表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊屋   作者: ダストン
第十三章  神猿
51/331

四獣  シジュウムラ

12月中旬・・・事務所に依頼人の男性がやって来た。青い法被(はっぴ)を着て「四獣村(しじゅうむら) 鳥村(とりむら)」と書いてある。


四獣村か・・・確か前にテレビで観たな・・・岐阜県の飛騨(ひだ)方面にある村で、北に猿村(さるむら)、東に犬村(いぬむら)、西に鹿村(しかむら)、そして南に鳥村(とりむら)と四つに分かれている変わった村だ。動物信仰か何かでそうなったらしいけど、実際は定かでない。


また、観光地としてかなり(ちから)を入れていて、年に一度に四獣村総出で開催される四獣祭(しじゅうさい)が、今月の下旬ぐらいに始まるって言ってたっけ・・・・そんな村の一つである鳥村の人間がどうして事務所に?



「四獣村の鳥村(とりむら)から来ましたぁ中川(なかがわ)と申しますぅ。月夜 源次郎(げんじろう)様の御息女であるぅ月夜 慧子様に是非!四獣祭しじゅうさいの鳥村代表となっていただきたくぅお願いに来ました」



「四獣村か・・・懐かしいわねぇ。まさか私が代表に選ばれるなんて・・・」


「慧子さん、村に行った事あるんですか?」


「ええ、父が鳥村代表を長年務めてたの。結構なお(こう)好きだったからね。亡くなってから音沙汰なかったけど・・・まさか私がやるなんて・・・」


「はい・・・僕等もぉ源次郎さんが亡くならはったと聞いてぇ、ホンマにショックでしたぁ。それからぁ新しい人へ人へとバラバラにやってきたんですけどぉ、そんな中で慧子様の事を知れましてねぇ~ハハハ・・・世間は狭いですなぁ」



それで慧子さんを代表者に?それだったら貴子(たかこ)さんはどうなるんだって話になるけど・・・まぁ京都から岐阜だとまだ近いから、遠い出雲よりこっちを優先したのかも・・・



「まぁそう頼まれたら仕方ないわね・・・・・分かりました。引き受けましょう。代表者として出来る限りを尽くし頑張らせていただきます!」



「おぉそうですか!ありがとございます!!では今から2週間後にですねぇ迎えに来ますんでぇ、そん時にまたぁこちらに伺わせていただきますぅ!もし何かあればこちらの名刺にある番号に電話ください!それでは!!」


そう言って中川さんはそそくさと事務所を出て行った。まさか祭りの代表者に慧子さんが選ばれるなんて・・・そういえばテレビで言ってたな・・・・各村の代表が源氏香(げんじこう)と言うお香の遊戯(ゲーム)をし、(トップ)になった村は次の祭りまで栄えるって・・・勝負で栄えるなんて奇妙な話だ。


今から2週間か・・・下旬の25日、ちょうど冬休みに入る頃だ。そうだ!せっかくだし僕も行ってみようかな?そう慧子さんにお願いすると・・・



「別にいいけど・・・あなたは何派(なには)なの?」



「え?何派?」


「私と同じ鳥派?犬派?鹿派?・・・それとも猿派?」


「えぇ・・・どっちかって言うと・・・犬派です」


「ハァ~~~~~~?・・・(なん)で犬派なのよ?バカじゃないの?」


「え!?(なん)で!?」


「ハァ~もう・・・分かったわ。後で中川さんに連絡しとく。じゃあもう帰って!また2週間後にね!」


「え?2週間後?」


「これから代表者として集中したいの!だからしばらく休み!あぁ行くんだったら三日以上は空けといてよ?はいもう解散!じゃあね!バイバイ!」


そう言って僕は事務所から追い出された。しばらく休みか・・・・とりあえず家に帰って、村の観光地とか美味しい物があるか探そう・・・











そして25日・・・いよいよ四獣村に行く日だ。僕は朝早くに目が覚め、荷物をまとめて事務所へ向かうと、既に慧子さんは中川さんが用意した(バン)で待っていた。


「あぁど~もど~も!泉さんですねぇ?お待ちしてました!どうぞこちらへ!お乗りください!」


「あぁはい!おはようございます慧子さん・・・(なん)でマスク?」


「ちょっと修業の旅にね・・・早く乗って」


なぜかマスクしてるし、目にクマが出来てる。代表として、熱心にお香の勉強をしてたに違いない・・・凄い覇気(はき)だ。





こうして僕達は岐阜県にある四獣村へ向かった。かなり長い距離だ・・・途中サービスエリアに寄って何度も休憩したりして、それ以外は寝てた。まぁそのおかげであっという間って感じだったな・・・


もうすぐ村に着く・・・山道をグルグルと回りながら進んでいる中、3本に分かれた道で急に車は止まった。


「あのぉ泉さん・・・申し訳ないんですが、ここで降りてくれませんか?」


「は・・・はい!?」


「代表から聞いたんですけど・・・あなたぁ犬派だそうですねぇ?犬派は犬村以外の村に行けないって決まりがありましてねぇ・・・すいません」


「えぇ!?そうなんですか!?ちょっ、そんなの聞いてない!」



最悪な事になった。僕は犬派だから鳥村へは行けないと?嘘だろ・・・・そんなのテレビで言ってなかったぞ!?


「あぁですけどぉちゃんと犬村の人に連絡してありますから、もうすぐ迎えが来ますんでここで待っててください!後ぉ宿も御用意してますんで!!すいませんホントに・・・」


「そ・・・・・・・・・そんなぁ・・・」


「あなたが鳥派じゃないのが悪いのよ!ホラさっさと出なさい!!」


犬派じゃなく鳥派だと言っておけば・・・そう後悔する中、僕は車から荷物と共に追い出された。もう12月だから結構寒いなぁ・・・(なん)でこんな事に・・・






待って数分後・・・女性の人が僕を迎えに来てくれた。僕はすぐに車に乗り、慧子さん達が向かった道とは違う道へと向かって犬村へと急いだ。


「お泊りになる宿なんですけど・・・ちょっと気ぃ付けてほしいんですよぉ」


「気を付けてほしい?」



「はい・・・そこの宿にぃ()()()()()さんが泊まられてますんでぇ、どうか静かにお願いしますね?」



犬村の代表!?これから僕が泊まる宿に代表が・・・・一体どんな人なんだろう?気になるな・・・・

読んでいただきありがとうございました!


重要なストーリーは結構長いよ・・・


面白い!つまんない!と思ったら下の☆評価応援をお願いします。


☆1でも正直な感想でも大丈夫です。


ブックマークもいただけると幸いです。


何卒よろしくお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ