作家 サッカ
11月上旬・・・今日幽霊屋は休みだ。僕は学校を終えてそのまま家に帰り、家族とテレビを観ながら晩御飯を食べていた時、あるホラー番組が目に入った。
『さて本日のゲストはですねぇ・・・・・怪奇実話作家として人気を博している保宜 愛華先生にお越しいただいております!先生!今日はよろしくお願い致します!!』
『よろしくお願いします・・・』
司会者が一人のゲストを紹介していた。赤いメガネに黒髪のくるくるパーマ、グレーのパーカーに黒の半ズボンを着た女性・・・作家の先生?
『皆さんご存知でしょうか?稀代の霊能力者として話題となった保宜 聖子さん。その聖子さんのお孫さんにあたるのが、こちらの愛華先生なんですね!』
「おぉ懐かしな保宜 聖子ぉ~!幽霊が見える本物の霊能力者だって、昔よくテレビに出てたよ・・・・しかしまさかそのお孫さんがテレビになぁ・・・結構若いな」
父さんが懐かしむように夢中になってる。まぁ僕もそうなんだが・・・その番組を観てる中、妙に彼女の事が気になってスマホで調べてみると・・・
保宜 愛華・・・年齢26歳、怪奇実話作家として数多くの著作を送り出し、怪奇な出来事などを証言を集め、不可解で恐ろしい現象を追求している作家先生らしい。祖母の保冝 聖子は稀代の霊能力者として世間を賑わせていた人で、かつてはオカルト界の重鎮とまで呼ばれるほど有名であったそうな・・・
「何調べてんのお兄ぃ?まさかこの先生に惚れちゃったとか?」
「そんなわけないだろ・・・・・ごちそうさま!」
僕はご飯を食べ終えて二階にある自分の部屋に上がった。しかしどうして気になったんだろう?近々どこかで会えたりして・・・そんなわけないか・・・
三日後の土曜日・・・今日も仕事だと張り切って事務所に入り、階段を上がると、慧子さんともう一人の女性がいた。赤いメガネに黒髪のくるくるパーマ、その髪の毛を指でクルクルと回している。前にテレビで観たあの・・・保宜 愛華さん!?
「え!?あ・・・あなたは・・・・保宜 愛華さん!?え!?本物!?」
「おや?私をご存知かな少年?君は?」
「私の助手です。それで話戻しますけど、昨日電話できっぱりお断りしたはずですよ?師匠の事について知りたいだなんて・・・」
「え?し、師匠?」
何の話だと慧子さんに聞くと・・・・昨日の夜に愛華さんから電話がかかって来たそうで、幽霊屋初代所長、高橋 千鶴子さんについて詳しく聞きたいらしい。しかし慧子さんはそれを断った。多分、その性格からして・・・面倒だからだと思う。
「かつて私の祖母である保冝 聖子は、京都で高橋 千鶴子という女性と出会った。そして祖母は言いました「あの人は何か恐ろしい存在を抱えている。人や幽霊でもない何かを」と・・・それについて聞きたいんです」
「いや~~~~~・・・・そんな事ぉ言われてもなぁ・・・・」
「生前にお会いしたかったんですけど、あの時の私はいろいろと忙しい身でしたからね。だから今更になって来たんです。弟子であるあなたなら・・・何か知ってるんじゃないですか?」
「だからぁ~・・・そんなん言われてもなぁ~~・・・あんま喋らんババアだったからさぁ~~・・・う~~~ん・・・・」
頭を抱えながらソファーに寝転んでる。確かに慧子さんは千鶴子さんの弟子であり助手だった。何か知っていてもおかしくない・・・ここまで言われたらもう話してもいいと思うんだけど・・・すると、愛華さんがバックから封筒を取り出した。
「無料でとは言いません・・・・ここに20万入ってます。取材費ってやつです。まだ足りないのならもっと出しますけど?」
「あのねぇ~あのですねぇ~~そういう問題じゃないんですよぉ~・・・ホントに何も・・・あっ!」
「「あっ?」」
突然あっ!と何かを思いついたように叫んだ・・・どうしたんだ?
「久々にあそこ行くか・・・愛華さん?この後ぉ予定とか大丈夫ですか?それなりにお暇をいただきますが・・・」
「お暇?え・・・ええ、こっちは1日大丈夫ですけど・・・何か?」
「今から皆で訓練所へ行きます。私の師匠が作った地にね・・・・そこでゲームをしようかと思いまして・・・」
く、訓練所!?あの千鶴子さんが作ったって・・・絶対嫌な予感しかしないんだけど・・・大丈夫か?
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