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幽霊屋   作者: ダストン
第八章  絵に潜む獣
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正夢  マサユメ

あれから不安になりながらも眠りについたが・・・酷い夢を見た。


慧子さんが・・・あの慧子さんが化物に喰われるって夢だ。その夢を見てか朝早くに起きちゃったけど・・・・どうにもこうにも嫌な予感しかしない・・・それから何度も寝たが、毎回同じような夢を見る・・・どうしてだ?まさか絵獣に喰われる正夢(まさゆめ)とかじゃないだろうな?不安になる中、僕は昼頃に事務所へ向かった。


「あぁらぁ?・・・泉君いらっしゃい・・・(もぐもぐ)」


いつもの慧子さんに戻ったのか、台所(キッチン)でのんびりとマルゲリータピザを食べてた。まぁリビングがこんな状態じゃあなぁ・・・全く昨日と変わってない。


「フ~・・・どしたの?来るにはまだ早すぎじゃない?」


「えぇまぁそうですけど・・・家にいても落ち着かなくて・・・」


「フッ・・・そうなの?じゃあ買い物行って来て。ついでに牛乳もね」


「牛乳?・・・・・ハァ~・・・はい」


来るの早すぎたな・・・まぁ家で何もしないよりマシか・・・行って来よう。






泉君早く逃げて!・・・・・慧子さん!慧子さあああああああああん!!!






「ハッ!!ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」


買い物から帰って晩飯を食べた後に・・・うとうとして眠ってた。またあの夢を・・・一体この夢は(なん)なんだ?クソッ!頭がモヤモヤする・・・


「おはよう泉君、よく寝てたわね?」


「ハァ・・・ハァ・・・えぇ?あ、あの・・・今何時ですか?」


「もう夜中の23時よ。相当お疲れのようだけど・・・あの後ちゃんと寝た?」



そんなに寝てたなんて・・・ただ疲れから来る夢なのだろうか?もうわけが分からない。とにかく洗面所行って顔を洗おう。もうすぐ怪物がやって来るから・・・






午前0時・・・ようやくこの時が来た。0時になった瞬間、絵に描かれた目がまばたきし、ドロドロと這い出るように外に出て来た!!


「出て来たなぁ・・・待ってたわよ!」


完全に絵から離れた怪物はすぐに形を変えて獣の姿へと変わり、いきなり慧子さんに向かってジャンプしたが・・・怪物がロープの輪の外に出ようとした瞬間、ビリビリと電気を受けて悲鳴を上げた!


ガァ!?グゥゥゥゥ!?ガァァァァ!?


怪物は何が起こったか分からず、パニックを起こしたが、囲んでいるロープに気付き、自分がどういう状況に置かれているのか理解したのか・・・しゅんとして大人しくなった。


「フッ・・・・これがあなたの檻。気に入った?勿論、絵の中に戻っても無駄よ?逃げないように既に細工してあるから・・・」


グガァァァァァァァァ・・・・!!!



「さてと・・・吐いてもらおうかしらぁ?溜まったゲロをねぇ・・・」



そう言って慧子さんが用意したのは、僕が買って来た牛乳だった。まさかコイツに使う為だったとは・・・・・お(ふだ)を貼った皿に牛乳をたっぷり入れて檻の中に置くと・・・・怪物は最初クンクンと嗅いで警戒していたが、すぐに解いてペロペロと舐め始めた。


だがしばらくして、怪物はお腹を壊したかのようにプルプルと震えて苦しみ出した。お腹がボコボコと動いてる・・・吐くか!?



グゥゥ・・・グゥゥゥ・・・・・・・オベェェェェェェェェェェェェェ!!!




怪物は黒い液体を大量に吐き出した!まるで墨汁(ぼくじゅう)をぶちまけたような黒いゲロだ。()()()()()しそう・・・だけどこれで洋一君と本体の核は・・・あれ?


「あれ?何も出て来ない・・・ゲロだけだ・・・どうして?」


「う~~ん・・・全く、洋一ってガキは極度の引き籠りみたいね。絶対に出たくないって強い意志が働いてか、外に出ようともしないわ」


「じゃあどうするんです?」


「怒らせる。ストレスで吐いてくれるかも・・・・そうねぇ・・・これを踏めば!フンッ!!」



慧子さんは吐いて疲れてる怪物の後ろに回り、ひらひらと動く尻尾を踏んづけた!これでいけるか?・・・・・・・・・ん?



グゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・グガァァァァァァァァ!!!!!!!



「あぁ・・・・ヤバい事した・・・・」



尻尾を踏んづけた瞬間、怪物は怒ったのか、突如体がブクブクと膨れ上がった!!事務所の天井に到達するほどにまで巨大化し、尻尾を踏んだ慧子さんを見下ろしてる・・・どうやら怪物の逆鱗(げきりん)に触れてしまったようだ。


だけどまだ檻がある・・・いくらデカくなっても流石に(やぶ)れは・・・




パンッ!




「あ、あのぉ・・・慧子さん?い、今の音は・・・・まさか・・・」


「お察しの通りよ・・・檻が壊れたわ。ここまでデカくなるとは思わなかったから・・・」



グゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・!!!!!



「泉君逃げて・・・早く逃げ・・・!!」




バクンッ・・・・・・




「慧子さん・・・慧子さああああああああああああん!!!!」


悪夢が現実となった瞬間だった。慧子さんがバクンッと丸呑(まるの)みされて・・・怪物に喰われた!!!

読んでいただきありがとうございました!


トマトが食べたい・・・


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