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幽霊屋   作者: ダストン
第五章  復讐代行獣
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完了  カンリョウ

準備終えた僕達はすぐに境さんを連れて、どうしてこんな事になったのかを説明しながら学校へ向かった。前に3人だと狭いから、車の後部座席に境さんを無理矢理乗せて車を走らせる・・・狭くて申し訳ないけど・・・


「クソォ~・・・せ、せめぇ・・・(なん)でこんな事になんだよ・・・」


「元はと言えばアンタ達が悪いのよ。(なん)の罪も無い女子をいたぶるから、こんな事になる・・・悪い事をしたらかならず(むく)いがやって来るのが人間の摂理(せつり)・・・そこを覚えときなさい」


「じゃあ(なん)すか・・・アイツ(真紀)が俺を殺そうとしてるって?でもアイツ死んだやろうがぁ!?」


「現に3人殺されてる、彼女が()()()()()()の手によってね。フッ・・・イジメした奴なんて大抵ロクな死に方しないってまさにこのこと・・・ん?・・・もしもし畑山さん?」


慧子さんが畑山さんと電話する中、車は学校の方へ向かっている。後ろにある藁人形が境さんの身代わりとしてやってくれるといいんだけど・・・






数十分後、僕達は学校の裏門で畑山さんと落ち合い、用意してくれた(バン)の中へ境さんを入れて、慧子さんはある事を彼に要求した。



「服を脱いで・・・早く」



「はぁ!?服ぅ!?(なん)でだよ!?」


「死にたくないなら早くしなさいよ・・・それとも私にぶっ殺されたい?パンツだけ残してやるからさっさとしろや」


すんごい怒ってる・・・それにビビった境さんは急いでTシャツとズボンを脱いで慧子さんに渡した。


「よし・・・・これで準備ОK。んじゃあ私達がここに戻って来るまで外に出ないでよ?泉君人形を持って!屋上へ行くわ!畑山さん?ちゃんと保護してよ?」


「おぅ任しとけ!そっちは頼むぜヒーロー!坊主も気ぃ付けてな!」



境さんを車に閉じ込めて畑山さんに任せた後、僕達は学校の屋上へ向かった。とはいえこの人形重すぎる・・・階段5段ぐらい上がっただけでもうヘトヘト・・・


「時間ないわよ?早く来なさい!」


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・だ、だったら手伝ってくださいよ!」


「嫌に決まってるでしょ?ほら早く来て!助手がたるんでんじゃないわよ!」



酷いなぁもう・・・これ絶対明日筋肉痛になる・・・・とにかくやらなきゃ・・・1段1段少しずつ人形を上げ続け・・・少しでも楽になる方法が見つからない中、ようやく屋上へ着いた。


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・や、やっと着いた・・・」


「遅い!もうこっち準備出来てるわよ・・・早く持って来て!」


「ハァ・・・ハァ・・・ちょっ、ちょっと待って・・・休ませて・・・」


「早く来なさい!!!」



既に屋上の中央に小さな祭壇(さいだん)が出来上がっている。僕は最後の(ちから)を振り絞って人形を中央へ運んだ。幸い階段はもう無いから少しだけ楽だったけど・・・


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・や、やった・・・あ、暑い・・・」


「よし・・・これで完了。泉君、私の隣に来て・・・いい?事が終わるまで絶対に逃げたりしないでよ?声も出さないこと・・・いいわね?」


「ハァ・・・ハァ・・・は、はい!!」


慧子さんは藁人形に境さんの衣服を丁重に被せた後、いよいよ始まった。慧子さんはお香に火を点け、両手を合わせてブツブツと呪文を唱え始める・・・・僕も全て上手くいく事を願おうと、両手を合わせた祈った。







始まって数分後、それは突然起こった。目の前に黒い影が現れたのだ。影はだんだん人の形に変えていく・・・白い目で半透明、全身血まみれになった制服、片方の目玉が飛び出していて、とても痛々しい女性の姿だった。まさかこの人が・・・・須藤 真紀さん!?



『私の復讐を邪魔するのは誰?こんな手品みたいなので私を誤魔化せると思ってるの?本物があの車の中にいるって事ぐらい分かってるわ!』


バレた・・・・でも慧子さんは詠唱をやめなかった。それにここ来る前「契約者が気付いても、死魔さえ気付かれなきゃそれでいい」って言ったけど・・・ホントに大丈夫なのか?



『アイツだけは許さない!母さんから貰った大事な時計をよくも・・・アイツだけは許さない!!さぁ()()()()!アイツを殺して!!!』



マズイんじゃないかコレ?でも慧子さん詠唱をやめようとしない・・・・・その時、学校の下から死魔がゆっくりと現れた!!改めて見るとデカいな・・・


クゴォ・・・クロロロロロロロ・・・ピロロロロロ・・・


『え?ちょっと何してるの?アイツは(あそこ)にいるのよ?どうしてここに来たの!?』



死魔は僕達を見つめている・・・・いや、藁人形の方だ!死魔は口からプシュッと大きな糸を吐き出し、人形をグルグルと巻き、バキバキと音を立てながら締め付けて破壊した。


『ま、まさか・・・・・・違う!それは境 太一じゃないわ!!やめて!!』



真紀さんは叫ぶが、死魔は聞く耳を持たず・・・・・そして人形が糸の塊になった瞬間、死魔は真紀さんの方を見つめ、口を大きく開けて喰い始めた!!




『いやああああああ!!!!やめてぇぇぇぇぇ!!まだ終わってな・・・』




ゴリュ・・・・!




首が反対に回り、体が酷くバラバラとなり・・・真紀さんは死魔に喰われた。まるで生きた餌を喰らうように・・・む、(むご)すぎる・・・そうして食べ終えた死魔は、煙となって消え去っていった。


「ふ~~~~・・・・・終わったわ。これで依頼完了・・・これ片付けて畑山さんとこ行くわよ」


「慧子さん、今更こんな事言うのはあれなんですけど・・・・彼女を救う方法とかなかったんですか?あんな死に様は・・・どうも・・・」


「無理よ・・・・死魔と契約した者は、決して逃げられないの・・・どんな方法を試してもね・・・あるとするならば、神様とかじゃない?」


「神様か・・・じゃあ無理って事ですよね?」


「ええ、まぁとにかく・・・これでもう大丈夫よ。よし!さっさと帰ってピザ食べましょ!お腹空いたわ!」



僕はあんな光景を見て、とても何かを食べる気にはなれなかった。昔の事件を思い出してしまって・・・今日はそのまま帰ろう。もう疲れた・・・

読んでいただきありがとうございました!


死魔編終了です・・・


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