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幽霊屋   作者: ダストン
第四章  博打坊や
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勝負  ショウブ

『さて・・・始めよっか!博打!』


この少年が博打坊や・・・昭和か明治時代のような古い学生服を着て、学帽をよく見ると「(ばく)」のエンブレムがある。コイツは幽霊なのか?だけど荒川さんにも見えてる・・・人間じゃないのは確かだけど・・・一体何者なんだ?


『さてさて・・・始める前にぃ~~~参加費頂戴!!』


「荒川さん?ビビってないで早く参加費渡して」


「あ、あぁすまねぇ!」


荒川さんは参加費3万円を坊やに渡した。僕も一緒に来た以上、参加せざるを得ない。絶対に勝たなくては・・・金なんてどうでもいい、とにかく勝たなきゃ・・・


『じゃあ・・・何する?』


「麻雀よ。半荘(ハンチャン)一回でどう?」


『麻雀だね・・・いいよ!じゃあルールは・・・』


坊やはこれから(おこな)う麻雀のルールを説明した・・・・っと言っても、普通の麻雀と変わりない。トップで上がればその人に賞金を、そして最下位の人は魂を引き抜かれる・・・至ってシンプルではあるが、僕にとってはヤバい条件だった。麻雀じゃ素人の僕が、最下位を逃れるなんて・・・ほぼ無理では?




『じゃあ始めよっか!!麻雀開始ぃ!!』




荒川さんが持って来た麻雀セットを開き、準備を終えて・・・・博打が始まった。とにかくやるしかない!!なるべく守りに(てっ)し、自分の運を信じよう!!









・・・っと、そう意気込んだのはよかったものの・・・


『ツモ!門前清自摸和ツモのみ!』


「(うぅ・・・また・・・)」


始まって早々の事だ。さっきからずっとアガり続けてる。点数はショボいとはいえ、こう何度もアガられるとやる気が無くなってしまう・・・マズイな・・・


『ふひひひ!今日はツイてるねぇ!!』


クソッ!どうすれば・・・少しずつ僕達の点数が削られていく・・・その時、次の(きょく)が始まって早々、慧子さんがついに・・・



「・・・・・・・・・・リー・・・・!!!」



リーチ宣言!・・・っと思ったらあれ?どうしたんだ?急に手を止めて・・・


「・・・け、慧子さん?」


「・・・・・・なんでもないわ・・・」


『あれぇお姉さん?さっきリーチって言わなかった?』


「気のせいじゃないの?」


『ふ~~んまぁいいや・・・・ツモ!ダブ(トン)のみ!」



まただ・・・ずっと親が続いて流れが一向に来ない。山を崩して牌を掻き混ぜようとしたその時、慧子さんが・・・


「ねぇ荒川さん・・・タバコない?私の切らしちゃって・・・」


「え?お、おう・・・あるでぇ」


『ちょっとお姉さん?僕ぅ未成年なんだからさぁ~・・・タバコやめてほしいんだけどぉ~?』


「黙りなさい、()()()()()のくせに・・・マジの未成年なら隣にいるわよ」


『え?あぁ・・・お兄さんが?そうなの?』


「あぁ僕は気にしないでください・・・煙には慣れてるんで・・・」



「・・・まぁでもそこまで言うなら、後ろに吐くわ」



慧子さんが後ろを向いて煙を吐いた。するとどういうわけか、坊やが突然立ち上がり、口を開けてビックリしていた。汗までかいて・・・急にどうしたんだ?


「ど、どないしたんや・・・」


『え?ああ・・・ううん!な、なんでもないよ!続けよ!続けよ!うん!』


「フッ・・・そうね、続けましょ」



坊やは冷や汗をかいていたが、すぐに気持ちを切り替えて牌を混ぜ始めた。慧子さんが何かしたのか?







それからというものの・・・急に坊やの勢いが衰え始め、慧子さんが猛威を振るうようにアガリ続けて一気にトップへと上がった!!


「・・・・ロン!満貫(マンガン)!」


『うわ~~~・・・す、凄いねぇ~お姉さん!いやぁ~キツイなぁ~・・・』


凄い!急に大盛り上がりを見せ、坊やを最下位へと落とした!!僕も荒川さんも、慧子さんの勝利を願った・・・あと一押しで・・・・この流れで行けば勝てる!!



だがこの後、思いもよらぬ事が起こった・・・・次の局に入り、早くも慧子さんがリーチを宣言!しかし、荒川さんの番が回って牌を捨てた瞬間・・・


『プププッ・・・おじさん・・・それロン!』


「え?」






『へへへのへ・・・・国士無双(こくしむそう)だよ~~~~~ん!!!』







「は、はぁ~~~~!?こ、国士無双やとぉ!!?」



まさかの役満(やくまん)が・・・国士無双ぐらいは知ってるけど、まさか実際にその(やく)が出て来るなんて・・・高い点数が支払われ、荒川さんの点数が・・・マイナスに・・・この場合、荒川さんが最下位となってゲーム終了となる。



『やった~!!あっぶねぇ~!じゃあ最下位になったからぁ~・・・・おじさん!バイバ~~イ!!』



「えっ!?い、いや・・・待てや・・・ちょっと待ってくれや!あ・・・ああ・・・け、慧子ちゃん!慧子ちゃん助け・・・・・」


その時、荒川さんの口から白い煙を吐き出し、天井に向かって消え、白目を剥いて倒れた。し・・・・死んでる!!


『これでおじさんの魂は僕の物・・・さぁ次!何する?』


「「・・・・・・・・・・・・」」


坊やは次の賭けを薦めた。マズイ・・・どうするんだこれ・・・

読んでいただきありがとうございました!


賭けのタイミングって意外と難しい・・・


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