。


「ハァ~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・忙しそうですね?」


「見りゃわかるでしょ?勘違いが多い連中で困るわ・・・」


「いつもこんな感じなんですか・・・?」


「毎度ってわけじゃないけど・・・たまぁにね・・・ん?」

 


仕事が来ず、ただ暇だけが残る中、電話がかかって来た。また間違い電話じゃないといいんだけど・・・


「またぁ?ハァ~・・・はいもしもしぃ幽霊屋です・・・あぁ松本さん?どうされました?・・・あぁ墓地に無縁小僧むえんこぞうがねぇ・・・数は?・・・3匹・・・わかりました。すぐそちらに向かいます・・・それじゃ」


無縁小僧?(なん)だそれ?慧子さんは電話を切り、タバコを吸殻缶すいがらかんに入れて支度を始めた。仕事って事でいいんだよね・・・?


「泉君仕事よ・・・」


「あぁ・・・はい!」


やっぱり仕事だ。どんな相手か知らない中、僕達は事務所を出て車に乗り、目的地へと向かった。








車は伏見区(ふしみく)(くだ)り、高架下近くにあるという大久保墓地(おおくぼぼち)へ向かっていた。


「今日の仕事は・・・無縁小僧の捕獲よ」


(なん)ですか?無縁小僧って?」


無縁小僧(むえんこぞう)・・・縁もなく孤独死した者がなる悪霊の事よ。最近多いでしょ?孤独死する人・・・?」


「悪霊・・・ですか」


「家族との縁、社会との縁・・・そう言った縁に嫉妬してイタズラするの。今回は墓地よ。墓石に落書きしたり、供え物を盗んだりとかしてるって連絡があったわ」


「それホントに悪霊なんですか?」


「悪霊と言ってもいろいろ種類があんのよ・・・今回は比較的に軽い方だから安心して・・・」


「安心って・・・」


「あぁ後、捕獲方法だけど・・・・・」


もう少しで墓地へ到着する・・・僕は無縁小僧の捕獲方法を慧子さんから聞いた後、大変そうだなと思って溜息を吐いた・・・




数分後・・・大久保墓地(おおくぼぼち)に着いた僕達は、年配の男性が墓地の入口に立っていた。


「あぁお待ちしておりました。どうかお願いします!」


「了解です・・・じゃあ泉君、作戦通りに行くわよ!」


「は、はい!」


僕は後部座席から小僧用の供え物とお札が大量に貼った3つの布袋を持って墓地へ向かった。今回は荷物持ちだけで済む話ではないようだし・・・頑張ろう。

読んでいただきありがとうございました。


交通事故に遭った時、目の前が真っ白になった事があるのですが、三途の川までは逝けませんでした




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