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幽霊屋   作者: ダストン
第四章  博打坊や
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雀拳  ジャンケン

博打坊やが荒川さんの魂を奪った。さてどうすんだこれ・・・?


「そういえば賞金は?私これでもトップなんだけど?」


『あぁそうだったね!はい!あ~げる!!』




パチンッ!



坊やが指をパチンッと鳴らした瞬間、部屋の天井からドサドサと分厚い札束が落ちて来た!どれも現代で使える日本の紙幣(しへい)・・・全部1万円札・・・どれぐらいあるんだ?


『5千万おめでとう!いやぁ~お姉さん~凄いねぇ~~!』


「ご、5千万!?こ、これ全部・・・本物!?」


「フッ・・・どうせ参加した奴からふんだくった金でしょ?」


『へへへへ・・・まぁね!死人(しにん)は金なんて使えないし!さてどうする?もうやめる?それともぉ~もっと欲しいならぁ~~何する?』



普通ならこれ持って帰りたいって言いたいが、荒川さんはどうなる?ん?待てよ?ふとある事を思ったんだが、ゲームに勝って魂を元に戻すっていう事は出来ないのだろうか?その時、慧子さんが・・・


「ねぇ?負けた奴の魂を元に戻すとか出来ないの?」


『出来るよ!博打(ゲーム)で僕に勝てばの話だけど・・・』


「ならいいわ・・・腐っても幽霊屋(うち)の依頼人だし、助けないとね」



やっぱり・・・・博打に勝って荒川さんの魂を元に戻すしか方法がない。とはいえ坊やに勝てる博打なんてあるのか?僕はもう慧子さんに期待するしかなかった。


『さてと・・・・何する?』







「そうね、簡単なやつをやりましょ・・・・じゃんけんよ」









「じゃ、じゃんけん!?」


あまりにシンプル・・・・いやめちゃくちゃシンプルすぎる!!じゃんけんって・・・ってかそれ博打と言えるのか?


『じゃんけん~~~?いくらなんでもそれは・・・』





『博打じゃないと?じゃあこうしない?私があなたに()()()()()()()()ってルール。もし1回でも負けたら・・・私の魂をあげるわ』





「『!?』」


これは坊やもビックリだった・・・いや無謀すぎるだろ!絶対無理だ!少なくとも3回とかならまだ分かるけど・・・10回連続なんて・・・何を考えてるんだ!?


「どんなゲームであれ、運が絡めば博打よ。もし私が全勝すれば、荒川さんの魂と・・・この金の倍の金額を貰うわ。どう?面白いと思わない?」


『随分と大きく出たねお姉さん・・・でもやめたほうがいいと思うよ?こう見えて僕ぅじゃんけん強いしねぇ~~10回連続勝ちなんて無理無理~~』


「やってみなきゃ分からないでしょ?それとも私にビビってんの?博打好きな小僧(ガキ)のくせに・・・」


『むむむ・・・言ったなぁ~!はいはい分かったよ!やってやろうじゃないか!』



負けた・・・これは確実に負けた・・・いくらなんでも無理だ・・・もう勘弁してほしい気分だよ。胃がキリキリして来た・・・








もう終わったと絶望する中、慧子さんはじゃんけんを始める前にタバコを吸い始めた。これが最期の一服ってやつか・・・・そんな中、慧子さんがタバコをスーッと吸い、坊やに向けてフーッと吐き始めた。


『うわっ!ゲホッ!ゴホッ!ちょっ・・・お姉さん!』


「あぁごめんごめん、アンタが()()()だって忘れてたわ・・・じゃあ始めるわよ」


『ゲホッ!もう・・・・いくよ!』




「じゃ~んけ~ん・・・・ポン!!』




1回目は・・・グーとチョキで慧子さんが勝利した。まだ始めの1回目なのにホッとしてしまう。後9回・・・・ホントにやれるのか?


『あぁ負けちゃった・・・でも全然余裕余裕!じゃあ次行くよ!!』




「じゃんけん・・・ポン!』




『よし!僕の勝ちだ!!だから言ったでしょお姉さん?絶対無理だって・・・』







え?何を言ってるんだ?どうして()()()()()()()()()()・・・








「何言ってんの?よく見なさいよ・・・あんたの負けよ」


『は?な、何を言ってるのお姉さん?お姉さんはパー出して僕がチョキ・・・あ、あれ?』



何を言ってるんだ?パー?慧子さんはグーを出したけど・・・・あれ?(なん)か坊やの様子がおかしいぞ・・・


『え?あぁ?え?な、(なん)で!?で、でも確かにパー出して・・・』


「ほら続き行くわよ・・・まだ8回もあるんだから・・・せ~の・・・」




「じゃんけん・・・ポン!』




『よ、よし!!今度こそ勝った!!』


「はぁ?何言ってんの?負けてるでしょあんたぁ?」


『え?・・・・・・・・・・・・え、えええっ!?あ、あれ!?え!?』



一体何が起こってるんだ?どうなって?もう頭が困惑して来た。それからというものの、慧子さんは勝ち続けて・・・いよいよ最後のじゃんけん勝負となった。坊やはかなり焦って息を荒くしている。嘘だろ・・・・・ま、まさかこんな事が・・・


「いやぁ今日はツイてるわねぇ。じゃあ最後と行きますか・・・」


『ググググググググ・・・ふ、ふざけんな!!絶対何かしてるだろ!?』


「何?私がイカサマしてるって言いたいの?どんなイカサマ?言ってみ?」


『そ、それは・・・ググググググググッ!クソッ!もういい!これで最後だ!絶対勝ってやる!!!』


「その意気込みは良しね・・・じゃあ行くわよ・・・」






「じゃ~んけ~ん・・・・・ポン!!!!!』





最後の10回目は・・・・・・グーとチョキ・・・慧子さんが勝った・・・


『あ・・・あ・・・・あぁ・・・・そ・・・・そんな・・・・』


「はい・・・私の勝ちね」


坊やは崩れ落ち、慧子はニヤリと笑みを浮かべた。これは奇跡なのか?慧子さんが何か仕組んだのか?それはまだ分からないけど・・・とにかく勝ったんだ!!

読んでいただきありがとうございました!


博打は次でラストです


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