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幽霊屋   作者: ダストン
第四章  博打坊や
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博打  バクチ

ある日の土曜日、慧子さんが「仕事がないから雀荘(じゃんそう)に行こう」っと持ち掛けられ、僕は渋々ついて行く事にした。当然、麻雀(マージャン)なんて初めてで、ルールも何も分からない・・・始める前に慧子さんや麻雀仲間の荒川あらかわさんと年配の赤井あかいさんに教えてくれたりとやっているのだが・・・


「・・・・・・・・・・カン!」


「カーッ!慧子ちゃんつよぉない!?ドラ4やん!」


「慧子ちゃん強いのぉ!坊や?安牌あんパイ切らんとまた上がられちまうでぇ?」


「は、はい・・・」


「今日はツイてるわね~・・・泉君?早く牌を切りなさい」


「じゃあ・・・・・・・・・・・・これ」


「ハァ~・・・なんで安牌切らないのよぉ?・・・ロン!」


「あああああああああっ!!もう!また僕ですか!?慧子さん!?」


「安牌切らないからよ・・・え~と対々和(トイトイ)清一色チンイツでドラがっと・・・・・・あぁ裏乗った・・・計ドラ8で親の数役かぞやくの48000点ね」


「あああああああああっ!!また負けたぁ!!」



・・・っとまぁこれで4回連続最下位(ドベ)だ。いや当然だろ・・・相手は知ってても、こっちは全然知らないからなぁ!!





最下位で落ち込みながら事務所へ戻り、心の癒しを求めようとコーヒーを作っていると・・・電話がかかって来た。依頼か?


「もしもし幽霊屋です・・・あら荒川さんどうしたの?・・・・・まぁ暇は暇だけど・・・依頼?あぁ今からねはいはい・・・えぇ待ってるわ。それじゃ・・・・・泉君、さっきの荒川さんから依頼よ。お茶の準備して」


「は、はい!」


荒川さんから?さっき雀荘で僕達と一緒に麻雀した人が・・・・(なん)の依頼だろう?何かは分からないが、僕はコーヒー作りを止めてすぐに客用のお茶を用意した。






数分後、大きなバッグを持った荒川さんがやって来た。走って来たのか、息を荒くしてる・・・とりあえずお茶を・・・


「ハァ・・・ハァ・・・あぁおおきに・・・(ゴクゴク)・・・ふぅ~・・・いやぁ悪りぃなぁ、いきなりで申し訳ないんやけどよぉ」


「ようこそ荒川さん、また麻雀のお誘いかしら?」




「いやぁちょっとちゃうねん・・・なぁ慧子ちゃん?「博打坊ばくちぼうや」って知っとるか?」





「博打坊や?都市伝説のアレの事?」


「そや!その事でちょっとな・・・一儲(ひともう)けせぇへんかって話やねん!」


「・・・博打坊やって(なん)ですか?」


「知らんか博打坊や?それなりに有名やで?」



荒川さんは博打坊やについて説明してくれた。


博打坊や・・・廃墟で3つのサイコロを振り、1のゾロ目を3回出すと突然現れる少年の事である。参加費1万円を渡した後、坊やと賭けで勝負し、勝てば大金が手に入るが、負ければ魂を奪われてしまう・・・という都市伝説である。



「・・・こう言いたいの?その博打坊やと勝負しろと?」


「実は俺ぇ、どうにもこうにも借金作っちまってなぁ。もうヤバいからここは一発狙いたくてよぉ・・・そんで頼むわぁ!慧子ちゃん強いしぃ余裕やろと思うしぃ、金の半分は報酬として払うしよぉ!勿論、参加費はこっちで(はろ)たるから・・・」



ようするに・・・まともに働いても借金払えないから、博打坊やに勝って一発逆転を狙おうって話だ。(なん)て人だ!そんな事で慧子さんを使うなんて!もしその博打坊やの話が本当なら、負けたら魂を奪われる・・・こんな酷い話があるか!


「当然俺も参加する!参加せな大金得られんしな・・・・お願い!この通りや慧子ちゃん!!」


「ダメです慧子さん!そんなの・・・!」




「いいわ・・・その依頼、引き受けましょう」




まさかの承諾(しょうだく)・・・その顔は自分の(ラック)に自身があるようだった。僕は慧子さんに反対意見を出したけど、それでも勝負すると言った。ギャンブラーみたいにカッコつけて・・・もう最悪だよ。


だからって慧子さんを、荒川さんとだけで行かせるわけにはいかない。何かあったら大変だし・・・助手として僕もついて行く事にした。








かれこれ1時間ぐらい経っただろうか・・・・車で暗い山道を走ってようやくその場所へ到着した。


「こ、ここは?」


「昔、殺人事件があったラブホよ・・・心配しないで、もう除霊済みだから」


「へ、へぇ~流石やな慧子ちゃん・・・ハハ・・・ハハハハハ・・・」



もう夜だからか、ラブホテルが不気味に見えた。嫌な寒気もする・・・僕と荒川さんは慧子さんについて行き、奥の部屋へ向かい扉を開けると・・・そこそこ小綺麗な部屋(ルーム)だった。


麻雀するにはちょうどいい机がある。荒川さんが持って来たバッグには麻雀セットやトランプやらいろいろ入っていて、さらには長時間使える電動のランタンやらローソクやらも入っていた。準備が良い事だ・・・



ランタンとローソクを何本か火を点け、部屋が明るくなったところで・・・・早速博打坊やを呼ぶ為に、僕と荒川さんはサイコロを振って1のゾロ目を出そうと何度も振るけど・・・やっぱりそう簡単には出ない。


「くっそぉ・・・なかなか出ぇへんなぁ・・・」


「貸して・・・」


すると、慧子さんがサイコロを振ると・・・なんとあっさりと1を出した!


「「えぇ!?すげぇ!」」


「コツがあるの・・・出したい目を下にして、一回転半転がるだけだけの力を加えて振る・・・訓練次第で誰でも出来る芸当よ」


そうして慧子さんはさらに2回連続で1を出し、ついに3回連続クリアした。すると・・・サイコロが突然動き出して・・・



カラン・・・カラン・・・カラン・・・カラン・・・





『やっほ~~~~い!!!サイコロから失礼しま~す!』





「「わああああああああああああああっ!!!!」」


サイコロからまるでランプの魔人のように一人の少年が現れた!!古い学生服と学帽(がくぼう)を被っていて、不気味に感じるほどのニコニコ顔をしていた。


明らかに人間じゃない・・・誰もがそう思ったその時、少年は口を開いた。


『さて・・・始めよっか!博打!』

読んでいただきありがとうございました。


博打や博打



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