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幽霊屋   作者: ダストン
第十九章  復活の黒兎
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堕天  ダテンシ

夜の大阪を車で走ること数十分・・・僕達はエンジェルセンターに到着した。施設の前にパトカーが何台も停まっているのに、警察が誰一人いないなんて・・・嫌な予感がするなぁ・・・


「2階のコンサート会場にいます!ついて来てください!」


「了解です!行くわよ泉君!」


「は、はい!」


天使が降臨したなんて・・・絶対にありえない。必ず化けの皮を剥してやる!






(さかい)さんの話によると、事の発端は2日前・・・大阪にある多目的施設「エンジェルセンター」に、突如として一人の天使が降臨したそうだ。黒いワンピースを着た金髪の少女で、背中には大きな(つばさ)が生えていたそうな・・・


その甘い声を聞いた人は皆、まるで洗脳にでもかかったかのように彼女を天使様(てんしさま)と崇め続けるらしい・・・堺さんの御主人と息子さんも、彼女に洗脳されて家に帰らず仕舞い・・・


そこで僕達の出番ってわけだ!しかし、悪霊なりなんなり相手して来た僕達だけど、天使は初めてだなぁ・・・・・それに洗脳にかかってしまったら元も子もない・・・大丈夫だろうか?


「ハァ・・・ハァ・・・ここです!」


「ここね・・・堺さんはここで待っててください。んじゃ入るわよ・・・!」


「は、はい・・・!」


僕達は2階に上がり、コンサート会場の扉を開けると・・・・・そこは悲惨な光景だった。





「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」「天使様」・・・・



会場を埋め尽くすほどの人達が「天使様」と言って両手を上げている。こんなに大勢の人が洗脳されてるなんて・・・ん!?




『皆さん・・・さぁ祈りましょう。(しゅ)に祈るのです・・・祈れば必ず救われます。救済あれば・・・この(くさ)った()()めの世界から抜け出せるのです・・・さぁ祈りましょう』




舞台に一人の少女が演説をしている。黒いワンピースで金髪・・・そして白く綺麗な翼。作り物って感じがない・・・生き物のような・・・


「ふ~~ん・・・なるほどあれが天使か、生身の人間ってわけじゃないわね。それに・・・()()()()()使()()()()・・・」


「小細工?」


「見て、後頭部(こうとうぶ)のとこ・・・(はね)が付いてる。あれが洗脳の正体よ」


洗脳にかかった人の後頭部部分に白い羽が刺さっている。あれが洗脳の正体?って事は・・・あの翼か!



「あの翼を引き千切るなり燃やせば、一気に解除出来るかもね!突撃よ!!!」



え?突撃!?マジか・・・でもここまで来たら行くしかない!僕は恐る恐る慧子さんについて行き、舞台へ向かった。


『ん?・・・おや?あなた達も祈りに来たのですか?では祈りましょう・・・(しゅ)への祈りこそが、あなた達を救済へと導くで・・・』



ズドンッ!!!



『うっ!・・・・・え・・・・え?』


慧子さんは自前に持って来たビー玉を飛ばし、弾丸へと変わった玉は天使の片翼(かたよく)を貫いた!前に聞いたけど、これは「硬矢(こうや)」という術で、指先に霊力(れいりょく)を集中させて物を飛ばすと、どんな物でも弾丸のように超高速で相手を貫く事が出来る。慧子さんの十八番(おはこ)と言える術だ。


「ピーピーうるさい小娘(ガキ)ね・・・さっさと正体見せなさい!フンッ!!」


ズドンッ!!!


『あぁ!・・・あ・・・・あ・・・あ・・・・なんて事を・・・あぁ・・・』



もう片方の翼にも命中(ヒット)した。天使は動揺している・・・・だがおかしな事に、()()()()()()(しお)()()()()・・・まるで木みるみる枯れていくように・・・すると・・・


『ハァ・・・ハァ・・・グググッ・・・うぅ・・・あぁぁぁ!!!』


「「!?」」


それは突然だった。どういうわけか、天使は自分の翼をガブリッ!と食らいつき、引き千切ってムシャムシャと食べ始めた!!ど・・・どうしたんだ一体!?


「な、何よコイツ・・・自分の翼を・・・」


翼が傷ついて頭がおかしくなってしまったのか・・・・完全に理解不能だ・・・・戸惑ってるうちに天使は完食し、翼を完全に失った。



『フ~~~・・・・フ~~~・・・フ~~~・・・貴様等ぁ~~~・・・許さんぞぉ!このビチクソ共がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』



目が黒くなって血の涙を流し、汚い言葉を使うほどにまで豹変(ひょうへん)した。まるで堕天使(だてんし)のような姿だ・・・もう天使とは呼べないな・・・

読んでいただきありがとうございました!


バトルもんが増えそう・・・


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