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幽霊屋   作者: ダストン
第十一章  中立者からの依頼
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夢界  ユメノセカイ

非常にマズイ事が起こった。一人の女性が夢虫に寄生されてしまった事だ。大量の猫に潰されて苦しんでいる小人に尋問したら、どうやら開発者である天狗が、卵の改良型の開発に成功したそうで、そのサンプルを適当な人間に呑ませて記録してくれと命じられたらしい。


要するに無関係の人間を人体実験として使ったんだ。この事を聞いた慧子さんはすぐに雪江さんに連絡した。許せない・・・今すぐにでもコイツをブン殴りたいところだが、今はこの女性をどうにかするのが先決だ。でもどうすれば・・・


「後15分で雪江さん来るけど、それじゃ間に合わない・・・こうなったら荒療治よ!」


「な、何か方法があるんですか!?」




「一つだけあるわ・・・()()()()()()()、夢虫を潰すのよ!」





ゆ、夢の中!?そんな事が可能なのか?慧子さんが言うには、夢虫は人間が見る夢の中に入り込み、そこから記憶を吸い取るそうだ。どういう原理なのかはよく分かっていないそうだけど・・・


夢界転移(むかいてんい)って術を使えば、意識を夢の世界に転送する事が出来るの。でもかなり危険よ・・・・本来なら夢の中に入って、ただ夢虫を殺せばそれで済むんだけど、今回は卵・・・実際何が待ってるか分からないわ」


「行って確かめるしかないって事ですか・・・」



「ええ、だから泉君・・・・あなたが行って!!夢虫を倒せるのはあなたしかいない。私はずっと術を唱え続けなけなきゃいけないし・・・・大丈夫よ!!ちゃんとサポートするから!」



とんでもない無茶振り。死地(しち)へ行けって言ってるようなモンだ。だけどこの状況で動けるのは僕だけだ!行くしかない!やるしかないんだ!!


「わ、分かりました!やります!」


「それでこそ私の助手よ・・・すぐ始めるわ!」


女性をベンチへ運んだ後、慧子さんの指示で地面に仰向けになって寝ると、2枚のお(ふだ)をそれぞれ、僕と女性のおでこに貼った。いよいよだ・・・


「準備出来た・・・いくわよ?」


「は・・・・はい!お願いします!」




「目を閉じて・・・リラックスして・・・意識転送(いしきてんそう)識脳夢道(しきのうむどう)夢界転移(むかいてんい)・・・」




目を閉じて真っ暗の中、慧子さんは僕の頭を触り、ぶつぶつと呪文を唱え始めた。するとどうした事か、だんだん眠くなってきた。だんだん・・・・だんだん・・・だんだん・・・zzzzzzzzzzzzzzzzzzzz




















『泉君起きて・・・泉君!』


ハッ!と目が覚めると・・・・そこは荒地のような白黒の世界。地面には赤い色をした木の根がそこら中に張っている。ここが・・・夢の世界!?


『起きたわね泉君・・・大丈夫?』


「け、慧子さん!?ハァ・・・は、はい!大丈夫です!」


姿は見えないが慧子さんの声がする。とりあえず一安心か・・・それにしてもこの木の根は(なん)だ?まるで血管(けっかん)みたいだけど、一体これは・・・


『恐らくこれは夢虫が記憶を吸い取る為の(くだ)。こんなにたくさんあるなんて・・・あっ!後ろを見て!』



振る変えると、向こうの方にとてつもなく大きな木があった。デカい・・・・デカすぎる・・・・あれがこの根の根源なのか?



『多分あれが夢虫の正体ね。あんなの見た事ないわ・・・他には何もなさそうだし、行って泉君!』


「は、はい!!」


まるでゲームに出て来るダンジョンか魔王城(まおうじょう)にでも行くような気分だが・・・とにかく急ごう!僕は周りの木の根に気を付けながら走った!




近づく度にその木がだんだん大きく見える。今にも空の雲を突き抜けそうなデカさだ・・・さらにドクンドクンと心臓音のような音までも聞こえて、もうすぐ生命が誕生でもしそうな感じだ。


ようやく木の近くにたどり着くと、木の周りに学校のような建物が囲むように並んでいた。校門に表札を見つけたが、それには「桂川かつらがわ高等学校」と書いてある。確か桂川にそんな学校あったような・・・


『どうやらこの()、学生さんのようね。私服で分かんなかったわ・・・』


「そんな・・・なんて奴だ・・・クソッ!許せないこんなの・・・!」


『怒るのは後にしなさい。それより早く木の根本(ねもと)へ急いで!時間が無いわ!』


「はい!」


僕は急いで校門をくぐり、木の根元へ向かった。こうなったら何がなんでも絶対に助ける!必ず!

読んでいただきありがとうございました!


セックスする夢を見ました・・・相手は誰か知りませんが、良い体はしてましたね


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