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幽霊屋   作者: ダストン
第十章  呪われた箱
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焼却  ショウキャク

月夜 慧子視点

さてさて、名前聞くの忘れてたけど・・・どんな仕事かなぁ?暇で暇で退屈だったから張り切らないとね。そう思った時、ドンッ!と玄関のドアを強く開ける音がした。もしかして依頼人?電話してまだ2分も経ってないのに・・・


「ハァ・・・ハァ・・・あ、あの・・・さっき、電話した者なんですけど!」


「あぁはいはい!どうぞこちらに上がってくださぁい!!・・・・ん!?」


女の子が階段を上がって来た瞬間、彼女の姿を見てすぐに察した。ドス黒い悪霊に取り憑かれてるわね・・・妙に顔も青いし・・・


「あ・・・あの・・・た、助けてください・・・どうか・・・助けて・・・」


「はいはい落ち着いて落ち着いて・・・ここに座って・・・・ちょっと背中借りるわよ・・・フンッ!」



開ケロ開ケロと(ささや)いてる・・・・でも見るからに低級レベルのザコだし、話をする前にまずこの()に憑いてる奴を取り除くか・・・私はまずこの()をイスに座らせた後、背中に(ふだ)を貼り呪文を唱え、悪霊を(はら)った。


「どう?()()()()()()()()()


「え?あぁ・・・いいえ・・・(なん)かスッキリした気分で・・・」


「そう、じゃあまず挨拶から・・・お越しいただきありがとうございます。私は幽霊屋(ここ)の所長、月夜 慧子と申します」



そう言って私は名刺を渡したけど、彼女は既に持ってた。はて?この()に名刺なんて渡した覚えはないんだけど・・・


「え~~っとお名前は・・・?」


「あぁはい!あの私・・・泉 千恵って言います!」


泉?泉君と同じ姓ね・・・ん?どこかしら泉君に似てるような気がする。まさかと思うけど・・・


「あの・・・・これはもしかしてなんだけど、泉 幸多って男の子を知ってる?」


「え!?は、はい・・・私の兄です!」


「兄!?あぁ~~~あ~・・・じゃああなた泉君の妹ってこと?ハァ~通りで(なん)か顔似てるなぁ~って思ったわ!ってか泉君・・・妹いたんだ」


「え、え・・・・っと・・・兄とはどういうお知り合いで?」


「あれ?聞いてないの?泉君は私の助手としてここで働いてんのよ」


「え!?兄が!?えぇぇぇぇぇ~!!!???」



この反応(リアクション)から見るに・・・・何も知らなかったみたいね。まぁあんまり人に言う仕事じゃないから無理もないか・・・







とりあえずその話は置いといて・・・早速私は仕事の話に(うつ)った。千恵ちゃんの話によれば、友達が廃墟でパズルの箱を拾ってからというものの、怖い事が続いてるらしい・・・・今も友達は家に籠り、そのパズルを開けようと必死になってるそうだ。自分の姿が変わってまで・・・


私はこの()の話を聞いて・・・その箱が(なん)なのかすぐに分かった。解いてる段階から見るに、あまり時間が無いようね。





「その箱はね・・・コトリバコって言うの」






「コ、コトリバコ?」


「簡単に言えば・・・・・開けたら箱を知ってる人間を全員呪い殺すってやつよ。勿論、開けた本人もね・・・まぁ対処方法は簡単なんだけど・・・とりあえず時間無いから、その友達の家に案内してくれる?」


「あ、あぁはい!!歩いて行ける距離だから走って行けば・・・!」


「いや、車で行くわ。めんどくさい」


「えぇ・・・・」


私達は車に乗って千恵ちゃんの友達の家に向かった。しかしまぁコトリバコとはねぇ・・・拾った廃墟も気になるけど、今は呪いを消す事が最優先ね。







着いて2分で到着・・・千恵ちゃんはインターホンを押したけど誰も出なかった。だけどこの邪気(じゃき)、急いだほうがいいわね。こうなったら不法侵入してでも入るしかない・・・私はドアの鍵穴に擬形式神(ぎけいしきがみ)を唱えてロックを解除した。これは物に霊力(れいりょく)を与えて動かせる術。鍵穴に霊力を与えてやれば、こうやって簡単に解除出来る。


「え!?開いた!?ど、どうやって・・・」


「さてさてどこかしらねぇ?・・・2階かな?・・・お邪魔しま~~す!」



靴を脱いで2階に上がり、邪気にまみれた扉に着いた。ここも扉が閉まってる・・・もう一回、擬形式神を唱えてロックを解除して扉を開けると・・・


「あぁ~あ~・・・やってるやってる・・・」


「み、美津ちゃん!」



『モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグ!モウスグゥ!!!』



私達の事なんか目もくれず、手をグルグルと動かしながらパズルを解いてる。だけどその方が都合がいいかもね。私は千恵ちゃんをシーッと口止(くちど)めして、この()(うし)ろに近づいて背中に(ふだ)を貼った。



「大人しくしててよ・・・釘打体刺(くぎうちたいし)急急(きゅうきゅう)如律令(にょりつりょ)・・・フンッ!」



『ガァ!!??ガババッバババババッババッバババババババッバッ!!!!』


「体の全体に釘が刺された気分で痛いでしょうけど、我慢してよね?そっちが起こした自業自得なんだから・・・さてと」



私は箱を持って外へ出た。綺麗な箱だけど、そんな箱だからこそ恐ろしいのが入ってる。怨みがたっぷり入ったのがね・・・すぐに燃やさないと・・・


「千恵ちゃんはここにいて。だけど相手が何を言っても、背中の札は絶対に剥さないでね?分かった?」


「は・・・・はい・・・」


「大丈夫よ。すぐ終わるから・・・」


そう言ってすぐに外に出て、ライターの火を点けて箱を燃やした。コトリバコは基本的に木製の箱を使用する。だから燃えやすい・・・燃えカスになるまでそこまで時間はかからなかった。


燃えてる間、家の方から悲鳴が聞こえたけど・・・燃えカスになって完全に静かになった。これで依頼は完了ね!

読んでいただきありがとうございました!


爪はがれた・・・


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