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幽霊屋   作者: ダストン
第九章  実家の姉
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姉妹  シマイ

僕達は出雲大社から海沿いの道路でタクシーを降りて少し歩くと、古い家が建っていた。表札に「月夜つくよ」と書いてある。ここが慧子さんの実家か・・・・・デッカイ家だな・・・


「んじゃ行きますか・・・・・・ただいま~~!!」




慧子さんはカギ開けて引き戸を開けた瞬間・・・目の前に巨人が腕を組んで立っている!デ・・・・デッッッッッッカ!!!



「遅ぇ!!どこウロチョロしちょったのよ!?」



ポニーテールの黒髪で巫女服を着た女性。だがそれよりも第一印象として一番驚いたのが・・・2mあるかないかの高身長だった。デ、デカすぎる・・・・・まさかこの人が・・・姉の貴子(たかこ)さん?


「デートしてたのよ・・・悪い?」


「デートだぁ?やっぱ付き合ってんじゃなぇのよ!?」


「だから付き合ってないって・・・」



険しい顔をして僕達を見下みおろしている。高身長のせいか、怒らせたら絶対ヤバい人だと思う・・・いや、流石にそんな事はないか・・・


「フンッ・・・・でぇあんたか?慧子の助手ぅてのは?」


「あぁはい!い、泉 幸多と申します!えっと・・・貴子さんですよね?お名前は慧子さんから聞いてます!そのぉ・・・昨日はホントにすいませんでした!」


「フンッ・・・年下の学生さんらか。年上かぁ(おも)たけど・・・ハァ~~・・・・・もうええわ!入り!」



僕をジロジロと観察するように見た後、奥の方へドタドタと歩いて行った。とりあえず大丈夫なのかな?僕達は靴を脱ぎ、長い廊下を歩いた先には、広々としたリビングが広がっている。この広さ・・・事務所と同じぐらいあるな・・・


「あんた達!客人よ!茶と菓子をお出しして!」


するとリビングに3人の女性がいた。でもその姿はどう見ても人間じゃなかった。真っ黒い着物を着てるが、顔に白いお(ふだ)が貼られている。幽霊とは何か違う感じはするが・・・



「あれは式神しきがみ。身の回りの世話とか戦闘にも使える便()()()()()よ。姉さんはいつもああやって、使用人みたいに使ってるの」



あれが式神・・・よくアニメやマンガに出て来る言葉だけど、実際はあんな感じなんだな・・・その時、貴子さんが・・・


「あたしの目の前で何イチャイチャしちょんよ?君ぃ!はようここイスねまりなぁ!あんたは部屋行きとけ!!あたしはこの子に用があぁの!!」


(なん)で怒ってんのよ・・・・ハァ~~~・・・・泉君、頑張ってね」


「え!?えぇ?えぇ・・・・・・・・」


慧子さんは僕を置いて奥の階段に上がって行った。うわ~・・・殴られるとかそういうのは流石に無いと思うけど・・・嫌な予感しかしない・・・




それから僕はず~~~~~~~~~っと貴子さんから質問攻めされた。いや・・・尋問(じんもん)と言った方が正しいかも。お茶と和菓子は用意されてるけど、飲む気にも食べる気にもなれなかった。


そんな中、最初は威圧的だった貴子さんだったけど、だんだん打ち解けて今は僕を大事な客人として優しく振る舞ってくれた・・・だが「家に泊ってくれ」とも言いだした。


「いやでもそんな・・・ご迷惑は・・・」


「ええの!ええの!そげな遠慮(じぎ)えぇ!!泊まり泊まり!(とぉ)ぇとこから慧子の連れが来てごしなったんやぁ~~歓迎ぇよ!」


「は、はぁ・・・・じゃ、じゃあ・・・ありがたく」


「じゃあ今夜はご馳走っつぉや!!おいあんた達準備しな!!」



式神達はすぐに夕食の準備に取り掛かった。日帰りは流石にないなと分かってたけど、まさかこの家に泊まる事になるとは・・・









            ーー月夜 慧子視点ーー


部屋に着いて荷物を置いた私は、すぐに自分のベッドに横になった。昔からある本や勉強机・・・ここは小さい時から何も変わっていない。昔のまんまだ・・・そんな中、ある事を思い出した。勉強机の引き出しに入ってる物を・・・


「(よかった・・・まだ捨てられていないようね・・・)」


紫色に輝く勾玉(まがたま)の首飾り・・・・私が()()()()()()前からずっと持ってた物。だけどこれが(なん)なのか未だに思い出せない。もう20年以上経ってるのに・・・






『イズレ分カル・・・・真実ハ残酷ダガナ・・・』





「!?」


後ろからまたあの声!?振り向いたけど・・・そこに誰もいなかった。昔から聞こえる声・・・一体何者なの?

読んでいただきありがとうございました!


おでんの中で何が好きですか?と言われたら・・・・玉子


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