黒兎 ラビット
天使は堕天使へと変わり、狂ったような動きで僕達に襲いかかった!こうなったら力尽くでやるしかない!慧子さんは護身術で腕を、僕は足を押さえた!だが・・・
『グゥゥゥゥゥ・・・こ、このウジ虫共ぉ・・・ガアアアアアアアアアッ!!』
なんて馬鹿力だ・・・力で無理矢理拘束を解き、僕達を舞台の外へ吹っ飛ばした後、堕天使は近くにいた慧子さんを狙い、首を絞め始めた・・・ま、まずい!
『グゥゥゥゥ・・・死ね!死ね!!死ね!!!死んじまえ!!!!!』
「ぐぅ・・・あぁ・・・・あぁ・・・・ぁ・・・」
『ギャへへへへへへ・・・・良い顔してんじゃねぇかメス犬ぅ!もっと私に見せてから死ねや!!ハ~ッハッハッハッハッ!!!』
このままでは慧子さんが!どうすれば・・・ん?消火器・・・これだ!
「ハァ・・・ハァ・・・これでもくらえ!!」
プシュ~~~~・・・!!!
『な、なにぃぃぃぃ!?ゲホッ!ゴホッ!や、めろぉ!!ゴホッ!』
僕は近くにあった消火器を拾い、煙を堕天使にぶちまけた。彼女は息苦しさに悶え後退りし、立つ事すら出来ないほどに弱まっていく・・・これで倒せそうだ。
『アガッ・・・ガッ・・・・ゲホッ・・・ウゥ・・・・』
動けなくなるまでぶちまけた結果、堕天使はピクピクと痙攣し、口から泡を吹きだして失神寸前にまでなった。これで十分だ・・・
「ふ~・・・大丈夫ですか慧子さん?」
「ゲホッ!・・・ハァ・・・だ、大丈夫よ・・・フッ・・・やったわね」
無事でよかった。さて、コイツをどうするか・・・明らかに人間じゃないって事は分かってる。もしかして妖怪?だったら何でこんな事を・・・ん?
『ハァ・・・ハァ・・・グゴッ・・・ゲボッ・・・・ね・・・・ね・・・』
「ね?」
『ね・・・・・・・・・・・・・・願神様ぁ・・・・・』
「「!!」」
堕天使は最期にそう言ってガラスのように砕け散った。今・・・願神って・・・・まさか・・・封印が解かれたのか!?
「け、慧子さん・・・これって・・・」
「あぁいいねぇ~~・・・・・期待通りだよ。流石は幽霊屋さんだぁ」
振り返ると、舞台の中央に・・・・・え?堺さん?
「さ、堺さん?」
「驚いてくれた?良いサプライズでしょ?いやぁ考えるのを苦労したよぉ~・・・私って考えるって言葉嫌いだからねぇ~~・・・」
「サプライズ?まさかこれを仕組んだのって・・・」
『フフフフフフフ・・・そうだよ。久々の再会だからねぇ、パーッとやらないといけないしさぁ!ハッハッハッハッハッハッハッ!!でしょ?郁子ちゃん?ア~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!!!!!』
高笑いした瞬間、体がガラスのように砕け散り、そこから現れたのは・・・ツインテールの黒い髪型、黒い夏用のワンピースを着た赤目の女の子だった。
『フフフフフフ・・・・・久しぶり!郁子ちゃん!すんごい大きくなったねぇ!昔はあんなに小っちゃかったのに、成長って恐ろしいや恐ろしや・・・』
「・・・・・・・・誰?アンタ?」
『あれぇ?私を覚えてないの?昔一緒に遊んだでしょ?それとも年取って忘れちゃった?悲しい悲しい悲しい!!!!』
ズボッ!!!
見た目は10歳ぐらいの女の子だったが、もはやそれは人間ではなかった。自分の指を頭に突き刺し、出血していてもグリグリと回している。次第に首を180度回転させ、手足までもネジのように回転し始めた。ば、化物だ・・・
『フッ・・・まぁいいや!思い出すまで遊んであげるよ。願神もその方がいいって言うしね!ププププ・・・・』
「願神・・・・やっぱり復活したのね?」
『うん!それで私を生き返らせてぇの~~・・・神憑きしちゃった的なぁ?いやぁ~~凄くない?神の力は?』
あの女の子が・・・願神と神憑き!?まさかそんな・・・
『じゃあね郁子ちゃんにお兄さん!今日はこの辺にしといてあげるよ・・・とりあえずぅ郁子ちゃんが思い出してくれるまでぇ~・・・・・『ラビット』って名前でやらせてもらうから!じゃあまた遊ぼうねぇ~~!!』
パチンッ!
ラビットが指を鳴らした瞬間、眩い光に包まれ、目を開けた時には姿はなかった。会場にいる人達は洗脳が解かれ、全員が状況を理解せず困惑している中、僕と慧子さんは腹を括った。ついにこの日が来たのだと・・・
島を出る前、僕は慧子さんから荒神の事を聞いた。勿論・・・依頼の事も・・・・どうやって倒すかなんて分からないけど、願神は必ず倒さなければならない!!!絶対に!!!!!
「慧子さん・・・」
「ええ、依頼スタートよ・・・まぁ・・・気長にやりましょ」
この日から・・・荒神の依頼が開始された。長い戦いになりそうだ・・・
読んでいただきありがとうございました!
第二部のプロローグ終わり・・・ここからここから・・・
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