親友 シンユウ
月夜 慧子視点
明けましておめでとう・・・そしてことよろって事でよろしく
出雲に帰り、新年を迎えて数日が経った。この年末年始・・・・私は仕事の疲れを癒すべく、この出雲で怠惰な日々を送っていた。一日中テレビ観たり、たまに散歩したり、ピザ餅食べたりと・・・ちなみに今年のおみくじは「末吉」だった。姉さんは「大凶」だったけどね。恋愛に関しては運が無いみたい・・・っとまぁこんな感じで平和な日々を過ごしてる。
だけどそんな日々も明日で終わり。京都へ戻って仕事始めないと・・・・まぁこの1月はそんなに来ないと思うけど、どうしよっかなぁ~?明日も実家で過ごそっかなぁ~~?正直悩む・・・
「慧子ぉ!いつまでだらけちょるのよ!?明日帰るんでしょ?」
「え~~・・・どうしよっかなぁ~~・・・帰る気ないのよねぇ~~・・・」
「はぁ~~?全くこげん妹はもう・・・・・ん?」
ピンポ~~ン・・・・・ピンポ~~ン・・・
「んん?誰ねぇ?慧子行って来ぃ!こぉちは忙しぇんだけん!早よ!」
「えぇ~~~・・・・あぁもう誰だっつぅの・・・は~~~い!」
全く・・・こっちはのんびりとこたつで籠ってるってのに・・・仕方なく私は重い腰を上げて、寒さに耐えながら廊下を歩き玄関を開けると・・・
「は~~~い!どちら・・・・様?」
「あっ・・・・あれ?・・・もしかして・・・慧子ちゃん!?」
黒の長い髪に赤い冬服を着た女性。はて・・・見覚えある声ね?昔どこかで会ったような・・・う~~んどうも思い出せない。誰だったけなぁ~~・・・?
「えっとぉ・・・そうですけど・・どちら様ですか?」
「私!私!真弓!澤田 真弓ぃ!」
「え・・・・も、もしかして・・・真弓ちゃん!?」
その名を聞いて一気に昔の記憶が蘇えるように湧いて来た。澤田 真弓・・・小学生時代の・・・私の親友だ。
「慧子ちゃん・・・慧子ちゃん久しぶり!!あぁよかったぁ!!やっと・・・ってあれ?髪の毛切ったの?しかもそんな白く染めちゃって・・・」
「え?あぁうん。まぁえっと・・・ひ、久しぶりね?あぁうんホントに・・・」
突然な事で戸惑ってしまう・・・そもそもホントに真弓ちゃんなのか?そりゃあれからだいぶ経つし、もう大人だけどさぁ・・・どうしてマスクしてないの?
「あ、あの真弓ちゃん?マスクは・・・ってかその口は?」
「あぁこれ!やっぱ驚いたよね・・・何年か前に手術したの。少し痕が残っちゃったけど・・・でもマスクはもういらない。堂々と歩ける・・・」
「う、嘘・・・マジで・・・凄いマジで!医療技術ハンパねぇなぁおい!」
僅かだけど痕が残ってる・・・でも凄い、昔は酷く口が裂けてたのに・・・ヤバいぐらいテンションが高まる中、冷たい風がやたらと吹いてる・・・とりあえず家の中入ってじっくり話すとしよう。
真弓ちゃんを家に上がらせると、まず最初に会ったのは姉さんだ。名前なり何なり説明すると、そりゃあもう飛びつくほど嬉しさ満点だった。
「わぁ~~!!真弓ちゃんよぉ!久さしぶりやねぇ!!」
「お、お久しぶりです貴子さん!まさかこんなにデカく・・・なられて・・・」
「えぇホントに何食ったらこんなにデカくなるんやら・・・痛っ!何すんのよクソババア!」
「じゃかあしぃや慧子!全くあんたはいつまでも変わらんでぇ・・・!」
「アッハッハッハッ!二人共変わってない!アッハッハッハッハッ!!」
姉さんからげんこつを貰う中、真弓ちゃんは大爆笑してた。昔はずっとマスクして物静かな子だったのに・・・こんなに元気に笑ってる・・・何か斬新だわ・・・
姉さんがお茶を準備をする中、次に向かったのは義父さんと義母さんの写真が飾られた仏壇だった。さっきはあんなに笑ってたのに、二人は既に亡くなってると知ると、悲しさが滲み出て、重苦しい雰囲気になってしまった。
真弓ちゃんにとって二人は大恩人・・・義母さんは真弓ちゃんを自分の娘のように受け入れ、義父さんも陰ながら見守ってくれた。だからあんなに深く・・・・長い合掌を・・・
「もっと早くここに来ればよかった・・・自分の事ばっかりで私・・・」
「私もごめん・・・・・・手紙を送ろうと思ったけど、当時の私はそこまで考えてなかった・・・私も自分の事ばっかりでね」
「慧子ちゃん・・・」
「フッ・・・それにしても、あれから何年経つのかしらね?あの時の私達・・・・いろいろ事情を抱えてたから、仲良くなったんだっけ?」
「そうね、私が「口裂け女」って言われて、よく皆からイジメを受けてた時期に・・・出会ったんだよね」
そう、あれは私達がまだ小学生だった頃・・・・お互い変わり者として出会った。そしていつしか、心を許せる親友となったあの時代に・・・
読んでいただきありがとうございました!
ストレッチマンみたいにストレッチしたら体痛めた・・・
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