夢虫 ユメムシ
とりあえず適当な学校を選び、慧子さんは3階にある女子トイレの3番目の扉にノックした。正直、好きにはなれない。人の過去をバカにするような奴だから・・・
「花ぁ~子さん?情報くださ~いな!・・・・・・・・あれ?」
妙な事に返事が無い。しかし慧子さんがドアをドンドンッと叩いた瞬間・・・
『うるせぇ!!こっちは休暇中なんだよ幽霊屋ぁ!!とっとと失せやがれ!』
突然の怒号にビビったけど、慧子さんは怒って「中立者の雪江さんからよ!!」と言ったら、扉が静かに開き、ようやく花子さんが出て来た。
『おい、何であの雪女が出てくんだよ?来てるとかじゃねぇだろうな?おっかねぇ~んだよアイツ・・・』
「その雪女から依頼が来たのよ・・・とりあえず一から話すわ」
慧子さんは事の経緯を花子さんに話した。夢虫の名前が出て来るとピクピクと眉毛を動かしてる・・・冷や汗もかいてたし、夢虫に対して動揺しているようだ。
『なるほどな。通りで小人がコソコソしてたわけだ。桂川沿いにあるの緑地離宮前公園ってとこにいたぜぇ。奴等そこを根城としてやがったなぁ・・・』
「流石ね情報屋・・・ありがと!んじゃ行くわよ泉君!」
「は、はい!」
『卵持ってても触れんじゃねぇぞ!それで孵化しちまったら手ぇつけらんねぇからな!気ぃ付けろよ!!』
心配してくれるとは意外だ・・・夢虫はそれほど恐ろしい存在なのか?どうにも嫌な予感がするなぁ・・・
十数分後の日が暮れた夜、僕達は小人が拠点としている公園に到着した。暗いけど向こうに桂川が流れている。遊具がなく、ただベンチとグラウンドだけがあるこの公園に小人はいるのだろうか?
ここへ来る途中、雪江さんに連絡したら『猫又に伝えておく』との事だ。雪江さんと同じ中立者の一人で、慧子さんが言うに、口達者な化け猫だそうだけど・・・
「さてさて、気を付けて探さないとね・・・ん?」
ニャ~~~~
懐中電灯を持って、公園に足を踏み入れたその時、向こうから一匹の猫が歩いて来た。飼い猫なのか首輪が着けられてる。首輪に「松現」と書かれてるけど、どこの猫だ?
「これは猫又の首輪・・・・って事はこの猫、アイツの部下ね」
「ぶ、部下!?この猫がですか!?」
ニャー・・・ニャー・・・ニャー・・・
猫は僕達をクンクンと嗅いだ後、僕達の方を何度も振り返りながら歩いている。まるで「ついて来い」とでも言っているようだ。何かを見つけたような感じだけど、とにかく行ってみよう!
「ハァ・・・こ、これは!?」
ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~ニャ~~~~
『ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ・・・・し、死ぬぅ!死ぬぅ~~~!』
雑草地帯に何かいる・・・光を当ててみると、それは異常な光景だった。大量の猫が目を光らせて何かを押し潰している。それに悲鳴を上げる存在・・・・ガリガリ痩せ細った小さい体に鳥頭・・・まさかコイツが小人か!?
『し、死ぬぅ~~~!死・・・・あっ!そこの人間さんよぉ!助けてくれぇ!お礼に金でも何でも出すからぁ~~!!』
「いるかバ~カ!よし!小人を発見したわ。後は雪江さんに連絡して・・・ん?」
ニャー!ニャー!
小人を見つけたし、これで依頼は達成だ・・・・・・・っとその時、一匹の猫が僕達に寄って鳴き始めた。何か凄く慌てているようだけど、どうしたんだ?
ニャー!・・・ニャー!・・・ニャー!
グラウンドの方へ行き、近くにあるベンチへ走って行く。僕達は気になってついて行くと・・・女性が一人倒れている。すぐに駆け寄ったが、その顔を見てゾッとするような恐怖が押し寄せて来た。
「だ、大丈夫ですか!?だ・・・・・・・・こ、これは!?」
「あぁ最悪ね・・・夢虫に寄生されてるわ!」
女性は白目をむいてピクピクと痙攣し、額には丸い網目状のような異物が生えていた。その中に虫のような何かがいる・・・もうすぐ孵化するかのようにモゾモゾと蠢いていた。
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