表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊屋   作者: ダストン
第十三章  神猿
61/331

死香  シコウ

月夜 慧子視点

喰い散らかされた万代さんの遺体をそのままに、猿は覚ちゃんの元へ向かった。口や手足には血がべっとりと垂れるように付いている・・・・普通の霊じゃそんなの有り得ない。


かと言って、今は覚ちゃんとの決着に集中しないと・・・二人はグ~スカ寝てるから、うるさくなる心配はないけど、彼女に勝てるかどうか怪しいモンね・・・っとその時、田沢さんが(むっ)つの香炉(こうろ)を持って来た。


香炉にはそれぞれ「(いち)」から「(ろく)」の漢数字が書いてある・・・これは一体?



「この決着・・・・・・・・死香(しこう)で決めさしていただきますぅ」



死香?聞いた事ないわね・・・・この六つの香でやるゲームなのかしら?すんごい嫌な予感しかしない・・・



「これは先祖様が考えたオリジナルゲーム。と言うてもルールは簡単や・・・この六つの香の中にたった一つ、ひと吸いしただけで死んでまう・・・猛毒(もうどく)が入っとるんどす」



「!!」


「その毒を聞いたら負け・・・ただそれだけの簡単なゲーム・・・どや?おもろいやろ?」


つまりロシアンルーレットをやれって事ね。この六つの中に猛毒が・・・どれに・・・どれに入ってるの?


「さぁやろか慧子はん・・・死香開始や」


「いいわ・・・・やってやろうじゃない!」


二人の為にも逃げるわけにはいかない・・・自分の運を信じてやってやる!







・・・・・っと意気込んだのはいいけど、どれを選べばいい?これが遊びなら何を選んだっていいけど、遊びじゃないのよねぇ~・・・生死(せいし)を賭けたデスマッチなのがしんどいところ・・・


「選べへんか?なら私から・・・」


必死に考えていると、覚ちゃんが先手を取った。何も考えようともせずに「(さん)」の香を選び、迷いもなく香を聞いた・・・毒か?


「ん~・・・・・・・・・・・・毒じゃありまへん」


違うか残念!そうなると困ったわね・・・・さらに危険を加速させてしまったわ。残り五つ・・・こうなったらやるしかない!「(いち)」だ!!




「・・・・・スゥ~~~・・・・・・・・・・・ふぅ~危ねぇ・・・」




「フフフ・・・ええ感じやねぇ・・・・・ほな私はこれを・・・」


香を選ぶだけでも心臓に悪いのに、覚ちゃんは平然と「()」を選んだ。この小娘(ガキ)・・・本当はどれに毒があるのか分かってんじゃないの?


「ん~~・・・・・・・・・ハズレ・・・・慧子はん次どうぞぉ」


この野郎ぉ余裕かましやがってぇ・・・どうする?残り半分・・・どれだ?どれが毒じゃない香?どれだ・・・・・思考が徐々に焦りへと変わり始めようとしてる。マズイ・・・もうめんどくさくなって来た・・・こうなったら(よん)の香を・・・!



「「(よん)」を選ばはるんか?」



「!!」


い、いや・・・・・やっぱり(ろく)の香を・・・



「「(ろく)」の香でんかぁ?」



グゥゥゥゥ・・・グギャァァァ・・・!


心が読まれてる・・・目線を合わせなくても口に言わなくても、心の中で何を選ぶかを考えるだけですぐに知られてしまう・・・キツイわね・・・


「決められへんか?ならこうしたほうが早いかぁ?」


「え?」



すると突然、覚ちゃんが「()」の香を手に取って聞いた。コ、コイツ・・・・・・さらに私を追い込むような真似を・・・!



「ん~~・・・・・・・さぁ慧子はん、これで残り二つだけや。「(よん)」か「(ろく)」か・・・どっちぃ?」



グギギ・・・キーッ!!


最悪ね。残り二つ・・・確率は二分の一・・・どっちを選べばいい・・・・どっちを・・・このままではヤバい・・・マジでどうしよう・・・・心臓が破裂しそうなぐらい鼓動が・・・


四か?六か?ここで失敗して死んだら、私だけでなく姉さんと泉君もあの猿の餌になってしまう。それだけは・・・絶対にそれだけは・・・・・・もう腹をくくるしかない!六だ!六を選んで・・・














(ヨン)ダ・・・(マコト)(コタ)エハ・・・四ダ・・・』












ほんの一瞬だった。後ろから声が聞こえる・・・泉君か姉さんかと思ったけど違った・・・小さい時からずっと傍にいるような存在・・・それが何者なのか分からない存在・・・


でもその声を聞いて、どこか安らぎがあった。さっきまでの不安や迷いが嘘のように無くなり、ただその言葉を信じれば大丈夫だという安心感に包まれる。正体すら分からない奴なのに・・・どうしてなんだろう?



「スゥ~~・・・ハァ~~・・・・・・決まったわ」



深呼吸してようやく覚悟を決めた。私は・・・・・・四を選ぶ!!

読んでいただきありがとうございました!


体に衰えを感じるのって・・・怖いねぇ~


面白い!つまんない!と思ったら下の☆評価応援をお願いします。


☆1でも正直な感想でも大丈夫です。


ブックマークもいただけると幸いです。


何卒よろしくお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ